場面設定を考えながら、このシーンって、伊耶那美命が打った大芝居なのではないかと思ってしまいました。
国は人々が世代交代することで、発展していく、と知っていた伊耶那美命はあえて黄泉の国に下り、死者が生者の世界に出て行かないよう、伊耶那岐命をけしかけて、黄泉比良坂を巨大な岩で塞がせた。そして、一日に千人死ぬ代わりに一日に千五百人生み出させる。そうすることで国が発展していく。そう仕向けたのではないかと思ったり。
だから、手前の獣のような顔付きの方が神としての伊耶那美命、その向こうのが愛する男と離れたくない女性としての伊耶那美命を表しているつもりです。しかし、双方とも、神としての勤めを果たさなければならない。伊耶那岐命も多分それに解っていたからこそ、彼の投げた葡萄の蔓は、敬意と愛を込めて神としての伊耶那美命に絡み付いたのではないでしょうか。
「国生み」ということで、少し性的な記号(?)も入れてみました。矛が男性器、桃の凹みは女性器、矛から滴る塩は精、をそれぞれ象徴しています。 |