フォトアルバム

2013.09.08.    百里基地航空祭

 

開幕
エプロンに並んだ機体の数々に、期待が高まります。気掛かりは、9年前と同じ空の色・・・

 

天候偵察
07:30頃、第302飛行隊T-4(618)が飛び立ちました。その直後、機体は雲の中へ・・・

覚悟はしていましたが、これがこの日唯一の自衛隊固定翼機の飛行になるとは・・・

 

嗚呼 SKY
スカイマーク   B737-800  JA73NG

これは11:40頃。相変わらず雲が低く垂れ込めています。雨も時折強く降ります。写真は3秒間隔。

 

雲は繋がっています
飛ばない飛行機、浮かない観衆・・・

そんな気分を盛り上げようと、大活躍したのがこの人形。全ての関節が動かせ、どんなポーズでもとれるとのこと。

初めは敬礼していたのですが、隊員の方の機転でこのポーズに変えると、周囲、特に女性ファンは大いに盛り上がりました。気分は、綾小路(笑)の「お・も・て・な・し」か??同じポーズで一緒に写真に納まる女性が続出。

素晴らしい機転と、この天候でも来場者を楽しませようとする心意気に感服しました。

 

こちらは飛ぶような・・・
喫煙所へ向かう途中、売店エリアに写真の幟を発見。時刻は09:30過ぎ。

覗いて見ると、何人かの女性客が求めようとするものの、売り切れとのこと。店員に聞いてみると、1時間程で完売とのこと。まさに飛ぶような売れ行きだったようです。

この日の入場者は、この天候にも拘らず7万5千人だったとのこと。女性の入場者が多いとの印象が残りました。

それにしても、あのドラマの効果は絶大ですね。TVの影響力を、改めて思い知らされました。

 

地上展示機 1 ・・・ 友情出演
海上自衛隊下総基地 第203教育航空隊所属のP-3Cです。「第29回 百里基地航空祭」の文字は、海自からの友情の証。

この機体が選ばれたのは、機首に記された機番が29だったからだと推察します。

 

地上展示機 2 ・・・ 搭乗者
三保基地 第3輸送航空隊所属のT-400(059)の操縦室には、御覧の様なぬいぐるみが置いてありました。窓枠のサイズにぴたりと嵌るものを良くぞ見つけたと感心しました。操縦士のお嬢さんのものかな??

 

地上滑走
天候の状況により、飛行展示は軒並み中止となりました。航過飛行、偵察航空隊の写真撮影、第305飛行隊の機動飛行が、地上滑走に差替えられました。初めに登場した百里救難隊U-125は別の所にいたため、見られず、残念。

2番目に姿を現した第302飛行隊F-4(356)はドラックシュートを展開してゆっくり走行。(写真左) 次いで現れた第305飛行隊F-15(051)は、高速で機首を上げて走行し、一瞬宙に浮いたようにも見えましたが、エプロンに置かれた機体と重なったため、撮影できませんでした。無念。写真左は前輪を接地し減速中の様子です。

 

観覧車
ブルーインパルス7番機(機番006)と、F-15(機番094)の2台が巡回していました。

地上滑走に向かうF-15とニアミス(?)した時の乗客(?)は大喜びだったでしょうね。

そうそう、展示機となっていた入間基地 第2輸送航空隊C-1(029)は先述のTVドラマで使用された機体だったような・・・

 

救難展示
予定では、百里救難隊 U-125UH-60による「パラシュートジャンプ」と「捜索救難展示」でした。しかし、U-125は飛ばず、UH-60(583)単機による救難展示となりました。

震災をはじめ自然災害時には、非常に頼りになる存在です。この場を借りて、心からの感謝申し上げます。同時に、活躍の場は航空祭だけに限られるよう願ってやみません。

 

デモスクランブル 1 ・・・ 事前点検
展示機として鎮座していた第302飛行隊F-4X3機(422、435、439)のうち、2機(422,435)がスクランブル待機状態へと準備されて行きます。1機1機に多くの方々の下支えがあると、再認識しました。

 

デモスクランブル 2 ・・・ 出動
スクランブルの発令で操縦士が操縦席へと駆け上がり、整備士がてきぱきと発進準備をして行きます。

 

デモスクランブル 3 ・・・ 出撃
準備が整い、いよいよ発進します。ベルを押した一日基地指令と「御当地ゆるキャラ」は安全なところへ待避。華やかな且ユーモラスな、祭りならではの光景です。

 

デモスクランブル 4 ・・・ 地上滑走
「スクランブル機」も飛ばず、2機とも地上滑走のみでした。従って、その後予定されていた「空対地射爆撃」も中止となりました。

そう言えば、ここは実戦部隊の基地。華やかな祭りの舞台裏のどこかで、現実のスクランブル待機をしていた方々もいたのでしょうね。お疲れ様でした。

 

RF-4 地上滑走
偵察航空隊 RF-4X2機(397,433)による戦術偵察も地上滑走に変更されました。

写真は397。迷彩効果を利用して、写真の腕を誤魔化して見ました。(笑)それにしても、ドラッグシュートは絵になりますね。

 

民間機
春秋航空  A320  B-693

茨城空港としては、この天候に関係なく機能しています。運ぶことが目的で、見せる事は目的ではないから・・・

 

警備犬訓練展示
4頭のシェパードが活躍しました。コメディータッチの演出もあり、楽しめました。地味ではありますが、非常に重要な任務です。そこに脚光を浴びせるこの企画に拍手!!

写真撮影は、雨と金網に難儀しました。

 

ブルーインパルス 1 ・・・ 序章
こちらも飛行は地上滑走に差し替えられました。ウォークダウンからはじめるところは流石です。熱心なファンが数多く見入っていました。

 

ブルーインパルス 2 ・・・ 発進
滑走路へ向かう各機を至近距離で撮影する一団がいました。何かの取材でしょうか?

写真右側に茨城空港ターミナルが見えます。

地上滑走の途中、滑走路中ほどではスモークの噴射もあり、観覧者を喜ばせましたが、私の立ち位置では展示機の陰になってしまい、煙しか見られませんでした。

 

ブルーインパルス 3 ・・・ 澄んだ心で見れば
ダイヤモンド・テイク・オフ(上段)
ローリング・コンバット・ピッチ(下段右)
コークスクリュー(下段左)

のように見えなくもありません。(笑)

再び言います。この天候でも来場者を楽しませようとする心意気に感服しました。
 

 

当日早朝に入ったニュース
上記救難展示の際の一コマですが、UH-60右舷に白い部分があります。拡大すると、五輪マークの下に”TOKYO 2020”の文字が!この日の早朝、2020年オリンピックの東京開催が決定しました。よく見ると、白い紙(?)に手書きしたものをテープで貼ったようです。素早い対応に驚きました。

実は、ブルーインパルス・サイン会の折、「もし飛ぶなら、サプライズで1機抜けたサクラをやりますか?」と尋ねたのですが、即座に否定されました。曰く、「やるのなら、綺麗な五輪を見せたい。練習していないのでそれはありえない。」とのことでした。このプロ意識に痺れました!この場を借りて、浅はかな質問を御詫びいたします。

  

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