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2002年3月、年度末ぎりぎりに休暇を取り、初めての香港へ行った。
何しろ初めてなので、香港のことを本当に知らない。香港と言えば私にとって、
・大好きなウォン・カーウァイの映画
・「深夜特急」の始まりの場所
こんなもんだ。

さて、香港である。
これまで私は本当に香港について何の知識も持っていなかったから、九龍半島があって、香港島があって・・・という地名はわかっていても地図が頭に入っていなかった。何があるのかも知らないし、どこに行きたいとかも、な〜んにも考えてなかった。ただただ「飲茶〜!!」と心躍らせていた。
普通の人は説明されなくてもそのくらいの地理は知っているのかも知れない。でも知らない少数派の人たちのために地図を載せておこう(親切!)。



ホテルでくれた地図の一部。
広げるとA2くらいの大きさで、細かい通りが書いてある部分もあって重宝した。
いつも持っていたのでボロボロ。
(左端の方が空港で、右半分が九龍半島&香港島)


初香港で選んだホテルはペニンシュラ
これには理由があって、いつも一緒にハワイに行く兄上が香港のペニンシュラをすごく誉めていたからだ。
ネットで予約出来るので早速アクセス。少しは安く予約出来たらしい。ちなみに上のリンクからペニンシュラのサイトに行けます(但し英語)。
その後予約確定のメールが送られてくる。
日本を出発する2〜3日前、またペニンシュラからメールが。
内容は空港〜ホテル間のロールスロイスの送迎はいかがでしょうか?というもの。もちろん有料。
金額が高い(往復でHK$1,300)ので悩んだけれど、まあ、今回は香港マダム(?)ってことで・・・と結局お願いする。

空港。
市街地の上空を・・・っていうのは何年前までだったのかなぁ?
そういうのも体験してみたかったんだけど、ちょっと行くのが遅すぎたようです。無機質なくらいきれいな空港に到着。
さて、私は現地通過を持っていない。日本で現地通貨を両替しなくても空港内でできると聞いていたんだけど、いったいドコ???と思ったらみんな並んでたのですぐわかった。取り敢えず少しHK$に替えた。
香港ドルは日本ではどこの銀行にでもある、というものではない。現地では銀行などで両替出来るのでレートの安いところで両替しよう。ちなみに、街の銀行の入り口にはショットガンを持ったガードマン(?)が・・・。
こんな風に普通に持っていられると、逆におもちゃにしか見えない。これって日本の常識じゃありえないから仕方ない感覚なのかも知れないけど、場合によってはこの人が発砲することもあるんだろうな(当たり前)。じゃじゃじゃじゃぁ、もしも私が急に暴れ出したら撃たれちゃったりとか・・・などと考える。

現地の通貨を手にして、ちょっとだけ強気になり空港の両替所を後にすると、ツアーなんかのお出迎えの人がいっぱい。
この中にペニンシュラの人もいるの?と見渡すと、白い制服がひときわ眩しい青年が一人、私の苗字の書かれた紙を持って立っているのを発見。ちょっとカッコいい。
名前を名乗るとスーツケースを運んでくれて、屈託のない笑顔で「香港は初めて?」などと聞いてくる。
日本の男の子にはあまり見られない人懐こい笑顔がキュートだった。
その後、空港内のホテルのカウンターに連れて行ってもらった後、迎えに来ていたロールスロイスまで案内してもらう。

着いてからホテルまでの道のりで、やたらと目に付いたのが工事中の風景。
こんなに工事中の景色ばかりが目に付くのでは、さっぱり癒されそうにない。正直、ちょっと不安になる。が、ホテルに向かううちにそんな開発中の土地の風景は目立たなくなり、恐らくはアパートメントか何かと思しき古びた建物が目に付くようになる。
香港の普通の人々が生活している区域のようだ。
やがてきらびやかなホテルやショッピングモールが目立つようになり、どうやら香港の観光地としての主要なエリアに入ったことがわかった。
とりあえず、ホテルへ。
日本のホテルのような自動ドアでもなく、増してやハワイのようにドアなどない(あるホテルもある)ということはなく、ドアボーイがいた。人が通ろうとする度にその重そうな大きなガラスの扉を開けるのだった。結構力が要りそうだ。これも肉体労働?
私は午後(多分2時頃)到着したのでロビーにはアフタヌーン・ティーを楽しむ沢山の人がいた。ちなみに土日のペニンシュラのロビーはメチャ混み。しかし並ぶ割には回転がいいのか結構早く進むのでそれほど待たない(と思う)。



ペニンシュラホテル外観。


 
部屋の中はこんな感じだった。
日替わりで毎日トロピカルなフルーツが届いた。


 
バスルームでTV&ティファニーのプレゼント(ソープ)。

ホテルは九龍にある。
ペニンシュラホテルのすぐ横がネイザンロード。結局毎日歩いてしまった。
よく香港の風景として使われる写真はここで撮られたものなのかなぁ・・・。
夜歩くとインド人らしい男の人がやたらと「ニセモノ時計イラナイ?」と聞いてくる。ウザイほど多いのであまり相手にしない。すると「アナタ、ビンボーネ!」などと言われる。余計なお世話だ。
写真はそうでもないけど、夜はとにかく人が多い。スリには気をつけよう。


