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【何のにおいですか?】
プルメリアはベトナムでは北部・南部をとわず植えられているが、南部でとくに多く、年中咲いている。ふつうは白い花で、中心が黄色にグラデーション変化している。そりかえった花びらもユニークである。
香水のように強い香りがあるのがプルメリアの花の特徴。比較的良い香りであるが、その香りに敏感に反応する人もいる一方で、このにおいを感じるセンサーをもたないために、ほとんどにおいを感じられない人もいる。したがってプルメリアの花の下で、「すごい香りですね」「えっ、何のにおいですか?」という会話がかわされることもある。
プルメリアの名は17世紀のフランスの植物学者、シャルル=プリュミエ(Charles
Plumier
1646〜1706)にちなんでいる。しかしプルメリアは中央アメリカが原産で、近世になってそこから東南アジアなど熱帯各地に広がった花なので、もともとベトナムとは関係ない。プリュミエはカリブ海地域を探検した人物である。
ベトナム語ではホアスーと通称されているが、やや正式に呼ぶときはホアダイともいう。ホアは「花」の意味だが、「スー」や「ダイ」には特に意味はみあたらない。
【自然の花束】
プルメリアの木は7mほどの高さになり、ちょっとした日陰を作るので、公園などに植えられることが多い。花はひとつひとつ散在しているのではなく、10くらいの花がひとつのグループをつくり、それが木のあちらこちらに散らばる。木のなかにいくつも花束があるように見えるところが美しく、プルメリアが愛好される理由のひとつである。
プルメリアが宗教と関係づけられている国が多く、マレーシア・インドネシアではイスラム教徒の墓地に植えられ、インドでも寺院に植えられる。ベトナムでも仏寺によく植えられている。なぜプルメリアに宗教的な意味があるかは不明だが、プルメリアの花のおちついた香りが永遠をイメージさせるからかもしれない。
プルメリアにはピンクの花を咲かせる種類もあるが、白い花よりもかえって地味で、花の形も白のプルメリアとくらべて見映えがしない。そのため、ピンク花はそれほど人気がなく、見かける機会も多くない。
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白のプルメリアは10くらいの花がグループを作るので、花束のように見える。
【ベトナム語】
(ホアスー)
(ホアダイ)
【日本語】インド素馨(いんどそけい)
【英 語】frangipani
【学 名】Plumeria
acutifolia(キョウチクトウ科)
ピンクのプルメリアはかえって地味な印象で、あまり見かけない。
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