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9月9日 弁護士と派閥

春秋会創立40年誌
 昨日、メーリングリストの話をするはずがいつの間にやら派閥の話になっちゃいましたので、ついでにもう少々。

 「人が3人いれば派閥ができる」とよく言われますが、弁護士は政治家以上に派閥を作るのが好きなのではないかとさえ思えます。

 何のために派閥を作るのか?当然、選挙です。といっても国政選挙ではありません。単なる会内の選挙です。

 といっても、上は「日弁連会長選」から、下は「東京弁護士会常議員選挙」までいろいろなレベルがありますが、とにかく選挙になると業務そっちのけで政策づくり、選対本部設置、電話かけ、と選挙一色です。常議員選挙なんかは公明党も真っ青ではないかと思うくらい、一票単位での票読みが行われます。

 でもね、よく考えると、日弁連会長選といっても、たかだか人口2万人の村の町長選にすぎませんし、東弁常議員に至っては人口4000人の村の村議会選レベルな訳です(その割には定員が80もある!)。この程度の選挙に、皆さん燃える、燃える。公職選挙法の適用がないからいいものの、仮にあったとしたら、連座制で相当の歴代会長は危うい立場におかれるという噂もあります。私のような若手から見ると、何だかなあ、とついていけない感がぬぐえません(と、言いつつ私も派閥の後援で常議員に当選させてもらったりしてますが)。

 昨日説明した一番小さい単位の派閥でさえ、私の所属する「春秋会」が創立47年だそうで、300人以上の大所帯です。これだけで大部分の弁護士会より大きい規模なのですから、東京にいかに弁護士が偏在しているかおわかりのことと思います。

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