SAKAKI's etc.  吉岡が見た映画や、身の回りの雑事について語ったもの。☆☆☆で満点/★は半分

SAKAKI's etc. ■ 04 ■
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[94]>>>> 2004/3/15

INNOCENCE ―イノセンス―
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2004年/日本アニメ映画/監督 押井守//PRODUCTION I.G.
★★★(3点満点)

★今回、感想だらだら長いんで、あんまり読んでも意味なくて面白くないかも〜。
(T-T;)

★期待を裏切らない面白さでした! 流石ですね〜。かかる期待はすごいんだろうけど、そのプレッシャーなんかものともしない堂々っぷり。言動も強気。でもおばちゃんが着てそうな犬のイラストのサマーセーターってどうだろうと怪訝に思わずにはいられない今日この頃(笑)

★前作、原作共に好きです。実は昔、映画の攻殻機動隊「GHOST IN THE SHELL」見てから原作読んだんですが、ノリが全く違うのにどっちも面白くて(設定要素がぎっちぎちに詰まってる、という点では一緒ですが)映画版は押井節でゴスゴス押しまくっててでも原作の面白いところは引っ張って来てて、セリフなんかは美味しいところはそのまま使ってくれたりして、全体の雰囲気は原作とは全然違うのに、(原作は結構POPなノリもあるんだけど、映画は全体的に暗い!)でも「映画」としてすごく完成されててしかも面白いところが、昨今の原作アリの映像化とは格の違いを見せつけてくれる作品です。
★で、結構「映像化モノ」→「原作」の順で読むと、その違いに違和感感じたりするものですが、これらの作品はどっちも完成度がすげ〜高いので、どっちもいいです。ん〜完成度が高いっていうかハマるっていうか。

★で、今回の「イノセンス」
★攻殻機動隊2。前回素子がネットそのものになっちゃったんで、きちんとそれ以降で、しかも素子を出演させて新作を作ってくれたのは、素子好きとしては嬉しかったですね。バトーが主役でしたけど。あ〜しょっぱなに難を言ってしまうと、やはり原作とはキャラのノリが違うのは「原作好き」としては寂しいですけど、でも映画版はそれをズンドコ超越させちゃうアイロニーなメランコリーなかっちょよさがあるので、まあいいや、と。
★で、キャラ。バトー暗いです! それは前作からそうでしたけど、それに髪型もな〜。長髪1本結び。角刈りバトーが良かったな〜。あ〜あと素子なんか、ネットそのものになっちゃったから顔すら出てこないしね。あとイシカワも襟足短い!――ま、でもそんなのオーライオーライ。問題無しです(なら書くな)

★それにしても見ながらえらく頭を使うアニメでした。SFってのはまあそういうモノですが。で、頭を使いながら見るっていうのが面白いんですよね。細かいメカニックの設定のリアリズムとか、伏線とか。例えばバトーとトグサが女検死官ハラウェイを訪ねた時に、トグサ一人が寒がっている。で、バトーとハラウェイはまったく以って普通。つまりトグサが殆ど生身であるのを考慮すれば二人がサイボーグだというのが分かる、(さらになんでそんなに寒そうな場所なのかを理論的に予想したりするのも楽しい)で、しかもそういうのを押し付けずに、自ずと視聴者に分からせるテクニックがニクいんですよね〜。で、最後にハラウェイの顔の全面がパカっと開いて、ああやっぱりサイボーグなんだ、とちゃんとそれを示してくれる。
★あ、ハライェイ好き。ああいうかっこいい女の人好きだな〜。声も榊原良子さんだし! 丁度知人と榊原さんトークしてた矢先だったんで、タイムリーで嬉しかったですね〜。

★で、押井の何が好きかって。「間」ですよね。今回なんか特に間の置き方、やりたいように取りまくってる感じ。アニメって間を置き過ぎるとたる〜くなっちゃったりもしますが(実写と違って背景とか細かいとこ書き込まないと、静止画にしたときの情報量が足りなくて、たるくなっちゃうんですが)今回もすっごい書き込み様だし、動きがナチュラルで、完成度が高いんですな〜。で、キャストもちゃんと声優さん使ってるし。
★というのは、(前にも日記で書いたけど)アニメってのは「絵」の口パクだから普通の役者さんが演技しても明瞭に発音が聞き取れないんですよね。例え演技が上手くても、何を言ってるかが聞き取りずらいと台なしなんで、その点声優さんは聞き取りやすいんですよね。だから私は断固としてアニメは声優さんを使って欲しいんですが。昨今のアニメは普通の俳優使いたがるからな〜、勘弁して欲しいです。
★あ、竹中直人はでずっぱり過ぎなけれはいい演技しますよね〜。(出ずっぱると主役を食い過ぎる)

★で、話題の球体関節人形。人形展行くタイミング逃して結局行けなかったよ〜。行けてればもっと楽しめたかも〜。
★作中の球体関節人形は「ガイノイド」という性的愛玩ロボット(セクサロイドってそういう意味でいいんだよね〜?)つう事と吉岡的には理解してサクサク話を進めますが、球体関節な、つまり人体とはあまり似ていないフォルムで性的愛玩用。う〜ん。穿った見方をしちゃうと、ロボット物の作品を今現在描くとして「完全にリアルな人間のフォルムをしたロボット」というものは、今更使い古され過ぎて面白くないから、じゃあ目新しい所で「球体関節人形」を使おうっていうのが先にたって、それを今回登場させる「ガイノイド」にすっぽり宛てちゃった気がしなくもないな…。つまり「セクサロイド」=「球体関節人形」である理由があまりないんじゃないかな〜と。本来性的欲求を処理する為なら、人体を完全に模倣している方がすんなり理解出来るっていうか。でもまあ、「そういうフェチ」向けの商品だから、って事にしちゃえば、全然OKですが(まあそうなんだろうし)

★で、いい加減長いんでこの辺で。
★押井作品は「押井節」が好きなんで、どこがどうとか冷静に批評出来なくて、だらだらとした感想になっちゃった。あ〜もう一回見に行きたいな〜。
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MOVIES

[93]>>>> 2004/2/26

でびゅー
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★うお〜、なんか変な感じです。自分の作品が雑誌に載るのって。嬉し恥ずかし、ですね。えっと、今日発売のマガジンZに拙作が載りました。えへへ。なんだかんだと嬉しいです(なんだかんだとなのかよ!)なんかアホだけど目次の自分の作品のタイトルとペンネーム見てるだけでも幸せ〜〜。
★あ〜でも色々直したくなる(笑)

★ん〜漫画家なんてデビューしてからが大変だなんて言いますが、一刻も早く編集会議を通過出来るように(笑)頑張りまっす! でもともかく、
いえ〜おめでとう自分! 今日のこの日を忘れるな、自分〜!

★あ、それからレミコンのチケ、真綾ちゃんの日はとれたぜ! D列! いやっほう、結構かぶりつきでないの? どう?
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etc.

[92]>>>> 2004/2/25

最近買った本
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★漫画の資料用に本を買いました。もう最近は必要な物はドンドコ買い揃えていこうというマイスタンス。でも先立つものがね〜ラララ〜♪



吸血鬼の辞典
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マシュー・バンソン 著/松田和也 訳/青土社/¥3200(死)
早わかり聖書
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生田哲 著/日本実業出版社/¥1600

★ちょっとヴァンパイアものでも〜と資料を集め始めて上記2冊。まあ、聖書なんかはネタの宝庫だし、買っても損はないかな、と思って。雑学にもなるし。この本は結構お勧め。聖書の時代の流れを分かりやすく説明して、視覚的に分かりやすく示した図も多くて、真面目に歴史を勉強したい人はお勧めです。聖書が何を言わんとしてるのかが、ホント「早わかりです」(笑)ただ、漫画のネタを探すのに何かファンタジックなツッコミがあるかってえとそうでもない。そういうのは期待しないで、他のサブカル系の本で探した方がいいですね。
★どぅえ、『吸血鬼の辞典』。た、高いよ、さんずぇんにひゃくえん〜〜〜? や、ネットで何か良さそうな本はないかと探してたら、このタイトルが見つかって、紀伊国屋であるかな〜と店内のサーチ用のパソで探してみたら、どっかにはあるらしい。で、ある筈のコーナーへ行ったけど見つからないと! あれ〜と思って仕方なしに店員さんに聞いたらやっぱあって。手元にまで持って来られたら買わない訳にはいかないでしょ。ホントは今日は中身をチェックするつもりだけだったんだけどね〜。気が弱いんで、断れないんですよ。で、お買い上げ〜。はあ。
★でもまあ、資料としては買って良かったです。基本的には用語集で、メインは吸血鬼文学の紹介(こんな吸血鬼がいままで書かれましたよ〜みたいな)で、あらゆるヴァンパイアの生態が書かれてる訳だ。で世界の民間伝承などの吸血鬼っぽいものも解説されてるんで、買って損はありませんで死た。高かったけどな! ぷ――――――!
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etc.

