20061009 北朝鮮の核実験

 朝鮮民主主義人民共和国が核実験を実施したという報道があった。事前の情報から、8日や10日に実施されるということだったが、その間に行われたわけである。
 北朝鮮の原子炉のタイプから、作られたであろう爆弾のはプルトニウム型、つまり長崎に落とされた物と同じタイプ、というわけである。
 実験が行われるという報道が流れてから、私の周囲で心配されていたことはいくつかある。
 まずは、実験が成功したらしたで国際問題になる。これはまともな線であるから、その筋の専門家に任せるものとして、詳しくは書かないし、第一書けるほどの知識も情報もない。
 第2に、こちらの方が問題だったのだが、ちゃんと実験できるのか、ということである。殆ど笑い話だが、あの国に実験できるだけの技術があるのか、ということである。ミサイルをとばせば、飛びはしたものの、失敗して落とすような国である。地下実験をしたとして、「安全が確保された」とはいうものの、ちゃんと放射能漏れを防ぐことが出来るのか。実験がなされた地域では地下水も流れているし、山岳地帯、森林地帯ということでは、地面に隙間も沢山あって然りのはずである。そんなところで、放射線も放射能も密閉できるのであろうか。もしそれが出来なかったら、放射能が周囲に撒き散らされる可能性がある。密閉されていたとしても、汚染された地下水はいずれ海に流れ出る。結果として、海が放射能で汚染される。
 この失敗が一番怖い。
 とはいえ、ロシアは金がないからといって、放射性廃棄物の入ったコンテナを、銃で撃って穴を開けて、日本海に沈めているのだから、とっくに汚染されているのかもしれないけれど……。
 第3に、ちゃんと爆発させられたのか。核分裂反応を起こさせるには、ウランにせよプルトニウムにせよ、臨界を越えさせなければならない。その為には純度の高い核物質が必要である。自然界に存在する核物質だけでは、臨界には達しないという。簡単に達していたら、あっちこっちで自然に核爆発が起こっているかもしれない。地球がそんな物騒な惑星だったら困る……。
 さて、純度の高い核物質を臨界直前の状態に保存しておいて、周囲から一気に均等に圧力を掛けて一気に臨界を越えさせる。そうすると爆発が起こる。原理としては簡単なのだが、実際にそれを行うのは簡単ではないという。果たして、それだけの技術があるのかな、ということである。
 報道で、実験を行ったとしているが、ちゃんと核爆発があったのか、という変な心配をしてしまう。プルトニウムの周囲のTNT火薬が爆発しておしまい、というオチだったら……、変な言い方だが、笑い話である。
 実験を行ったぞ、という外交カードとしてのブラフ、だったりして。
 どちらにせよ、これから東アジアはきな臭くなる。北朝鮮がまともに戦争を始めるとして、勝ち目など無い。現在、確実に狙う、狙えるとしたら、日本の都市だろう。どこでも可能である。
 第2次朝鮮戦争が起こってもおかしくなくなったのかも。
 日本は新たな戦前に突入するのかも。怖いことのもう一つは、この事態を利用して、改憲の動きが一気に加速する、ということである。将来への不安は、実はこの一点なのかもしれない。