20030406 戦争報道
 
 1990年夏(だったと思う)に始まった湾岸危機。
 そして、1991年初頭に始まった湾岸戦争。私は当時浪人生で、大学入試センター試験が終了した翌日に戦争が始まったことをよく憶えている。
 私が産まれてから、歴史年表を振り返ってみれば、何度か戦争はあったけれど、物心が付いて、それなりに知識を持った状態での初めての戦争だった。
 あの当時、本当にテレビゲームのような報道の画面は、ある意味素っ気なかったような気がする。その画面の向こうでは、多くの人々が苦しみながら死んで行っている現実は想像には難くはなかったが、実感は出来なかった。多分、多くの日本人はその程度の事を考えることは出来ただろう。
 翻って今度の戦争だが、湾岸戦争がテレビゲームなら、今度のイラク戦争は映画、それも、タチの悪すぎる映画、という感じがする。
 刺激が欲しい訳じゃないけど、報道をするのなら、現実を知らせて欲しい。ただ、報道は伝える者の意志が絶対に入ってしまうのは仕方ない。カメラを持った者がそれを写さなければ、他の人々はそれを知ることは出来ない。
 「あらゆる物を見、あらゆる物を知り、何もしない神様」という旨の台詞のある映画があったが、言い得て妙かもしれない。
 どちらにせよ、つまらない検閲はやめて欲しい。一国だけの利益のためではなく、人類全体のために。
 始めてしまった戦争だから、現在の世界に生きる者の一人として、言葉は悪いが、この戦争を利用しなければならないのではないだろうか。
 次の歴史をより良い物とするために、戦争という物の現実を知って、感情論で戦争を反対するのではなく、理性的な思考でもって、戦争を起こさないようにしていくべきではないのかな?
 その方法を、人類はそろそろ見付けなければならない時が来ているはずなんだけど。