ジャックフルーツ (ミット)

 

地上最大のフルーツ

 ジャックフルーツの殻は黄緑で、先の尖ったイボにおおわれている。なんとなくドリアンを思わせる外見をしているが、ドリアンと近親関係はない。

 ドリアンも大型のフルーツだが、ジャックフルーツはドリアン以上の大きさになる。ときとして人の頭の2倍の大きさ、重さが50kgに及ぶこともある世界で最も大きな果物である。

 ジャックフルーツの実りかたは、一度見たら忘れられないほど印象的である。木の幹や太い枝から、巨大な実が連なってゴロンと実っている。こんな重い実がよくぶらさがっていられるものである。

アクの強いパイン

 イボイボの突起におおわれた頑丈な皮を割ると、黄色の実が層状に詰まっている。味は薄甘で、パイナップルに強いアクを加えたような味である。実は繊維質でギシギシ歯したごたえがある。

 このきついアクのため、ジャックフルーツは続けて食べにくい果物である。しかも、腐敗したような臭いを放つので、部屋に置いておきたくない果物である。

 ベトナムの北部でも南でも栽培可能だが、北部では夏にしか実がとれないのにたいして、南部では年中収穫できる。ジャックフルーツはバナナに匹敵するような庶民的な果物で、あまりに単価が安くて儲けにならないため、ジャックフルーツを扱わない果物屋もある。

文化財ジャックフルーツ

 ジャックフルーツの木は、建材・家具・印鑑のほか、彫像など文化財の材料として利用されている。ベトナム各地の寺にまつられている仏像のうち、かなりのものがジャックフルーツの木を彫って作られている。

 ジャックフルーツは日本語でハラミツまたはパラミツ(波羅密)とよばれている。なおジャックフルーツの「ジャック」は、マレー語に由来する言葉で、トランプのジャック、人名のジャック、ジャックナイフなどとは関係がない。

 

ジャックフルーツの果肉は繊維質である。

 

【ベトナム語】 (ミット)

【英 語】jackfruit

【日本語】波羅密(ハラミツ、パラミツ)

【学 名】Artocarpus heterophyllus(クワ科) 

 

 

人の頭より大きい果実がゴロンと実る様子は、一度見たら忘れられない。

 

 

【参考資料】

 Hoi dong Quoc gia Chi dao Bien soan Tu dien Bach khoa Viet Nam, Tu dien Bach khoa Nong nghiep, Ha Noi, 1991.

 Tong cuc Du lich Trung tam Cong nghe Thong tin Du lich, Non nuoc Viet Nam, Ha Noi, 2000.

 Wendy Hutton, Periplus Nature Guides, Tropical Fruits of Malaysia & Singapore, Singapore, 2000.

 

入口(home)レストランメニュー現在地