「鳥の気分を味わいたい」と透明な機体が製作され、初飛行に成功したと、米オハイオ州アクロン発AF通信電が伝えています。
設計・製作したT.M.グリニッジ氏の操縦で、日曜の午後1時にアクロン・フルトン国際空港を離陸し約1時間後に同空港に着陸しました。着陸後、グリニッジ氏は、「視界はすこぶる良好で再考のフライトだった。日差しが強くて暑いのが難点だ。」と語りました。機体はガラス繊維で強化された透明なプラスチックでできており、目撃者は、「座った人間が空に浮いて行くようだった」と語りました。
グリニッジ氏によると、当初は機体全体を透明にするつもりだったが、管制官や他の航空機から視認できないとの指摘を受け、主翼及び尾翼はセスナ172P型のものを流用したとのこと。更に視認性を高めるために、機体には太い黄色い線が機首から尾部まで塗装されました。
思わぬ「ステルス」の出現に米空軍も関心を示しているようで、近々同州デイトンにあるライト・パターソン基地への飛行に招待するとの空軍報道官発表もあったようです。
(2011/04/01 記)