現地のブランドを扱っているショップなんかもけっこうある。



街中の映画のポスター。「E.T.」。



夜の撮影は三脚がないとブレます。
(↑このように・・・)
しかしこんな人通りの多いトコロで三脚立てる素人は少ないだろうな。


九龍公園。
ネイザンロードのすぐ横あたりにあるけっこう大きな公園。
緑が多くお散歩するのに良い。フラミンゴもいる。


ん〜イイ感じ。


初日の夜、ホテルの中の広東料理店(昼は飲茶)「SPRING MOON」へ。
びっくりするほど美味しかったけど、値段も当然高い。一度しか行けなかった。

二日目のお昼、ネットで現地在住の方に教えてもらった美味しいお店「竹園海鮮飯店」へ。
場所は尖沙咀。ホテルの近く。
本当に美味しかった!調子に乗って三日目の夜も行く。
注文する数を書き込むようになっているメニュー表と、普通の写真付きのメニューとあった(なんで?)。烏龍茶はポットの蓋を裏返しておけばいくらでも新しいポットが出てくる。
なんていう料理か忘れたけど、鶏を揚げた料理があって、その単位に「半羽」というものがあった。
半羽と言うからには一羽の半分だろうか・・・と思い頼んでみるとやっぱり真っ二つの鶏だった!外はカリッと香ばしく中はジューシィ。「こんなに食えるかっ!!」と思ったのに食べてしまった。今度行った時は一羽食べてやるという目標が出来た。
他にも美味しいメニューがいっぱい。蒸した蛤ににんにくの微塵切りがかかったやつとか、蒸し海老とか本当に美味しかった。また食べに行きたい!
店員さんがみんなすごい早足で店内を行き来していて、ぶつかるんじゃないかと心配になる。
でもよく見ているとそれぞれ決まった役割があるようで動きの中に秩序というものが感じられる。
トランシーバーで連携取りながらてきぱき働く姿は美しささえ感じる。
さて、現地の人が多いこのお店、今度はお客さんに注目してみる。
すると何故か烏龍茶でお箸を洗っている人が多いのに気付く。
これは洗い方がいいかげんだと思われているかららしく、お箸ばかりでなく器まで洗う人もいるらしい。へ〜。

二日目の夜に話は戻る。
ホテル内の日本料理店「今佐」へ。
うーん、料理しているのはきっと日本料理を知らない人に違いない。
お寿司が普通の半分くらいの小ささだし、おにぎりは塩をつけずに海苔が巻かれていて味がないし、お茶漬けも海苔と三つ葉の上からお茶が掛けられているだけだった・・・。
つまり、味がない。こんなことなら海苔茶漬けじゃなくて鮭茶漬けかタラコ茶漬けにすれば良かった。 醤油かけて食べちゃったよ・・・。高いのに。

三日目はスターフェリーに乗って香港島へ。
片道HK$2.2。安い!
私はこのスターフェリーがすごく気に入ってしまった。
いろんな人がこのフェリーで香港島と九龍半島を行き来している。



デッカイ荷物を背負って一人でフェリーに乗っていた白人の男の子。
どこへ行くのかな・・・。
本読みながら歩くと危ないよー。


香港島。
大きいショッピングセンターなんかもいくつかあるけど、そういうところは普通にいろんなブランドが入っている。私が説明することもないだろうと思うので書かない。

細い道がいっぱい。しかも坂道。
香港は湿度が高いので、けっこう疲れる。
どの道をどう曲がっても面白そうな通りに出られるような気がするけど、帰り道がわからなくなりそうなので勿論地図を片手に。
初めのうちはケンタッキーとかスタバなんかがあったけど、進むにつれて現地っぽい食堂なんかしかなくなってくる。
お昼は現地の人でいっぱいのラーメン屋(?)に入った。
麺はそうめんみたいな細い麺で、スープは私には少し甘味が強いものだった。具は色々選べたので私は海老ワンタンみたいなやつを選んだ。ぷるぷる。

 
左はまだあまり通りの奥には行ってないあたり。
右はアパート?



お花屋さん。


 
どんどん進んで行くと道がだんだん細くなってくる。


急ぎ足で通り過ぎてしまった香港。
携帯電話を手にした若者が多いところとか、日本と似ている。顔立ちも日本人と変わらない。でも確実に違う部分もあって、何がどう違うのかはうまく説明出来ない。たったの4日間じゃ何もわからない。
わからないということと、食べ物が美味しいということだけがわかった(笑)。
次に行く時はもう少し深いところまで入ってみたいと思うRYOなのでした。