り   リ ン ド バ ー グ 

 1927年、ライアン単葉機スピリット・オブ・セントルイス号で、単身ニューヨーク〜パリ間横断無着陸飛行に成功したチャールズ・A・リンドバーグ。ほかの多くの挑戦者が、もともと飛行家として、有名であった中、無名であったこの青年が、成功し一躍英雄となった。

 ほかの飛行機が二人組、あるいは三人組のチームであったのに対し、一人。エンジンも双発機、三発機に対して、単発機。エンジンのすぐ後ろに大きな燃料タンク(危険だと思われた)など当時の常識を覆す飛行機で挑戦した結果であった。

 有名になったための悲劇もある。長男が誘拐され、殺害されたのである。このいわゆるリンドバーグ事件が、全米に大きな衝撃を与えることとなり、子女誘拐犯は死刑を課すという法律ができた。この法律がいわゆるリンドバーグ法と呼ばれているものである。