[91]>>>> 2004/2/23

コミティア行って来たぜ〜ベイベ〜
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★えっと、まず、ワタクシなんぞのスペースへお越し下さったご親切で素敵なあなた、ありがとうございました。本当にありがとうございます。
★お声を掛けて下さった方、ホント鋭気を養われます。エナジー湧いて来ます。どうもありがとうございます。「マガジンZ、見ますんで」なんて言ってくれた方もチラリホラリといらっしゃって嬉しいやら恥ずかしいやら、あわわわわ。や、実は同人誌で一回出しちゃってるもんなんで、読んだ事がおありの方もいらっしゃるとは思いますが、雑誌に載るとどんな感じなのか、ぜひぜひその目で確かめて頂き、さらにプレゼント目当てにアンケートを送られる方は、面白かった漫画のお所に私を…私を…。やめい、見苦しい! や、面白いと思って下さったら、でいいです。

★で、色々お友達にも会えてベラベラ喋りまくり。お前は参加しに来てるのか友達に会いに来てるのか、っていう。両方です(笑)本も色々買いましたし、友達にも会えましたし、あ〜〜楽しい! イベント参加は楽しいなあ。ああ、でもスペースは相方にまかせっきりだったので、済まなかったです。ごめんよ。お陰で相方は買いたい本を買いのがしてしまったようです。ごめん〜。でも私は欲しい本買った! いえ〜!(酷)
★その内時間があったら、自分なりのコミティアでのお勧めサークルさんでも書いてみようかしら? やっぱりコミティアはレベルが高くて志しが高くてテンション高くて(自分がだろ)いいですね。自分もこんな本作りたいとか、色々刺激されます。
★あ、トガユウジさんの「非常階段」はお勧めですよ。ファンタジーの世界観に独創性があって、とっても真面目にお話作りされててお勧めです。ま〜今更私がお勧めする迄もないか(笑)実は、前回私がマガジンZの新人賞で[選外佳作]を取った時の同期の方で、今も親しくさせて頂いております。トガさんは既にデビューされてて私の先輩、って感じです。あ〜私も頑張らないと。
★でトガさんと星樹さんと色々漫画談義。う〜ん、勉強になる。そして愚痴も(笑)ま〜色々あら〜な。

★でイベント終了後は別のお友達らとお茶。だべるだべる。一時お見合い状態な事してみたり(笑)ご趣味は…あ、漫画を少々…ってアホか。違う趣味が一緒だったりして面白かったです。違う趣味ってなんだろね〜。内緒です。

★次回イベント参加はひっそり違うサークル名でパロでひっそり参加予定のスパコミです。探さないで下さい(笑)オリジナルは持って行かないので。オリジナルの新刊は受かれば夏コミで。受かるといいなあ(心底)

★あ〜あともう1個重要な事。今回配布したペーパーで嘘発見器!(?)
★や、坂本真綾ちゃんについてちらっとだけ書いたんですが、「レ・ミゼラブル in CONCERT」の後にミュージカルがどうの、と書いたんですが。それはANZAの間違いです(笑)間違っても真綾ちゃん情報ではないので。済まん。あ〜「レミコン」は真綾ちゃんとANZA目当てで2回は行く予定。レッツレミコン・ウィズ・マダムノノ〜。みなさんも御一緒に逝きましょう!(訳注:マダムノノは吉岡のミウジカルフレンド。でも吉岡は真綾ちゃん目当てでしかミウジカルへ行きませんが)ヘイヘ〜イ!
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etc.

[90]>>>> 2004/1/30

渡辺謙について
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★突然ですが私、伊達政宗が大好きで。日本一好きな戦国武将です。かっこいいんです、生きざまが、豪快で!
★で、伊達政宗で一番有名なドラマが大河ドラマ「独眼竜政宗」です。10年以上前の作品ですけど、当時見てたって人も多いんじゃないでしょうか? すごく良く作ってあって、歴代の大河ドラマの中でも最も評価の高い作品の一つです。「梵天丸はかくありたい」――これは流行語大賞にもなりましたし。
★で、それに主演しているのが渡辺謙。彼以外に伊達政宗を演じれる人はいないと思います。今迄いくつも政宗を題材にドラマが作られましたが、どれもイマイチで。柴田恭平なんかは好演してましたけど、もう一越え迫力が欲しいって感じで。

★今年のお正月、「もう一度見たいNHKドラマ」みたいな特集で、「独眼竜政宗」の総集編全5話やってましたが、何度見ても全然古く感じないくらい、丁寧でしっかりと作ってあって、輝宗パパが死んじゃうシーンは何度見ても自然と涙がボロボロ出ます! 岩下志摩演じる母君も超〜〜〜合ってて! や〜この作品はキャストが良い! もう外れてるって人がいないですもん。政宗の師匠の虎才宗乙役の大滝秀治とか! 最高!

★まあ、何が言いたいんだか分かりませんが、見てみるといいですよ。まあ、もう見れる機会もあまりないとは思いますが。私は色んな伝手でダビングしたビデオがありますが。いひひ。TV本編殆どと総集編と。いひひ。TV本編は貴重ですよ〜。もう売ってないですしね〜。いひひ。
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etc.

[89]>>>> 2004/1/30

ラスト・サムライ
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2003年/米映画/監督 エドワード・ズウィック/主演 トム・クルーズ、渡辺謙
★★(2点/3点満点)

★オールグレン大尉(Tクルーズ)は南北戦争で英雄となったが、闘う運命にある自分に迷いを抱え酒に溺れてしまう。やがて明治維新の大激動の中にある日本の官軍の指導の為に来日をするが、そこで滅びゆく運命のサムライの指導者――勝元(渡辺謙)と出会い、自分の中の名誉を取り戻してゆく…。

★正直、多大な期待はしていかなかったので結構楽しめました。すごく良く作ってあると思います。「ハリウッド」が「日本」を取り上げるとすっごく寒くなりがちですが、この作品は真田広之の尽力もあって(笑)とても良い武士アクション映画になったと思います。楽しめました。

★で、今回如実に感じたのが、「時代劇」と「ハリウッド式武士アクション(笑)」の違いですね。「 KILL BILL」なんかと比較するととても分かりやすいんですが、同じハリウッド映画でも「KILL BILL」は時代劇だけど、「ラスト・サムライ」は武士を題材にしたハリウッド映画って感じがするんですよね。悪い意味じゃなく。武士、日本刀をハリウッド方式で撮影するとあんな感じになるんだ〜と感心しました。
★殺陣ひとつ取っても時代劇は時代劇風。一方ハリウッド式は微妙に動きが違う。摺り足でちゃんと殺陣をしてるからそれっぽく見えるんだけど、時代劇の「劇」っぽさがない。なんかリアルな方向に向いてるのかと。ちゃんとカッコよく撮れてるんですごく良かったですが。正直メリケン(ひでえ)が殺陣を取ると動きがメリケンじみててカッコよくないのよ。それが今回は真田広之もいるし渡辺謙もいるしで、殺陣を知ってる人がちゃんと指導してるから「ハリウッド的」にカッコよく仕上がってて良かったです!
★これぞ現代の映画って感じです。どういう事かっていうと、外国人が日本をきちんと見れて来たって事で。変にハラキリ、フジヤマ〜みたいなおかしな視点じゃなくなってきてて。ちゃんと日本の侘び寂びまで意識されてて良かった。その点は真田さんがえらく口出してくれたようで。良かったです。
★ホント日本のスピリチュアルな所まで表現出来ていたと思います。詫び寂び、ですね。真田が茶を立てているところとか、渡辺謙がお経を読んでるシーンとか、刀鍛冶の所とか。刀鍛冶のシーンは本当によく考証がなされていた感じで。適当に流さずにきっちり描いているからこそ、刀=侍=スピリットの図式が説得力を持って表せたのかと。

