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5月22日 弁護修習民事模擬裁判

 5月14日に模擬弁論準備を行った司法修習生の民事模擬裁判、本日は裁判当日でした。

 東京地裁の合議法廷を借り切り、1日にわたって集中証拠調べ(証人尋問)を行うのが本日の主眼です。

 結果は………残念ながら私の指導した側の被告代理人は敗北し、原告勝訴の判決となりました(ちなみに裁判官役も司法修習委員です)。

 さすがに弁護士7年目の私から見ると、修習生の尋問は力不足の部分があるのは否めないですが、それでも精一杯頑張っている様子はありました。

 今回、初めての試みとして「模擬和解手続き」を取り入れ、証人尋問後に代理人役の修習生たちと裁判官が和解の交渉をする、ということもやってみましたが、こちらはこちらでおもしろいものでした。

 弁護士が和解に臨む際には、裁判官の心証をどうやって腹を探るかということと、裁判官の腹案からどうやってこちらに有利なように少しでも変更を勝ち取るかが腕の見せ所です。

 この辺は、やはり修習生はまだ不慣れと見えて、裁判官に単刀直入に「判決はどうなるんでしょうか?こちらが負けるなら和解します」などと思いっきりあけすけなことをいってしまい、裁判官から失笑されていました。

 まあ、修習生の模擬裁判というのはどうやっても酷評されて、明日への糧となる訳ですので、本日の修習生も落ち込まずに頑張って欲しいと思います。

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