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遠山記念館
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遠山記念館は 川越市に北接する川島町に位置し 1935年 日興證券の創立者である
遠山元一氏により 建設された邸宅です。 現在は 敷地内にこの邸宅の他 美術館も擁し 美しい日本庭園とともに貴重な収蔵 品を公開しています。 記念館は 400坪を超える大きな木造建築ですが その構成は大きく三つに分けられ |
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| 東棟は民家風 中棟は書院造り 西棟は数奇屋造り と それぞれ異なった様式を持ち 全体の大きさを巧妙に分散
し重厚な中にも軽快な雰囲気を醸し出しています。 |
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関東地方の豪農であった遠山氏の生家をイメージしたといわ れる東棟の玄関千鳥破風をおさめた茅葺屋根は 厚さ3尺と いう |
家人が使用する内玄関の床は 亀甲模様 に 目地切された人造石研ぎ出し仕上げ が施されている |
記念館では 床や壁に様々な左官 仕上が行われており さながら素 晴らしいお手本の 展示場の趣も ある
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構成の中に 繊細な格子戸や網代天井が組み合わされ 粗野になりがちな民家を見事に洗練させています。 壁の漆喰塗りは白色と淡黄色を使い分けてモダンにまとめています。内玄関の床は 亀甲模様に目地切された人造石 研ぎ出しで格調高く仕上げています。 |
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中棟は開けた日本庭園の中央に面しており華やかな印象を与えてくれる。 2 階部分は洋間であるが現在は公開されていない |
ら2階は公開されていません。 ここには作法通りの書院造りの意匠が施された厳格な 空間 と幾分自由な意匠を取り入れた柔らかい部分が微妙に絡み 合っています。 |
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特筆すべきは ここも壁仕上げに様々な左官の技法 を取り入れており 西棟への渡廊下の壁などは空色 の ハッとするような色彩が新鮮に思われます。 この廊下を通る時 その先に広がる空間がどんなふ うに展開し 訪なう人を迎えてくれるのか 期待は 膨らんでいきます。
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中棟の床の間は 平書院を矩折りにした優雅なしつらえを見せる
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渡廊下の壁は 息を呑むほど鮮やかな空色の土壁が美しい |
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| 中棟からの廊下を期待を込めて渡り終わると そこには 優雅な数奇屋の世界が待っています。 | |||
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ここには 伝統的な数奇屋の技法が 確かな技術で展 開されています。しかし 部屋の周囲にはタタキがめ ぐらされ 硝子戸が多用された縁は 庭と一体化され 思いの外 明るい空間になっています。 |
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この西棟も 壁や床の仕上には 目を瞠らせる所が数多くあります。土壁の色の鮮やかさ 天井からの小さな下が り壁の細やかな意匠 土間に埋め込まれた玉石の美しさ等々。意匠が 確かな技術によって意図したとおりに表現 されていることは 見た目に心地よく 完成度の高さを感じさせてくれます。 |
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扉にはめ込まれたステンドグラスが大正から昭和初期の華やかな洋風文化の影響を垣間見せてくれる この他にもアールデコの照明器具等も取り付けられている
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また格別のものがあるようにも思われます。大正期から 昭和初期にかけてのアールデコの面影がそこかしこに垣 間見られることは 建築史の生きた教材としても 非常に興味深いものに感じられました。 様々な建築手法の生きた見本として 確かな技術の手本として 今後の建築に生かしていかなければならないこ を数多く発見できたように思います。
遠山記念館 埼玉県比企郡川島町白井沼675 0492-97-0007 |
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