★で、全体的にはすごく良かった。でも。でもね。
★細かいとこ「たそがれ清兵衛」と比べちゃうよ。あれはいい映画だよ! 真田広之は出てるしやっぱり比べちゃう。――で、一番違いを感じたのは、小雪がTクルーズに具足を着付けるシーン。もう生きて帰れないかもしれないという覚悟の中での「儀式」的な意味合いすら持つシーン。小雪が「着付け慣れてない」感がなくもない所為か、Tクルーズがメリケンな所為か、悪くはないけどね〜って感じで。
★一方「清兵衛」は配役が宮沢りえと真田って事もあって、「ラストサムライ」の同じようなシーンより尺が短いのにも関わらず、すっごく印象に残るシーンに仕上がってて。緊張感が違うんですね。「清兵衛」の方は急いがないと時間に間に合わない、というシーンなので、察したりえちゃんが無言で素早く着付けていく。すっごい緊張感なんですよ、これが。「ラストサムライ」の方はじんわりと感傷的に描いてる風で、対極な感じなんですね。好みの違い、と言われればそれまでですけど、そうだけではないと思いましたね〜。
★見比べてみるのも一興かと。本来他の映画と比べるってのは良い見方だとは思いませんけどね。

★まあ、あんまりいい感想ばっかりではないですが、見て良かったです。面白かったです。ただ、この映画は舞台設定なんか、そりゃありえね〜って部分も多々あるので、まあ、ファンタジー物だと思って見るといいです(笑)
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MOVIES

[88]>>>> 2004/1/26

新人賞授賞式
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★へ、行って参りました。先週の金曜日(1/23)会社早退して。(んで、そういう時に限って仕事ってトラブるんだよ。講談社着いてから会社から電話来てもー焦った焦った(苦笑)受賞式の時に電話出る訳にもいかないしさ、困った困った(ToT)

★――で、以前「選外佳作」を頂いてその時も授賞式に呼ばれていたので、今回2度目だったのもあってそんなにあっぷあっぷはしてなかったんですが、時間が近付くとちょっと緊張しはじめてみたり。会社でちょっと胃が痛くなってみたり(笑(正真正銘の小心者、なんで)トイレの回数がやたらと多かったり(笑)
★で漫画家の星樹さんもお誘いして行って来たんですが(マガジンZの作家さんも任意で参加出来るんですね)。でまあ、授賞式っていってもそんなに大々的な物ではなくて、講談社内の他目的スペースで椅子並べて表彰状受け取って、永井豪先生、編集長などのお話を拝聴して、それで終わり。その後立食形式の懇親会に移るんですが。何にせよ、賞状受け取るのすら緊張して嫌でしたねー(-_-;)
★でもってその後立食パーティーへ。豪先生の音頭で乾杯。ビールを飲む。何にせよお酒が飲めるのはいいです(アホ)飲み過ぎはマズイけど。星さんとそれから私の担当さんとで雑談。まではいい(笑)その後、一言挨拶を言わされるんDETHね〜〜〜(死(TДT)これがもホント嫌! ま、受賞させて頂いたんでいいですけど…。し、仕方ないですもん。キリキリキリキ〜〜〜〜〜(胃の痛む音)
★しかも受賞者の中でも一番始めに言わされたんで、言葉考える間もなくあわあわとしどろもどろで何をか言ったらしいですが、あ〜〜緊張した! 一言言わされるのは分かってたんですが、挨拶の直前まで、編集長と永井豪先生とお話をさせて頂いていたんで、何を言うがホントに考える間もなく雛壇上に。
★うお、スタンドのマ、マイクが届かん! マイクのアタマが私の頭の上に(笑)某競艇選手(3783)みたいでした(笑)ずるずるスタンドを引き下げて頂いて、ヒトコト。ま〜頑張ります、みたいな。

★で、今回色々な人から受賞した作品の感想を言って頂けて、本当に勉強になりました。1つの作品でも読み手によって全然感想が違うし、書き手はそれも踏まえて次の作品に反映させないと向上していかないんで、何が良かったのか悪かったのか、じゃあ次回はどういった事を意識して作品を描いたらいいか、とか、ホント勉強になりました。そしてやっぱり書き手と編集サイドでは考え方が全然別(笑)編集長(編集サイド)と豪先生(書き手)との意見とで結構違ったりして面白いな、と。書き手と編集は極端に言うと対極にいるようなもんですからね〜。でも漫画としての根本的基本的な部分に関しては同意見でいらっしゃいましたね、やっぱり。具体的に言うと、私の作品はキャラに厚みがないので、例えば同級生などの友人知人をモデルにしてリアルな人間像を描くといいね、と言われました。なるほど。気を付けよう。
★それにさすが、豪先生とお話させて頂いてると楽しいです。ま〜〜その分激烈に緊張しましたけどね! でもやはりあれだけの大作家先生とお話出来る機会ってのはそうそうないので、緊張はしたけどでも嬉しかったです。なんたって豪先生は35年以上も漫画を描いていらっしゃるのに、まだ全然意欲が衰えていらっしゃらない。正直私は30年後、同じくらい漫画に対して意欲を持っていられるか、と問われても自信がないですもん。豪先生のそんなご様子を聞かされて、自分と比較してしまい正直打ちのめされましたが、まあ、いよし、頑張るぞ〜〜、と決意も新たに致しました。

★で、二次会へ。近所の居酒屋。豪先生もいらっしゃるのに〜(笑)でまたもや豪先生のお隣へ。ひい! 緊張するっちゅうの! でも飲む。私はずっと酔わない程度にジントニック(オッサンくさ!)豪先生は「黒酢サワー」(笑)おいおい。そんなもの作ってる居酒屋も居酒屋だけど、それに挑戦する先生も先生だな。


★――最後に。前回の受賞の際知り合った受賞した作家さんとは今も親しくさせて頂いて、お互いに色々愚痴ったりして、こうやって輪が出来てくるのはいいですね〜。同じ事を目標にしている人と話すのは刺激になります。でも今回受賞した方の殆どが男性だった事もあってそんなに交流は出来ませんでしたが、数人とお話させて頂いて楽しかったです。

★あと受賞した作品が本誌に載る事になりました! これって一応デビューって事? うわ〜〜〜い! これで両親に顔向けが出来る(笑)
★2/26発売のマガジンZ(っていうちょっとマイナーな雑誌(言っていいのかよ、そんな事!)に載ります。宜しければ読んでみて下さい。そしてご感想など頂けると嬉しいです(^^)ではでは。
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[87]>>>> 2004/Jan

「ああ、無情…」
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★「レ・ミゼラブル」=「ああ、無情…」ヴィクトル・ユゴーの名作。文庫、分厚いの4冊。超難解文学。舞台はフランス革命あたりの(うろ覚え)フランス。お気楽には読めないって。でも今後読む予定。だってマリウスが思いのほか変態くさいらしいので(笑)
★でもってマリウスの変態っぷりはいいとして、私が好きなのはレミゼのミュージカル。坂本真綾ちゃんが見たくて博多まで行ってきちゃった。往復航空券+ビジネスホテルで諸々20,000強。安くはないが高くはない!(どっちだ!)いや〜その価値あったもん! 実は東京・帝国劇場でももちろん公演してたんだけど、私が気付いた頃には真綾ちゃんは千秋楽迎えてて(同じ役を4人のキャストでぐるぐる回して公演してるの)、でもまあ、有名なミュージカルだし見てもいいか〜と取り敢えずセラ●ンミュージカルの初代タイトルロールのANZAが同役を演じてる回を鑑賞。¥13,000。高!

