風景への旅

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 風景にも写真写りの善し悪しという
ものがあるのだろう。
 摩周湖に行ったときその風景に圧倒
された。 深い青の世界。その静かな
湖面は神々しさをも感じさせるものだっ
た。
 残念なことにこの写真ではその時の
印象の何分の一も表現されてはいな
いが。
摩周湖
 初めて一人旅に行ったのは十和田湖と奥入瀬
渓流である。二泊三日の旅だった。
 奥入瀬渓流は紅葉の季節が有名であるが、僕
が行ったのは八月。しかしそれでもいい所である
ことには変わりがない。
奥入瀬渓流
奥入瀬渓流
十和田湖
 十和田湖の帰りは青森へバスで行き、
早朝発の青森発大阪行きの特急の自由
席で帰ってきた。その特急は北海道から
の客が多く、それも北海道から大阪まで
飛行機を使わず、わざわざ列車を使うくら
いだから旅行帰りの大学生が多かった。
 横の席と前の席がそういう一人旅の学
生で、列車に乗っている16時間くらいの
間、ずっと楽しく喋っていた。
 その後も一人旅を続けていったのは一
回目の旅行の印象が良かったからだろう。
 今まで旅行に行った中で印象深いと
言えば恐山である。恐山には田名部駅
からバスに乗るのだが、田名部駅では
綺麗に晴れていたのが、山に入るとすぐ
深い霧に包まれ、その霧が急にひらけた
と思ったらそこが恐山だった。
 この日は着いてからも霧がかかったり晴
れたり、奇妙な天気だった。たまたまそん
な日だったのだろうが・・・。
恐山
 岩に張り付くように建っているこの
建物は達谷窟(たっこくのいわや)
といい、その昔坂上田村麻呂の東征
討たれた悪路王と呼ばれる蝦夷の王
アテルイがこもったと伝えられる岩窟
に建てられたものである。
 全国的に有名ではないのかもしれ
ないが、僕が行ってみたかった場所
の一つだ。
達谷窟
 初めて四国に行ったのは高校三年の時。
三泊四日と言えば聞こえがいいが、「泊」
と言っても旅館などに泊まらず、列車の中と
駅の待合室で過ごしたものである。ろくに眠
れなくて、最初のうちはさすがに眠たかった
のだが、旅行も最後の方になってこの桂浜
に来た頃にはなぜかそれほど眠いと思わな
くなっていた。人間、適応するものだ。
桂浜
 阿蘇から鹿児島へ行った旅であるが、
友達と出発の時間が合わず列車の時間
を合わせて佐賀に集合したという旅行で
ある。北海道に行ったときの青森集合に
ついで遠い集合場所だった(笑)
 季節は春とは言ってもまだ草千里の草
も生えてない時期だったので旅行シーズ
ンだったとは言い難かったのだが。
阿蘇
 高千穂峡は写真で見て一度行ってみたところである。
 この角度の写真は望遠の違いはあれ、よく観光写真
に使われるものだが、実際に行ってもこの方向から写す
のが一番見栄えがいい。
 高千穂峡の景色はたしかに綺麗であるが、ここへ行く
のに景色だけを目的にしたら少し物足りなく思うのでは
なかろうか。だが、いくらか高千穂という場所の歴史を
知り、興味を持って行った場合は、この高千穂峡だけ
ではなく、ほかの場所にも興味が湧くことだろう。
高千穂峡