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2011.11.27.    岐阜基地航空祭

 

地上展示機
公式開催時刻は8:00ですが、07:15に開場となりました。07:30前に、まだ閑散としている地上展示機を見て回りました。左のXC-2は2号機(機番202)で、昨年公開された1号機と異なる塗装です。配備が始まると、この色が標準になるのかも知れません。右のBK-117(機番6001)は、技術研究本部所属で、試験計測用との事です。

 

岐阜県防災ヘリ
緊急出動でなければ良いのですが・・・
写真のデジタル・データによると、07:41撮影。(時刻の根拠は以下同)

11月17日に緊急運行が始まりまった「若鮎V」ベル412EP JA119V) です。岐阜基地内にある「県防災航空センター」が運用しています。

2009年9月に北アルプスでの事故で失われた「若鮎U」の後継機で、今年3月に納入されました。

 

C-130 飛来
小牧から第一航空輸送隊のC-130(機番079)が到着しました。プログラムでは、10:00から訓練飛行を披露します。

撮影時刻は、07:44で、航空祭開催時刻前です。最前列には、人垣ができつつあります。

 

陸自ヘリ 飛来
上のC-130から10分程して、陸自のUH-60(機番15 右)とAH-1(機番40)の編隊が到着。逆光のため、UH-60の陸自迷彩塗装が分かり難いのが残念です。(撮影時刻 07:57  最前列はまだまだ余裕がありますね。)

 

天候調査 ・・・ 武人の鑑
08:00、航空祭開催時刻に合わせるかのように、T-4(機番603)が離陸、天候調査へと飛び立ちました。その後10分程して帰還。

写真では曇天のように見えますが、全天に薄い雲が懸かっているものの晴れています。

ナレーションによると、天候調査を行う機体は、「静かに離陸し、(中略)静かに着陸する『武人の鑑』」だそうです。でも、着陸後、操縦士は観衆へ盛んに手を振っていました・・・(笑)

 

救難教育隊 ・・・ 通過飛行
ここからが展示飛行の開始。
(プログラム上の時刻 08:15〜08:25)

小牧基地から飛来したUH-60J(機番572)とU-125A(機番019)が同速で通過後、左右に散開、大回りしたU-125が先行するヘリを追い抜く演出。

写真は、初めの通過の際、晩秋早朝の低い太陽と重なったところ。

 

第1回展示飛行 ・・・ 離陸

引き続き、飛行開発実験団による第1回展示飛行となりました。(プログラム上の時刻 08:30〜08:50)

先ずF-4EJ改(機番409)が離陸。8の字飛行、タッチ&ゴーの後急上昇し、F-15(機番914)が離陸。機動飛行を披露。F-15の離陸には、「泣く子も黙るF-15のアフターバーナー・テイクオフ」とのナレーションがつきました。

 

第1回展示飛行 ・・・ 機動等
再びF-4が戻ってきて機動飛行を披露。そして着陸。

その後、F-15も再び機動飛行し、着陸。

 

第2回展示飛行 ・・・ 離陸
暫しの休息の後、飛行開発実験団による第2回展示飛行が始まります。
(プログラム上の時刻 09:00〜09:55)

今度は合計8機による豪華版。写真は5番目に離陸したF-4EJ改(機番328)。

 

第2回展示飛行 ・・・ 離陸後急旋回
離陸後急旋回したのは、

T-7  (離陸順1番 機番929)
T-4  (離陸順2番 機番605)
F-4  (離陸順5番 機番328)
F-2  (離陸順7番 機番544)
F-15 (離陸順8番 機番928)

 

第2回展示飛行 ・・・ 離陸後急上昇
離陸後急上昇組みは、
F-2   (離陸順3番 機番101)
F-15  (離陸順4番 機番889)
F-4EJ (離陸順6番 機番327)

このF-4EJは、日本で唯一(と言うことは世界で唯一)現役の「改」でない機体です。

 

第2回展示飛行 ・・・ 岐阜の名物
これを見ると、岐阜に来たと感じます。両方とも編隊に加わっているF-2とF-15は、それぞれ101と889です。二つの編隊通過飛行の間に、F-2(544)とF-15(928)の機動飛行がありました。

 

第2回展示飛行 ・・・ 「何処からか進入してきます」
その後、T-7が進入して、急旋回後短い滑走距離で着陸。

直後に、標記のナレーションがあり、T-4が会場北東方向から進入してきました。この機体は、機首に長いピトー管を装備した、いかにも「飛行開発実験」と言った風貌です。その後急旋回して着陸。

岐阜の「新名物」、「面白ナレーション」を今年も楽しめました。
   

 

第2回展示飛行 ・・・ 「頭を低くして下さいね」
次いで、F-4が2機並んでで進入、それぞれ機動飛行を展開して相次ぎ着陸。

F-15、F-2もこの順に2機並んで進入。それぞれ928と554が先に、889と101が後に機動飛行を展開。後に機動飛行した機体のみが着陸。

標記は544が模擬対地攻撃の際に流れたナレーション。

 