★ハーーーーマーーーーッターーーーー! ANZAはエポニーヌという、ちょっと強気な女の子の役。これがまった可愛いんだ! 恐いもの知らずで物おじなんかしない子で、好きな男の子に対しても素直になれず強気な事を言っちゃうんだけど、これがまた相手の男がニブちんで全く気付いてもらえない訳! でもエポったらいじらしいんだわ。「彼に求められたらすべて捧げてしまう〜〜」って泣きながら歌ってるんだもんよ! うう、いじらしい。
★で、(エポっ子に)ハマっちまったんで、ぜひぜひ真綾ちゃん版エポニーヌを見なければいかん! 遺憾! と友人とエポニーヌ愛好会を結成し、(でも友人のお目当ては主演の山口祐一郎様でもあったり)いざ行か〜ん、博多座へ! チケット1枚15,000円成。ワ〜オ!(やけくそ)

★博多座最高〜〜〜〜! そしてレミゼ最高〜〜〜〜〜! 思わず、行く予定のなかった次の日まで朝早起きして立ち見席のチケット取って見ちゃったよ。やりすぎよ。でも楽しいからいいのさ〜〜〜〜〜ラララ〜〜。(気分はもうミュージカル!)
★で、次の日ってセラ●ンファンには重要な土曜日でして。朝早起きしたのは何もチケット取りの為だけではないのさ! そうさ、実写版セラ●ンを見る為だったり!(本命! え?)
★で、セラ●ンの某カプリングに壊れるワシ。
★で、朝9時頃現地に着き、10時発売までひたすら寒空(ちょっと屋根あり)の下で待つ。余裕で立ち見の中では良い席(?)をゲット。3階席の真ん中辺り(の後ろの通路のお立ち見コーナー)

★あ〜よかよか(エセ博多弁)真綾ちゃん、所詮声優とあなどってはいけません。私はあなどっていましたが(え?)、好きなくせに。や〜歌唱力バツグン! いや、普通の彼女の持ち歌のCD聞いてるだけだと余りに透明感ありすぎてミュージカルは大丈夫なのか、と思っちゃうくらいホント透明感のある綺麗な声してるんですが、ミュージカル大オッケーです! 超〜〜〜〜声量あるし感情豊かな演技力で最高でした!


★話は前後しますが、取り敢えず折角なんで博多旅行のレポ。

★早朝、東京出発。頭の中はレミゼしかなかったんで、ガイドブックも何も用意していなかったんですが、今回同行しているマダムNことノノカ嬢の長崎オランダ村好きが幸いして彼女の持っていた「長崎」のガイドブックの巻末にちょろ〜と載っていた博多ガイドが役立つ。最早その時点でテキトー。
★で、テキトーに博多観光。取り敢えず有名らしい博多ラーメン屋「一蘭」に入ってみる。ウマイ! 今回一番美味しいラーメンでした。私はオプションでネギ多め。ここの店は細かく好みに応じて、湯で方やネギの青白選べたりとかが出来て常連には嬉しいかも。私も出来る事なら何度も通って自分好みの味を突き止めたい! 美味しかったよ〜。オススメ!
★さらにテキトーにぷらぷらして素敵なキャッフェー(Caffe)「ロイド・カフェ」に入り有田焼のカップで優雅にキャフェタイム。う〜ん、優雅〜。ここも結構美味しかったです。
★その後、道に迷いつつ「博多ふるさと館」「櫛田神社」へと行く。しかしノノの動物的勘で、割とあっさり辿り着く。この日のノノの勘は猛烈に冴え渡り、大幅に迷う事なく現地に辿り着ける事多し。かなりの勝率でした。で、通称「クッピー(櫛田千秋嬢/漫画モンキーターンの強剛競艇選手)」の神様に次の日の舟券の勝利を願う。おみくじ、ふたりとも大吉。内容も全く一緒。なんだか仕組まれたものを感じずにはいられない、正月明けの神社。
★後、キャナルシティーなる普通のショッピングモールに乱入。そこでババ二人またもやキャフェ。ここのコーヒーとドルチェが死ぬ〜〜〜〜ってくらいうまい! オーダーの際に見本を席まで持って来てくれるんだけど、どれもよだれが出そうに美味しそう! くっ……涙を飲んで一つに決める。なんだか超ーうまそうに見えた苺のタルトに決定。も、コレが絶品! 冬なんで丁度苺が美味しい時期で、なんかもー苺食べてるだけでも幸せ! タルト生地と合わさると、ミスター味っこのなんかヒゲおやじの人みたいに「うまい! う〜ま〜い〜ぞ〜!」ってなくらい、美味しかった。
★あ、そうそう。実は櫛田神社からぐる〜と元来た道を戻ってキャナルシティーまで行ったんだけど、これがよ、櫛田神社の裏手から出ると、そのすぐ目の前がすでにキャナルシティーだったんですけど。どうよ。それって。

★で、気をその後、いよいよ「レ・ミゼラブル」鑑賞〜〜!
★終わってからもレミゼ熱が上昇しっぱなしで、中洲の屋台街で入ったお店でもなんだか妙〜に浮いたレミゼトーキング。あ、ちなみに私は串焼きとビール。占めて¥1,200。高。ま、観光価格として甘受する。そこそこ美味しかったしね。
★ホテルに帰りがてらたこ焼を食べる。普通。そしてコンビニで私はツードックとおやつを買う。ノノもおやつを買う。ホテルでひとしきり飲み食いして、就寝。あ〜明日のセラ●ンが楽しみだ〜と、ちょっと浮気。

★ま、そんなこんな旅行で大変おもしろかったです。レミゼをメインに据えて観光はテキトー(笑)にしたために、時間に追われる事もなく、のんびり行きたい所だけ行き、実に充実した博多トラベリングを満喫。いや〜、博多いいよ。また行きたいなり〜〜!


吉岡さんのそりゃ違うだろ、なキャラクター解説

以前に書いた「レ・ミゼラブル」のイラストがあったのでそれを参照しつつ、キャラ解説〜〜。

レ・ミゼラブル

ジャン・バルジャン(正面):主役。妹の子の為にパン1つを盗み(フランス革命の頃の退廃していた時代だからね)19年監獄に入れられた不運な人。その後仮出獄するも宿敵ジャベール刑事に付きまとわれ大変はラブコールを受ける。色々あって市長になり、コゼットを引き取る。その後色々大変な思いをする結構苦労人。ストーカーに狙われる事多し。
ジャベール刑事(左奥):ジャンバルジャンのストーカー。最期には彼の事を「奴はオレの天使か悪魔か」と愛憎の間で揺れ自害。副業は刑事だが本業はストーカー。
エポニーヌ(右手前の女の子):泣いてるよ〜マリウスの事を思って泣いてるよ〜。「愛してる でもひとりさ〜」「幸せな世界に縁などな〜い」うう。マリウスのカバ! マリウスにコゼット宛のラブレターを預けられ(!)、「彼に求められたらすべて捧げてしまう」為きっちり届けるけなげな良い子。吉岡の想い人。
コゼット(左手前の女の子):幼少の頃、エポニーヌの両親の家に預けられるが、シンデレラ張りにコキ使われる。後にジャン・バルジャンに引き取られ裕福な生活を送るようになり、やがてマリウスと恋に落ちてハッピーエンド。ピュアーな良い子。
マリウス(右奥の青年):変態的素質の持ち主、でも外見色男。革命を心に誓う好青年だが、実態はコゼットの落としたと思われるハンカチを拾い、毎日匂いを嗅いだりすりすりしたり変質的な愛を抱く。が。実はそのハンカチは中年オヤジジャン・バルジャンのもの。中年オヤジの香りはとても香(かぐわ)しいそうだ。
ガブローシュ(奥男の子):小憎たらしいがヤンチャで大人の真似をしたがるとっても可愛い男の子。自称子犬。吉岡のハートの1/5はこの子に占められる。(残りの3/5はエポニーヌ、1/10コゼット、1/10ジャベール刑事)
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etc.

[86]>>>> 2004/1/1

あけましておめでとうございます!
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★うわ〜もう新年ですよ〜〜。早!
★あけましておめでとうございます! 今年もどうぞ宜しくお願い致します。

★えっとコミケでは新刊、既刊と多数完売し(!!!)、ホントありがとうございました! うわ〜〜、ホント嬉しいです。今後もぼちぼちイベント参加していくと思いますので、どうぞごひいきに〜(笑)正直、オリジナルで新刊完売なんて初なんで(^^; ま、ウチ弱小サークルなんで)びっくりです。あーりーがーとーうーございまーす!

