アトリエ・ときわーくす(制作手順)
『テルミナル=ラーニャ=アルカード
微笑み』
Flashによる動画(218KB)
アトリエ・ときわーくす
 使用した絵具は、リキテックスのレギュラータイプ。
 カンバスは化繊のもの(麻100パーセントより値段が安いから)。サイズはF0。どの程度のサイズまでがこの描き方が出来るかは不明ですが……。
 制作手順の大きな流れとしては、まず暗部に色を乗せていき、それから明部を描き起こしていくという形です。
 その中で、明部をを描き起こしたり、暗部を描き込んだりしていきます。
 注意しているのは、立体を描いているのだというイメージを捨てないようにする事です、が……。たまにはイメージ優先にする事もあります。
1  ジェッソで下塗りを施したカンバスに下描きをします。4Bの鉛筆を使用。
   大体のイメージが掴めればよいので、そんなに細かくは描きません。どうせ、描いている内に、殆ど全てが消えてしまいますから。
2  下塗りを行います。「インド オレンジ レッド」を使用。立体感を意識しながら、暗部を塗っていきます。最終的には、殆ど見えなくなってしまうので、多少のはみ出しは無視します。それ以上に、立体を意識する方がずっと大切です。
   背景は「インド オレンジ レッド」+「ロー アンバー」を混ぜたものを使用しました。
   絵の具は水でたっぷりと薄めて使います。
3  続いて、肌の部分に「ブロンズ イエロー」を、髪の毛の部分に「ディオキサイジン パープル」を重ねます。ここでも、たっぷりと薄めた絵の具を使い、立体感と明暗を意識しながら塗っていきます。全体のイメージが出てれば、それで良しです。
4  続いて、明部と最暗部に「ビリジアン ヒュー」を薄く重ねます。人間の肌(特に白い肌)って、意外と青系の色が入っています。それを表すための下準備です。化粧で頬や目の周囲(?)あたりに青系色の色を乗せると、彫りを深く見せたり、スリムに見せたりする効果がありますよね。その原理と同じです。とはいえ、私は化粧などしませんが……。
   最暗部に「ロー アンバー」を乗せて、形を引き締めます。
   背景には、余った「ビリジアン ヒュー」を薄く乗せます。
   ここまではとにかく水で薄く溶いた絵の具を使っています。
5  ここからは、明部を描き起こしていく工程になります。肌の部分全体に「ライト ポートレイト ピンク」+「ジンク ホワイト」を混ぜたものを、明暗を考えながら塗っていきます。
   この工程で肌に抵抗感が出てきたのではないでしょうか。
6  続いて、肌の部分と髪の毛の部分に「インド オレンジ レッド」を薄く溶いたものを立体感や明暗を考えながら乗せていきます。
   ここから使う薄い絵の具は、水だけではなく「グロス ポリマー メディウム」をたっぷりと使って薄めます。
7  肌の明部と最暗部に「ブリリアント ブルー」を薄く溶いたものを乗せます。4と目的は同じです。
8  髪の毛の部分に「ディオキサイジン パープル」を乗せます。主に、暗部を中心に色を乗せていきます。
   また、肌の部分の暗部にも乗せていきます。しかし、乗せすぎて、不自然に明暗が付きすぎてしまいました。
9  不自然に明暗差が付きすぎたところの修正も兼ねて、「ジンク ホワイト」を肌の部分全体に薄く乗せます。「ジンク ホワイト」は透明感のある白なので、下の色を活かす事が出来るので、重宝する絵の具です。  
10 その上から「ジンク ホワイト」+「ライト ポートレイト ピンク」を混ぜたものを薄くして、暗部に薄く塗り重ねます。
11 どうも、バランスが変だと思っていたら、顔の部品に対して、目の位置がずれていた事が、ようやく判明。早く気付けばいいのですが、集中して描いていると、なかなか気付かないものなんです。
   というわけで、目の部分を描き直しながら、形を整えていきます。
12 目の部分を幾度と無く修正しながら、顔の部分に陰影を描き込んだり、明部を描き起こしたりしていき、顔を大体完成させます。この後も、修正は続きます。
   髪の毛の部分の明部を描き起こしていきます。「ディープ マゼンダ」+「ライト ポートレイト ピンク」を混ぜたものを髪の毛の流れと量感を考えながら塗り込んでいきます。   
13 髪の毛を更に描き込んでいきます。先程の明部の色に「ライト ポートレイト ピンク」を更に混ぜて明るくした色を乗せていきます。立体感、量感、髪の毛の流れを常に意識しながら描きますが、時にはイメージを優先もします。
14 髪の毛のハイライトの部分を「ジンク ホワイト」で描いていきます。
15 細部を修正して仕上げます。
   表面保護材の「マット バーニッシュ(ツヤ消し)」または「グロス ポリマー メディウム(ツヤあり)」を塗って、完成。