第2回展示飛行 ・・・ 模擬空中給油
昨年の約束(?)通り、小牧基地の第一輸送航空隊からKC-767(機番603)が参加。岐阜航空祭では初となる、模擬空中給油を披露してくれました。非常に新鮮な光景です。

ショートコント
F-15   「ママ〜、お腹空いたよ〜」
KC-767 「ダメよ。我慢しなさい」
F-2    「武士は食わねど高楊枝」

その後F-15とF-2が2機並んで進入し、コンバット・ピッチでこの順に着陸しました。

 

第2回展示飛行 ・・・ 祭りならではの光景
着陸後、手を振って観衆に応える操縦士たち。これも航空祭らしい一コマ。残りの2機も同様かと思えるが、移動する観衆で視界が遮られて撮影できず、残念。そう言えば、今年は「ヤクザ」(F-15 機番893)が飛んでない!

 

第2回展示飛行 ・・・ KC-767の機動能力
その後、KC-767がダイナミックな8の字飛行を披露。同時に地上では、C-130が訓練飛行に向けてリヴァース・タクシーを開始。KC-767が舞っている最中にC-130についてのナレーションが始まり、初めは少し戸惑いました。

圧巻はKC-767のローパス。非常に低い高度で帰投の挨拶に翼を振ったのには、異変が起きたかと、正直驚きました。周囲からも歓声とも悲鳴とも分からない声が・・・ 右翼を下げたその瞬間は、呆気にとられて写真が撮れず、悔いが残ります。

写真は左上から反時計回りに時系列。

 

C-130訓練飛行

先述の通り、今度はC-130の出番です。(プログラム上の時刻 10:00〜10:25)

こちらは大型プロペラ機らしく、ゆったりと、しかしダイナミックに機動飛行を披露してくれました。このサイズでは分かりにくいのですが、離陸時にはプロペラから輪状のヴェーパーが出ていました。

3月の震災時の救援物資等の輸送での活躍は忘れられません。また、我国の国際貢献にも欠かせない機体です。

 

若鮎帰還
離陸から3時間程して、「若鮎V」が戻ってきました。撮影時刻は10:36。

 

ちょっと一息 ・・・ 定点観測 膨れ上がる来場者
07:37

最前列では、場所取りが一段落した頃でしょうか。西北西(XC-2の右側)には冠雪した伊吹山が見えます。
08:57

第2回展示飛行が始まる直前です。知らない内に大分混んで来ました。
10:15

C-130訓練飛行が終わり、ブルーインパルスへの期待が高まる頃です。

「岐阜新聞」のHPによると、この日の来場者は11万人だそうです。

 

ブルーインパルス ・・・ ダイヤモンド・テイクオフ
いよいよお待ち兼ねのブルーインパルスが登場です。
(プログラム上の時刻 11:00〜11:40)

今年は午前中の飛行だったので、メイン会場(北会場))から見ることにしました。

 

ブルーインパルス ・・・ サンライズ
やはり、メイン会場から見るとその芸術性が分かりますね。

 

ブルーインパルス ・・・ スリリングな場面
逆光が残念ですが、こういった緊迫感を味わえるのも、メイン会場ならではです。

 

ブルーインパルス ・・・ ヴァーティカル・キューピッド
今年この時刻に飛んだのは、ハートの中に太陽を入れるため?これを見てそう思いました。太陽が入ったハートは広角が利くコンデジで狙ったのですが、太陽が眩しすぎて撮れませんでした。

 

ブルーインパルス ・・・ 大団円と思いきや
ローリング・コンバット・ピッチ、コークスクリューと続き、これで終りかと思ったら、何故か着陸態勢に入りません。どうしたのだろうかと思っていると、突然背後の曲調が変わり、以下のようなナレーションが流れました。


早いもので、2011年も残り約1ヶ月となりました。今年は日本にとって大変な年ではありましたが、同時に『日本中の皆が一つになれば、どんな困難も乗り越えられる』という、絆を強く感じた年でもありました。

それでは最後に、来年も皆様にとって良い年となりますように願いを込めて、ブルーインパルスから会場の皆様に、一足早いクリスマス・プレゼントをお届けします。

 

ブルーインパルス ・・・ サプライズ
クリスマス・ツリーを模った隊形で、低空をゆっくりと正面から後方へ通過。通過後会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

今回会場から3回拍手が送られました。初めはスター・クロスの時。2回目がこのクリスマス・ツリーで、最後は、「1番機の飛行隊長、渡辺一佐にとって今回が最後の展示飛行となる」旨がアナウンスされた時。隊長、お疲れ様でした!