★ちなみに完売したものは、受賞作「月ノ夜ノ獣」、新刊「ザ・セブンス・ガン」、既刊「SCRAP ; THE WORLD」、他、パロディ物(笑)
★です。重ね重ねありがとうございました! 完売しちゃってからスペースに来て下さって「新刊、完売しちゃったんですか? 再版はしないんですか?」とわざわざ声を掛けて下さった方、ありがとうございます。そんな事言って頂けて嬉しさ100万ボルト! 再版は現在検討中です。なるべく前向きに(笑)

★それにしても今回のコミケのサークルカット、書き下ろさないで本文のカットを使用したんですが、「カット見て気になって来てみました」って奇特な方が結構いらして(失礼だな、私)でも、それって事は、私書き下ろさない方がいいみたいって事…? 今までそんな事言われた事なかったし。う〜ん。まあ、私、何ごとも気合い入れ過ぎるとカラ回りする性質に生まれついてるんで(笑)これからもそうしよう。カットは流用。なんか後ろ向きな決意だな。

★ではでは。ありがとうございました〜。

★それにしても私、担当の編集さんがスペースに来た時(講○社の編集部って結構新人発掘でコミケとかうろついてる(失礼)んですね)、で、その編集さんとセラムントークしてるってどういう事よ(笑)ま、墓穴掘ってそうなったんだけど、向こうも向こうで実写版全話ビデオ取ってるってどういう事よ(笑)しかも美奈子好きとは…ええいアイドル好きめ! 萌え好きめ! 私は断然まこちゃん命! まこちゃん役の安座間ちゃん、可愛いんだわ〜(死)それにしても、今回コミケで会った(別ジャンルの)友人と無理矢理セラムントークしても、皆、だいたい1回くらいは見た事あるってどうよ? お陰で私は楽しくセラムントーク出来ましたけどさ(笑)(もーやけくそ。だって楽しいんだもん!)
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[85]>>>> 2003/12/25

新人大賞!
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★え〜っと、HPのトップでも書いてますとおり、講談社のマガジンZの「永井豪新人大賞」にて[優秀賞]頂きました〜〜! おめでとう自分。この所色々あったから喜びもひとしお(笑)

★前々回の同賞にも応募していて、その時は[選外佳作]で、「受賞」にまでは至らなかったんですが、今回はちゃんと受賞できて良かったです。貰える賞金も倍以上(笑)いや、プーだから頂ける賞金って大事よ(^^;)
★んで、その時から色々精進して水面下で頑張ってはいたのですが、ネーム描いて担当さんに見せて、4校くらいまで校正入って…で、結局はボツ、っていうのを繰り返してて。そんなんだと気を張ってないとヘコむよね、やっぱり。自分は頑張ってる、とでも思い込んでテンション持ってかないと、描けなくなっちゃうから、そうならないように(なるけど)気を付けて、相方にも気を使わせつつやってたんですが。一体いつになったらデビュー出来るんだよ〜〜って何度も思いました。今も思ってます。いつ出来るんだろう。受賞出来たからって、即デビューっちゅうもんでもないんで。その後、頑張って面白いネーム書いて、始めてデビューさして貰えるから。まあ、面白いネーム描けるように頑張ってます。

★例えば自分が面白いと思ってるものがあったとして、それをAさんは面白いと言ってくれたりしても、Bさんは全然ダメっちゅう事も結構多い。だからどんな風に描いていいものか、よく分からなくなります。でも自分の中で他人の意見を斟酌していって、「良い」と言われても鵜のみにしないで、どの程度良いものかを判断して。逆も然り。「悪い」と言われても、別の人が良いと判断する事もあるので、じゃあ悪いと言った人はなんでダメと判断したのかを「どの程度のものなら良いのか」っちゅう感じで自分で選り分けて。

★そういう風に「他人の意見を聞いて漫画を描く」というのを繰り返して来て、しみじみ漫画って奥が深いな〜と実感してみたり。昔の自分は自分の描きたいように描くだけが「個性」だと思ってたんですが、それは決して面白い漫画には成り得ない。絶対どこか「足りない部分」がある。せっかくの個性も埋没しちゃう。
★ただ描きたいように描くだけでは面白い漫画にはならない――じゃあ人ウケするようなひたすらキャッチーな漫画がいいのか、ってえと勿論それは違う。人ウケがいいっていうのは、言い換えれば読者側の「読みたい」って気持ちをくすぐる事。それが全くないと、ページを開いても読み進んでもらえない。そうなると全く意味がないので、ある程度読みやすさを優先してあげるとそれだけでも少しでも読み進んでもらえる。するとその漫画の面白さに気付いてもらえる。宝クジも買わなきゃ当らないよ、って事。読んでもらえなきゃ全く評価してもらえんよ、っちゅう。
★それだけの事に気付くのに随分かかっちゃったよ。
★最近、某有名美少女戦士アニメ(笑)にハマってるんですが、アレってホント、ありがち〜のわっかりやすい〜の、狙ってんな〜の、ベタベタアニメですけど(実は褒めてるよ!)でも、それってすっごく大事な事なんだよね。何でも物事突き詰めないと相手には伝わりにくいもので、伝わりにくいんだったらそのまま押し付けるくらいに突っ走れと。ベタベタって大事。変に「個性」だと思い込んで遠回しな表現しかしないと、きちんと自分の伝えたいものが伝わらなくなっちゃう。まあ、完璧にベッタベタにしろ、ちゅうのではないですけど。基本はおさえとけ、と。そうすると自然と自分の個性を出しつつ、色んな人に面白いと思ってもらえるものが描ける。ホント、それだけの事、なんで分からんかったんですかね〜。

★長々と語ってしまいましたが、漫画を描くっちゅうのは自分の生活の中ですっごく比重が重くて、一番大事な事、なんで。なんだかんだと「自分を表現する」という行為が好きなんだよね。何かをして誉められたいのです(笑)甘えん坊な末っ子だから(^^;)そして頑固で我が儘な乙女座A型(^^;;;)ただの困った人じゃん。
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[84]>>>> 2003/12/22

アンダーワールド
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2003年/アメリカ映画/レン・ワイズマン・監督/ケイト・ベッキンセール・主演
★★☆(2.5点/3点満点)

★人ならざる者――吸血鬼〈ヴァンパイア〉と狼男族〈ライカン〉、彼等は歴史の影で長い抗争を続け、すでに数世紀を経ていたが、ライカンの長ルシアンの死により漸く終止符が打たれようとしていた。しかしヴァンパイアの処刑人〈デスディーラー〉の女戦士セリーンはライカンの不穏な動きを感じ取り、一人の人間医師マイケルをライカンの追手から連れ去る…。

★ネタ的にはヴァンパイア、狼男、などありがちですけど、この作品は映像が綺麗で、それだけでも結構見る価値ありでした。ストーリーもありがちではあるけどきちんと描いてあって、決して面白くなくはないし、好きな作品ですね(その割には微妙な感想書いてるけど…)
★監督のワイズマンは元々MTV、CF業界でも評価の高い人で、長篇映画は初監督なものの、ホントにうまくまとめているし、何よりやっぱり映像、音楽が上手くてすっごくいい。ジャンルとしてはゴシック・サイバー・アクションっちゅう事らしいですが、一応舞台は現代のNYとしてあるもののブタペストのゴシック建築の町並でロケをしたのもあって、いかにもゴシックホラー的なダークな演出で、しかも綺麗。まあ、こういう映像美を意識した作品は結構ストーリーがありがちで面白く無かったり、結局オチがつかなかったりとかが多いですけど、この作品はホントうまくまとめてあっていい作品でした。
★あと個人的には銃火器が沢山出てたのが嬉しいなあ(笑)まあ、紫外線弾、とか、硝酸銀弾、とかも結構ありがちといえばありがちと言えなくもないですけどね。あと衣装もああいうビジュアル系なのももう使い古されて来てるので、新鮮味に欠けて、もう少しヒネリがあると良かったですが。それでもかっこいいし、好きですけど、衣装も含め世界観とか。
★衣装といえば、マトリックスのネオ並のヒラヒラのマント。こういうのってカッコイイけど、もう少し、広がり方なんかにも気を付けていただけると尚の事よかったけど。要するに服の素材なんかに。マトリックスと比べると予算の関係もあるのでアレですけど、マトリックスは引き画用マント、UP用マント、アクション用マント、と三種も素材を変えたマントを仕様してて、広がり方とかすっごくキレイで。ホント予算の関係もあるので、必ずしもそうしろっつうのは無理ですけど。

