ウチワヤシ

うちわにできる見事な葉型

 

 ヤシ科の植物には、ココナツやビンロウ樹のように線状の葉をもつものが多いが、それ以外に、手のひらのような葉をもつ種類のヤシがある。これは、まず平らな部分があって、その先が多数の指のように分かれている。ウチワヤシはこれの極端な形で、葉っぱの先がほとんど分かれず、ほぼ完全にウチワの形をしている。

 そのウチワの部分には長い柄がついていて、幹の頂上付近から長く伸び出している姿がユーモラスである。その愛嬌ある姿と、深緑の葉の清涼感のある雰囲気のため、ウチワヤシは(ビンロウ樹ほど広範にではないが)観葉植物として好まれている。屋外に置くと、風雨にさらされてウチワの部分が破れて見苦しくなるので、屋内観賞に適している。

 ウチワヤシは最大で4mくらいの高さに成長し、赤い小さな実をつける。ウチワヤシはベトナム語では「ケー」と呼ばれる。英語では扇状の葉をもつヤシの一般名称として「ファンパーム」という言い方がある。

   

【ベトナム語】(ケー)

【日本語】団扇椰子(ウチワヤシ)

【英 語】fan palm

【学 名】Licuala grandis(ヤシ科)

 

【参考文献】

 Hoi dong Quoc gia Chi dao Bien soan Tu dien Bach khoa Viet Nam, Tu dien Bach khoa Nong nghiep, Ha Noi, 1991.

 

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