機上の空論
2004年7月9日午前 平壌・順安空港
ジェンキンス一家が曽我ひとみさんと再会のため、全日空のチャーター便で平壌からジャカルタへ飛んだこの日、その出発までの模様が、2時間あまりに渡ってTVで生中継されました。歴史的な出来事です。
その際写し出された映像から、この日順安空港に駐機していた航空機を下の図にまとめてみました。
- 日本政府がチャーターした全日空機は、B767-300ER(JA612A)。時折真横からの全体像が放映されました。しかし、その全体像ではレジが潰れて判読不能でした。機首をズームアップした際、前輪カバーに書かれた数字によりレジが判明しました。
- 全日空機の機首にズームアップした際、背後にMil-8と思われるヘリを3機確認。
- 搭乗者を全日空機に運ぶランプバスが待機している様子が写し出された際、バスの前方(ターミナルから見て右側)奥に、高麗航空塗装のAn-24が3機写し出される。
- バス前方昇降口から運転席(左ハンドル)窓越しに、Tu-154を視認しました。形は歪んで見え、全体的に白っぽく見えました。
- 離陸のため滑走路に向う全日空機を追った映像では、先述のAn-24の奥にもう1機同型機があったように見えました。また、誘導路のターミナル側に、高麗航空塗装のIl-76が2機見えました。アントノフ、イリューシン機は大きな布で操縦席窓を覆っていました。
- タラップを昇る人物の影から、ターミナルを背にすると左側が南であると思われます。
図は凡その配置を示したもので、距離や相対的な位置関係は正確ではありません。またTVカメラの死角等、どうなっているのか分らない部分は白で示してあります。
(2004.7.10. 記)
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