★主演のケイトも好演してました! アクション経験はあまりないみたいですが、動きは綺麗で、アクションも悪くはなかったですね。あと黒髪でフェミニンながらも哀愁のある表情がヴァンパイアに合っていて(それはヴァンパイアの他のキャストも上手い事ハマってましたし)、ライカンはもう少し精悍で野暮ったくて、上手い事対比されてて良かったなあ。
★ストーリーも分りづらくもないし、ファンタジーだけど違和感なく入っていけました。ベタベタな設定ばっかりだけどそういうの好きだから、好みが合う人はハマっちゃう。

★どうやら続編もあるらしいし、楽しみですね。DVDも出たら買うんだろうなあ。こういうゴシックホラーって好きだから。
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MOVIES

[83]>>>> 2003/12/11

アニメーション三昧
 〜冬の日とユーリ・ノルシュテイン〜

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2003年/アメリカ映画/レン・ワイズマン・監督/ケイト・ベッキンセール・主演
★★☆(2.5点/3点満点)

★阿佐ヶ谷のラピュタという映画館にて上映中ノルシュテイン特集、見て来ました〜。数年前にもノルシュテイン特集見てたんですが、久しぶりに再上映って事で、見てまいりましたよ〜。

★アニメーション、といってもお馴染みのアニメ絵のアニメではなくて(なんじゃそりゃ)、アートアニメと申しますか、まあそんな感じの(説明になってねェっつの!)ノルシュテインは特に独特な味わいのある画風と、人間の感性の何気ない部分の描写が上手くて、否、上手いっていうか「あああ〜〜〜」っと唸らせられるというか。そして懐かしい気持ちと切ない気持ちと、すっごくやるせない気持ちが味わえます。なにせ、ロシアの作家ですからね!(笑)鬱々としまくってます。

★「外套」なんつー作品はもう極限まで人間の鬱々さを…、ってそればっかじゃないですけど、人間のはなかさ、やるせなさ、人生のつらさ、生き甲斐、楽しみ、苦痛、――色んなものがないまぜになって、考えさせられます。考えるっていうか、染み込んでくるっていうか。それこそ羽織ったコートの隙間から風が入り込んで来てスッゲ寒い〜〜みたいな。
★でも「外套」ってまだ未完(製作開始から既に10年以上…喜八郎もそりゃ呆れます)。取り敢えず出来たところまで公開してて、今回、前回、それを見ました。でも今回の上映、ちゃんと字幕がついてて良かった〜〜。なくても絵を見てればだいたい分かりますが、でもあった方が親切です。

★その他の作品も「霧につつまれたハリネズミ」とか「話の話」とか「砂糖のCM」とか可愛いですね。「話の話」は可愛いっつうより良く分からんってのが本音ですけど。サブリミナルしまくってて、うお〜〜〜?って。
★ともかくノルシュテインはアート系が好きな方にはおすすめ。可愛いけど切ないです。可愛いにしてもちょっと微妙〜な可愛さだったり(笑)


★「冬の日」....公式サイト
★「冬の日」ってのは日本の誇る松尾芭蕉の同名の連句を題材にした、アートアニメーション作家の連句方式(ある意味オムニバス)アニメです。

★これがまた難解で! 何せ俳句の意味からして訳分からんっての! 一度見ただけじゃホントチンプンカンプンですやん。で、やっぱりDVD買っちゃったよ。紀伊国屋で舞台挨拶+先行上映会をやったんで、その時に。2割引きってのに惹かれて(笑)
★うお〜〜。またまた喜八郎すぇんせい、生で見ちゃったよ〜〜。今回もまたニッコニコしてました。なんか可愛いじーさんって感じ(檄失礼!)あと、ノルシュテインも参加してますんで! ノルシュテインも来日〜〜。うっわ〜〜ただの小汚いオッサンや〜〜。競艇場とかにいそうだよ(超絶失礼!)でもホント、普通の人で、で、普通の人だからこそ、普通の人間の微妙な描写が上手いんでしょうね。そんな感じの「普通」の人でした。
★他にも超有名な作家陣で! 高畑勲さんもいらっしゃったし、カールおじさんで有名な作家さんも(名前しらないのかよ!)ま、そんな感じで。
★この作品はそれこそ年齢も作風も様々なアニメーション作家が、同一作品の中でオムニバス的(それぞれ意味は繋がってはいきますが、連句なので)作品を作り上げたっていう、すっごい価値があります。面白いよ。ホント、俳句ひとつでここまで違いが出るかっちゅう。やっぱり「俳句」をテーマにしているのも面白いし。単純には理解できない、理解しようとする過程でその作家の個性が出て、面白い作品にまとまったと思います。

【参加作家】
ユーリ・ノルシュテイン・川本喜八郎・大井文雄・野村辰寿・鈴木伸一・福島治・石田卓也・ラウル・セルヴェ・守田法子・島村達雄・奥山玲子/小田部羊一・アレキサンドル・ペトロフ・米正万也・久里洋二・うるまでるび・林静一・一色あづる・ブシェチスラフ・ポヤール・保田克史・片山雅博・マーク・ベイカー・伊藤有壱・黒坂圭太・横須賀令子・浅野優子・IKIF・王柏栄・高畑勲・ひこねのりお・森まさあき・古川タク・コ・ホードマン・ジャック・ドゥルーアン・湯崎夫沙子・山村浩二
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MOVIES

[82]>>>> 2003/12/3

東京ゴッドファーザーズ
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2003年/日本アニメ映画/今敏・監督/信本敬子・共同脚本
★★★★(4点!/3点満点なのに)

★東京の3人のホームレス、自称元競輪選手の中年男ギンちゃん、オカマのハナちゃん、家出少女のミユキ――の3人は、クリスマスの日、ゴミ捨て場で捨てらた赤ん坊を拾う。名前を勝手に清子と名付け、捨てた親を探して奔走するが…。

★出ました今監督の新作! ぎゃ〜〜〜良かったっす! 良かったっす! 前売売り切れてて¥1,800円で見たけど全然悔しくないよ! 払った価値あり過ぎで堪らんです!
★今監督作品は前回の「千年女優」からハマってしまったんですが、「千年〜」は演出上の奇を衒う事に割と重点が置かれて実際それが上手い事生きてましたが、今回は表面上でそういった難しい事は敢えてせずに、ごくごく丁寧に普通にじっくりと作ってあって、何をやらせても上手い監督だな〜と感服いたしました。
★ただごく普通といっても、ちゃんと個性があるし、なんといっても動きが絶妙! 人間がとっても人間くさいんですな〜。最近のジャパニメーションにありがちな「ただリアル」なだけじゃなくて、いかにもアニメ然としたやり過ぎ的な表情の付け方とか(宮崎アニメみたいな)、それでいて動きが本当にリアルで滑らか。ちゃんとキャラに体重があるような存在感がスゴイんですね。キャラに愛着が持てるんですよ。主演3人みんなすごくイイ。

★で、今回脚本をあの信本さんと一緒に書いてるんですが、信本節サイコ――――! 作品にスゴク合ってました。信本さんはカウボーイビバップみたいな、ちょっと斜に構えたイカしたセリフ回しがすごくカッコいいんですが、今回のはそういう雰囲気とは違うけれども、でもテンポが良くてニヤリと笑わせてくれるようなセリフ回しが、んも〜〜〜〜激烈に最高でした! ぜひ今後も今&信本コンビを見れる時があるといいな〜。

