は   箔 絵 

 金沢は、箔工芸が伝統産業である。以前、旅行に行ったときに、土産物屋でテレホンカードに金箔をしたものがあった。結局は買わなかったのだが。

 金箔を使って絵を描くと、―特に、屏風絵などのように金が前面に出てくるような作品であれば― 多少下手でも、金の豪華さでごまかしがききそうだ。だが逆に言うと、よっぽどの作品でなければ、純粋な絵画としてみてはもらえないように思う。果たして損なのか得なのか。

 金は薄く広げると0.1ミクロンの箔にすることができる。この箔を作る技術というのは、五千年ほど前から知られていたらしい。

 工程の仕上げに、日本では狸の皮の間でハンマーで叩くという。そうすると、八畳くらいまで箔が広がる。俗に言う「狸の八畳敷」というのは、ここからきた。と、言われるが、…本当かどうかはわからない。