感動を分かち合えるのも、メイン会場の良さですね。

 

救難教育隊 訓練飛行 ・・・ 離陸
U-125AUH-60Jが順次離陸。近くを低空で進むUH-60Jにはスピード感と迫力がありました。
(プログラム上の時刻 12:30〜12:50)

 

救難教育隊 訓練飛行 ・・・ ファストロープ降下
高度10mでホヴァリングするUH-60Jから、2人の救難員がロープを伝わり降下。

 

救難教育隊 訓練飛行 ・・・ 落下傘降下
♪見よ落下傘 空に降り
   見よ落下傘 空を征く♪


高度900mをゆっくりと進むUH-60J。飛び降りる瞬間は、機体を追いながらとっていた、「エビ反り体勢」が限界に達して、撮れず。無念!!
♪誰だ 誰だ 誰だ
   空の彼方に 躍る影♪


操作性に優れた、新式の四角い落下傘(MC-5)を使用。岐阜基地航空祭で落下傘降下が見られたのは、2007年以来4年振りです。
♪ジャジャジャジャーン ジャジャジャジャーン
  ジャジャジャジャーンジャ
    ジャッジャジャッジャジャーンジャジャ 
      ジャッジャジャッジャジャーン♪
               (「エアウルフ」のテーマ)

以上♪♪は会場に流れた音楽より


救出に駆けつけるUH-60Jの姿とスピードに神々しい凄みを感じます。

 

救難教育隊 訓練飛行 ・・・ 救出
遭難者を救出するUH-60JU-125Aも高空から見守ります。

3月の震災時の大活躍を想起しました。「自衛隊のお陰で何人が救われ、何人が勇気付けられたか」と思うと、感涙を禁じえません。一国民として、感謝申し上げます。

 

第3回展示飛行 ・・・ 離陸 1

001

605       603

328       409

544       101

914       889
飛行開発実験団による第3回展示飛行では、岐阜の名物「異機種大編隊」が披露されます。
(プログラム上の時刻 13:30〜14:20)

40分の休息を利用して、南会場へ基地内を徒歩で移動。例年バス駐車場等に利用されている東方の区域が閉鎖され、今年の南会場は狭くなりました。その上、木立で視界が遮られる等、ちょっと厳しい状況でした。

さて、今年は写真上段から各段左右の順で相次ぎ離陸。各機、真直ぐ先行機を追いかけます。(写真下数字は機番)10月に起きた増槽落下事故の為、全機増槽無しで飛行。

 

第3回展示飛行 ・・・ 離陸 2

928

327
続いて、F-15F-4が単機で離陸。F-15は8の字飛行の後、西方に飛び去り、F-4は機動飛行で幕間を繋ぎます。

 

第3回展示飛行 ・・・ 機動飛行 + 異機種大編隊 1
幕間を繋いだファントムは、「改」ではない、純正F-4EJ。しつこいようですが、世界で唯一残された現役の機体です。異機種大編隊は、先ず「笠型」隊形で通過。

 

第3回展示飛行 ・・・ 機動飛行 + 異機種大編隊 2
次いで幕間を繋ぐのは、先程単機離陸したF-15異機種大編隊デルタ隊形で通過。

 

第3回展示飛行 ・・・ 機動飛行 + 異機種大編隊 3
今度はF-2(544)が幕間を繋ぎます。異機種大編隊のトリをとるのは、ダイヤ隊形。

 

第3回展示飛行 ・・・ C-1
最後の機動飛行は、これまた岐阜の顔であるC-1一号機。いつものように軽快且つ重厚な機動を披露してくれました。面白かったのは、機体後部の貨物扉の閉まり方。その流れを追ってみると・・・
尾部で大きく左右に開いた扉が先ず閉まる。しかし、まだ下部の扉が開いています。 
そして下部の扉も閉じ、通常の飛行になる。以上3枚は6秒間隔で撮影されています。


この後、T-4、F-4、F-15,F-2、C-1の順に着陸。余韻を残して航空祭の幕が下りました。

 

今年のおまけ 1 ・・・ 帰投 JR那加駅から
 

上記C-1がまだ空中にある時点で、会場を後にしました。例年通り、家族への土産を買い、コーヒーを飲んでから、徒歩でJR那加駅へ向かいます。

15:24発岐阜行きの列車を待っている間に、帰投する何機かを撮ることが出来ました。

E-2C (機番454 撮影時刻15:10)    T-400 (機番053 撮影時刻15:13)
U-125 (機番043 撮影時刻15:16)    U-125A (機番019 撮影時刻15:17)

U-125Aは、機首を南に向ける旋回中で、あとの3機は機首を真直ぐ西に向け上昇中です。

 

今年のおまけ 2 ・・・ 彩雲
それでは最後に、来年も皆様にとって良い年となりますように願いを込めて、当HPからご覧の皆様に、一足早いお年玉をお届けします。(笑)


古来「吉兆・瑞兆」とされます。帰投機撮影中に見つけました。
来年も素晴らしい航空祭を期待しています。

 

 

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