★それに、この映画はテンポも動きもすごくいい。自然とのめりこんで行ける。例えば自転車を雪の中で猛烈に漕ぐとコケそうで恐いでしょ。この映画はそんなシーンがホントに恐いんだわ。ひ〜コケそう! みたいなのが自然と感じられて、そういう表現ってすごく難しいと思うんですが。実写でやるのは簡単だけど(普通に演技して撮影すりゃいいんだもん)それをアニメで表現するとなると、本当に難しいバランスで描かなくちゃいけない。足を漕ぐ早さ、自転車の傾き加減、雪の飛び散る早さや方向、etc...そういう細かいところをバランスを気にしつつ描かなくちゃいけないものだから、あ〜〜この人たちはスッゲーなあ。と。

★で、やっぱり今監督の作品って演出がもう上手い! スタッフクレジットの出し方もうまい! あ、こっから演出のネタバレになりますのでご注意! うまく東京の背景に紛れ込ませて、看板とか旗とか、そういったものにクレジットが載っている。そういうのってヘタクソがやると寒かったりするんですが、うまいんだよね〜。さり気なくてさ。

★そして肝心のストーリーですが。私最初はホームレスが主人公と聞いて大丈夫か〜と思ったんですが。変にドキュメンタリータッチになってだらだらした物になっちゃ堪らんな〜とか思ってたんです。ですがよ、蓋を開けてみたらどうよ。キャラがしっかり面白いキャラになってて良かったよ! ギンちゃんもハナちゃんも、そしてミユキも皆好き! どのキャラにも感情移入出来ちゃって、うお〜いいキャラ作ってくれたよ。ギンちゃんがバカな若者に親父狩りされちゃうとこなんて、もスッゲ悔しくて悔しくて。
★ストーリーに奇を衒うようなものはなくて、普通なものを普通に描いてる作品なんだけど、だからって変にお涙頂戴な感じではないし、笑わせてくれるだけでもない。キャラに感情移入が出来る分味わいがあります。ぜひ皆の衆に見て頂きたい映画ですじゃ!
★話よし演出よし技工よし。すべてオッケーです!

★ただ主演3人、普通の俳優だもんで、アニメになった時、喋りが聞き取りずらいんですよね。ドラマだと本人の口パクだから読唇できてセリフもきちんと聞こえるんだけど、アニメだとさすがにアニメ絵の口パクですから、普通に演技するより相当明瞭に喋らないと聞こえづらい。江守徹はまだよかったけど、他二人がちょっと聞き取りづらかったのが難点でしょうかね?

★あ〜DVD出たら買わなくちゃ!
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MOVIES

[81]>>>> 2003/11/5

KILLBILL―キルビル―
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2003年/アメリカ映画/クエンティン・タランティーノ・監督
★★★★(4点!/3点満点なのに)

★とってもステキなストーリーなんで、紹介は省きます(笑)
★いや、あれはスピード感やら何やら楽しむもんなんで、ごちゃごちゃとうるさいストーリー紹介はいらんと。

★結論から言うと超――――――――――――――良かったです。タランティーノ最高〜〜! やっぱ脚本もうまいしね〜〜。つか、あの作品のすべてタランティーノ節が効いてて、超最高!! ビバ、タランティーノ!
★ただし、この作品は好みがすっぱり分かれると思うので、「行け」とは勧めません。そんな作品。

★ではビシビシ良かった箇所を挙げていきまSHOW〜〜! イエ〜!
★まず主演ども。ユマ・サーマン、流石です。まあ美人…には見えないけども、あんだけのアクション、殺陣をよくやった! どうしても女の人の殺陣ってのはヘタクソなのが多いんだけども、ユマは上手かったよ! 日本人でもヘタクソの多い日本刀での殺陣を、マジかっこよくスタイリッシュに、迫力どかんとやってくれたよ。演技ももちろん非の打ち所がない。日本語のヘタクソさ加減はそれは調味料です! スパイスです! いや〜、タランティーノ作品にユマ、合ってるよね〜。あの訳分からん絵面にぴったりフィット。存在感があります。
★殺陣ってのは上手い下手が如実に出ます。それはきちんとした「止め」が重要だから。刀を振り下ろした際に、ピタっと止めないと、動きが流れちゃって全然ダメ。例えば音楽でジャ、ジャン、で止めるところをどれか一音でも音がずれると魅力がなくなるのと一緒。止めるべきところは止める。デコピンも当った直後に寸止めした方が痛いでしょ? それと一緒。ユマはそうとう訓練したんだろうね〜〜。腕力ないとあれだけのアクションは出来ないだろうよ。

★そしてオレの隠れアイドル。ルーシー・リュー。なんか好きなんだよ〜。あの独特の存在感が。アジア系なのに、西洋人の中にいても呑まれないで存在感がある。洋画なんか見てて東洋人が出て来ると、バッと浮くけど、ルーシーは浮かない。すごい。アクションもよかったしね。着物の着方も悪くなかったし。着物って着こなすの難しいからね〜。ただ歩く時、もう少しだけ気持ち内股だと良かった。おしい。それでも良かったけど。
★それに総会(?)でのシーンでヤーさんの首を切り落とすところ、すごく良かった。あれはカメラワークもよかったし。それにこの映画はザコキャラが演技うまくてすごくいい。普通ザコキャラって演技どうよ、みたいな人が多いけど、この映画はよかった。皆うまくて。
★そしてニホンゴ。うう〜〜ん。ま、いいでしょ。調味料調味料(笑)

★んで、ゴーゴー夕張。バトロワの「貴子」。この子、すっげ目に力があって好きです。三白眼で睨むとコエーのよ。前髪揃えてばっさり切って後ろも真っ黒のロング。日本人形みたいな髪型が似合うのってマジすごい。美人だしね〜。演技も上手いし。ただ舞台演技っぽい感じで大袈裟な感じもするけど、それが今回の役に合ってたし、今後歳を重ねる度にいい女優になっていく事でしょう。事務所が彼女を安売りしない事を望みますな。そしてあの武器。ギロチンボーラ。うお〜い、タラちゃん、ネタはすごく美味しいけど、せめてUPシーンの時くらいもっとリアルに重量感だして下さい。いかにもプラスチックボールっぽくてあんまりだよ。でもこのアクションシーンも飽きさせないでいいですね。好き。あと、ゴーゴーのシーンに関しては、ゴーゴーがザ・ブライド(ユマ)に破れたとき、オーエン(ルーシー・リュー)が弔いの意味で、ゴーゴーのドスを手摺にブッ立てるシーン、好き! こういう心理の描写っていいよ、大好き!

★キャスト以外の事。
★まずカメラワーク。最高です! カメラマン、タラちゃんが脚本書いてオリバー・ストーンが監督した「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のカメラマンなんですけど、それ知って納得! 絶妙にカッコ良かったもん。それに照明もよかった。うまく自然にコントラスト強くして画面が栄えてたもん。
★小道具も良かったよ〜。まあ小道具ではないかもだけど「PUSSY WAGON」最低ですね〜〜(笑)辞書を引きましょう。色もドギツくて素敵なワゴンです。それに乗って颯爽と現れるユマ。超〜カッケーです。
★あ、ソニー千葉(笑)すごく良かったよ〜〜。寿司屋でのやりとりが一番好きです。その時、ただの田舎のいい親父然としてたのに、一瞬だけどさり気なく、包丁をドカッと包丁立てに戻すシーンの、ほんの一瞬の緊張感。このシーン気にしない人は気にしないくらいのなんでもないシーンだけど、寿司屋の親父の裏の顔を覗かせるいいシーンです。さり気なくて好き。
★あーあの青葉亭って何をイメージしての舞台なんだろ? ただの料亭ではない(笑)でもあのアクションシーン、上手い事舞台全体を使ってて、ホント、上手い。オーエンの手下の、ショッカーみたくわらわらと出て来るクレイジー88も、ホント、ショッカーっぽくってうまい事やってるなと。ユマを取り囲んでからの動きも、あ〜時代劇好きなんだな〜という感じがバシバシ伝わって来て、ヘタな日本人監督がやるより、ホントいい「時代劇」を撮ってくれたと思います。
★ただユマとルーシーの対決シーン、もうちょっとだけ良く出来たでしょ? と思わずにはいられない。その前のシーンの集団戦闘シーンが全体的にすごく良かったお陰で、逆に二人の対決シーンが味気なくなってしまいましたね。最初にユマが腹を斬られるまでのつばぜり合いをもう少し長くしても良かった筈。その方が緊張感が出たでしょう。あと、獅子脅し、もう少し「カッコーーン」と綺麗に響かせて欲しかった。

★とまあ、こんな感じ。もっと言いたい事はあるけど、ありすぎて書ききれん。う〜〜、もっかい行きたいよ〜〜。ホント、脚本も最高だし、すっごく好き。DVD出たら買うよ! あ〜〜見たい見たい!
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[80]>>>> 2003/10/31

英雄―HERO―
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2002年/中国映画/張藝謀(チャン・イーモウ)・監督
★★(2点!/3点満点)

☆今より二〇〇〇年の昔――中国・秦の王は暗殺者に狙われ続け、百歩より近く誰も近付けなかった。ある時無名という名の武術者が現れ、最強と謳われた暗殺者、残剣、飛雪、長空を討った褒美にあと十歩の所まで近付く事を許される。やがて彼の口から語られた暗殺者討伐の経緯とは…。

★やっとこさ見て来ました。新宿ですらもう1館しか上映してなくて、もう上映も終わりですな〜。
★んで、作品の感想といえば…。なんつうか。ホントコメントに困るよ〜〜。全体的な出来からすると40点(ヒド…)、演出・脚本の好みは95点(うわぉ!)……この点数の開きがさ、コメントに困るのよ〜。

★前々から言ってる事ですが、私の映画、音楽などの評価は95%好みに依存されております。冷静かつ平等な評価などではございません! それを踏まえて以下を読んで欲しいんですが。そしてお怒りにならないで下さい。
★演出の意図というか、こういう風にしたい! みたいな方向性はホント大好き。クサい演出でさ。好みど真ん中ストラーイク! なんですが。でも上手い事成功してないんだよ、映像になった時に。上手くいってる部分もある。そういう時はもう最高! 画が綺麗なんですね〜。色味にこだわってたりして、ホントいいんだけど。失敗してる時多々! どうよ? つまりアクションシーンがな〜〜。CG失敗してんじゃないの? なんかCG浮いてるし。
★例をあげると、長空(槍の人)との闘いの時の、槍に付いた房をぐるぐるブン回して水の幕を作る時。オイオイ。ひと昔前のCGかってぐらい浮いてる(-o-;)ぐるぐるブン回して、無名に対して幕を作るアイデアはいい! すごくイイ! 面白い! んだけども。水滴が〜〜〜、無名がツッ込んで来る時、スローになって無名にパシパシ当たるんだけど、なんかカッコ悪いんだよ。
★例えばマトリックスの時は「マトリックス」としての全体の雰囲気(摩訶不思議世界である設定も含めて)とCGとワイヤーアクションが綺麗にマッチしてたんで違和感がないんだけど、ヒーローはなんか浮いてるんだよ〜。なんつうか。私自身ワイヤーアクション見るのに不馴れな部分があるも否めないんだけど、アクションシーン、すっげ気になる。CG使ってなきゃいいんだろ〜な〜とか思っちゃう。

★でもまあ文句ばっかりではナイ! 演出の意図は好き! やりすぎ〜ってくらい大袈裟な数の矢が降ってくるのとか、無名の殺気で秦王の前の無数の燭台の炎が揺れたりとか、剣戟が終わった後、ザク、と剣が地面に突き刺さるのとか。好きなんだよね〜、クサくて。あと、それぞれのシーン毎に色調を変えてるのとかは凄くいい。赤、青、白、緑、それぞれ綺麗に仕上がってるし、見た目すごく活きてるよね。見ていて楽しい。ちゃんと綺麗だし。秦王と残剣の対決の時の緑なんて、なんで広間にあんな緑の幕が無数に掛かってんだよ意味ないじゃん的なやり過ぎ感が超いいんだわ〜。幕が落ちて来る時の絶妙な揺れ加減も綺麗だったし〜。
★あ、そうそう、衣装も面白いよね〜。ワダエミさんいい仕事してます。
★あとEDの曲はすごくよかった! 中国語の歌って苦手だったんだけど、EDは編曲も面白くて、歌い手の声も綺麗でいいですね。

★んで、結局のところ、まあ良かった点もすごく多いんですが、色々カッコ悪いシーンも多かったんで。今回☆2つ(3点満点で)。

★あと最後にキャスティング。言っちゃっていいかしら? 皆、有名どころで固めてはいるけど、皆あんまカッコよくない、可愛くない。ちょっと如月だけは可愛かったけど。あと秦王もカリスマ性足らん気がしてるのはきっと私だけ?(あわわわわ)
★あと水曜日のレディースデーに行った割に、EDの途中で帰っちゃう人が殆どいなかった!(フツー1000円の日ってみんな本編終わるとEDの途中で帰る人、多いんだけど)皆ヒーロー大好きっ子のリピーターばっかりだったのかしら? 私ももっかい見たいなあ。好きなんだよなあ、結局。(ハイパーあまのじゃくなんで)

★日本アニメで焼き直してくれたら最高なんだけどなあ……(心の囁き)
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[79]>>>> 2003/10/8

驚き桃の木山椒の木!
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★一気に時を渡りきりやって来い来い大魔神(だっけか?)

★タイムボカンシリーズはよかったですね。何年だか前にやったリメイクは、現代と照らし合わせるとやっぱりちょっと気恥ずかしかったですやね、見てるコッチが。それにしてもヒロイン役が川上とも子さんだったって気づくのに10話以上かかったよ、オレ。だめじゃん。

★いや、上文はタイトル適当に決めたらなんかぽろぽろと言いたい事が出てきて、そんなんで特に意味はないのですが。
★ホントに言いたいのは以下です。(だったら上の文無くせばいいじゃん!)

★いや〜、ホントに驚き。桃の木以下はどうでもいいんですが。
★この間、ゲームの「エターナルアルカディア」のイラスト&漫画を描いてらっしゃる星 樹さんとお会いして来たのですが〜。私なんかと懇意にしていただいて、なんつーか正直今の自分が信じられまへん。昔はただの一ファンだったのになあ。世の中私に優しいみたいです。神さまアリガトウ! 星さんありがとうございます m=_=;m(平身低頭!!)
★そんだけでも驚き〜なのに、なんと流れ流れてワイルドアームズ(ゲーム&漫画)のイラスト描かれていらっしゃる大峡和歌子せんせいにまでお会いできちゃいました〜〜〜! うお〜〜〜! 世の中わけがわかりません。つか、前々からちょっとした接点があるのは知っていたんですが、よもや直にお会いできるとは〜〜〜。
コミ(ュニ)(ーション大会)の時は恐れ多くてスペースにお伺いできなかったんスが、この度星さんの陰謀(失礼な!)でお会いできたのです。

★ご本人とっっっっっってもらぶりーな方でした!(らぶりーって、外見が一番大事か? オレ)イラストが可愛いっぽくありつつもワイルドな感じなので、勝手にもっとワイルダーなイメージを想像してたんですが、なんつーか華奢で可愛らしい方で。おまけにとっても気さくな方で、私もずけずけ色んな事聞いたりしちゃってあわわわわ。
★でも、プロの方にお話聞くと本当に勉強になります。当日はミーハーしちゃって家族構成まで聞いちゃったけど(オイ)それは置いといて、ゲーム業界もいろいろあるみたいで…(ヲイ)、それも置いといて、絵の事とか勉強になりました。う〜〜ん。やっぱり私、人のお話を伺うのって楽しくて好きですね。人間が好きなんでしょう。

★あと指輪話もできてとてもシャーワセでしたv えへへ。やっぱりサムフロはいけませんよね。でも大峡さんはアラゴルンがお好きなようで。やっぱりうさん臭いエルフよりも野伏ですよね!

★あと星さんのお家の近くの本格カレー屋さん、美味しかったよ〜。ナンはまあちょっとフツーでしたが、カリーが!カリーが! うまい。御飯にもナンにも合う! また食べに行きたいな〜。つか、星さん家の近く、食べ物屋さんがたくさんあっていいなあ。
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