フォトアルバム

2015.05.04.    成田空港

 

こんな写真が撮れる所に・・・
中国国際航空B737-800(B-5431)が駐機した日航 B777-200ER(JA704J)越しに離陸して行きます。
オーストリア航空B777-200ER(OE-LPB)の離陸シーン。手前の日航機は上記と同じ。離陸滑走距離の違いが分かって、面白く感じました。

 

時間を少し遡ると・・・
こんな写真も撮れました。

全日空  B767-300ERF  JA605F
アリタリア  B777-200ER  EI−DBL

誘導路を北上するところです。折角の特別塗装機なのに、視界が妨げられています。実はバスの中にいるのです。
乗車したバスは、第二ターミナル・ランプ北端を出発。第一ターミナル北方の貨物地区・A滑走路北端を経由し、同滑走路西方を南下します。

目的地は、第一ターミナル南方、整備地区にあるビジネスジェット・ハンガーです。

 

 
更に時間を遡ると・・・
11:20過ぎに第一ターミナルに着くと、凄い人出!!流石にGWです!!(笑)

実は、この観衆の大多数は、とある機体を待ち受けているのです。!!
期待の機体とは、これ! ホンダジェット! 型式は HA-420 HondaJet! "HondaJet World Tour in Japan 2015" のトリを成田で飾ります。

この時撮れたのはこの後姿だけ。でも心配無用。午後に催される第二部に当選していました。このイベントに気づいたのが、応募締切10分前!!とてもツイていました!

 

エンジン展示
式次第は、展示飛行見学、プレゼンテーション、機体展示となっています。

展示飛行までは間があるので、展示されたエンジンを見てみました。担当者が質問に丁寧に答えてくれます。

「遠心式とは感じがするが?」との失礼な質問にも、「部品が少なくて済み、コンパクトにできる」と嫌な顔もせず答えてくれました。
遠心式と言えば、TV CMで見たダイソン掃除機のポンプもそうです。(笑)

閑話休題。1基の推力は9119N(2050lbf)。大型旅客機や戦闘機向けと比べれば非力と言わざるを得ませんが、このサイズとしては非常に強力です。

ファンブレードの形状も面白いですね。内部の機構も凝ってるのかな?
ブレてしまいましたが、人物との比較で写してみました。

最大直径 538mm  全長 1118mm
「よく1/2の模型か」と尋ねられるそうです。

実機と同じ留め方をしてるのでしょうか。ボルト8本で向かって左側に固定されています。

 

展示飛行 ・・・ 待機
そうこうしているうちに、間も無く展示飛行が始まる胸がアナウンスされました。参加者が格納庫の扉付近に集まって来ます。

目の前には、カンタスB747-400(VH-OJT)が鎮座しています。カメラデータによる撮影時刻は13:42。

その後20分程、何機か大型機が離陸するのを撮影して、その時を待ちます。

 

展示飛行 ・・・ 離陸
大変長らくお待たせいたしました。

ついに離陸し、その姿を現しました。時刻は14:02です。陽炎でぼやけています。(笑)

既に脚は引き込まれています。

手前の日航機は冒頭でご紹介したB777です。
レジはN420HE

緩やかに加速・上昇しています。音はとても静かです。最新の新幹線の様な機首が、印象的です。

機体が小さいせいか、フラップや昇降舵の詳細が分かりません。

 

展示飛行 ・・・ 上昇
ところどころに大きな雲が懸かっていますが、晴れています。一週間ほど前の予報では雨だったんですが!!(笑)

ちょっと大きな雲が遠方にあったので、ちょっと遊んでみました。上昇感を味わって頂ければ幸いです。
機体が雲と重なり始めました。
雲の中程に達しています。
青空まであと一歩!!
ついに青空とか重なりました。

 

展示飛行 ・・・ 飛び去る
正面を通り過ぎ、機体は上昇を続けます。

主翼上面に設置されたエンジンが、後方に大きく突き出しているのが分かります。
午前中の第一回展示飛行のように、右へ旋回するかと期待しましたが、真直ぐ飛び続け、視界から消えました。

その後左旋回して空港北方を飛行したそうです。流石に交通量の多い空港では、航空祭のようには行きません。(笑)

 

展示飛行 ・・・ 再進入
14:15、再び北方から進入する姿が目に飛び込んできました。

今度は滑走路上を150mでローパスします。
どんどん近付いてきます。

低翼の綺麗な形状です。この角度から見ると、機首から翼付根前方にかけての曲線美が際立ちます。

 

展示飛行 ・・・ 挨拶
滑走路上を真直ぐ進みます。
左翼が下がります。
更に左翼が下がります。
最大傾斜!?
戻りつつあります。

残念ながら、補助翼の動きも良く分りません。
そして水平に。この間、2秒未満。

実は初めに右翼を下げたのですが、そこは撮り逃しました。

 

展示飛行 ・・・ 再上昇
立ち位置の真正面を通過。
少し機首を上げました。

昇降舵の動きはよく判りません。大きく写らないからか?それとも小さな舵角で大きく動くのか?
機首上げの角度が更に大きくなりました。
傾斜が一定になったようです。
機体はぐんぐん上昇して行きます。
高度はどれ位になっているのだろうか?

そして機体は飛び去りました。この間、3秒ほどです。

その後暫くして、機体は左旋回。茨城県南部を飛行して着陸したそうです。

 

扉が開き主役登場
展示飛行が終わると再び自由時間となり、格納庫の扉は閉ざされました。その間、PVを眺めていました。

14:55、満を持して扉が開き、参加者の前に、機体が姿を現しました。

太陽光に照らし出された機体は、非常に美しく見えます。
牽引されて格納庫に入って来ます。
所定の位置に到着。車止めが設置され、牽引車が切り離されます。

その後、降りてきたパイロットや設計者を交えてトークショーやクイズ大会もありましたが、ここでは割愛します。

 

機体展示 ・・・ 先ずは一周
いよいよ機体展示の時間です。ピカピカの機体を間近で見られます。

先ずは真正面から。この機体の最大の特徴である、主翼上面に設置されたエンジンが目を引きます。

胴体とエンジンの距離が近く見えます。機首部分が膨らんでいるのかな?撮った角度が悪いだけ??
磨き上げられた機体と逆光のお蔭で、機首部分の曲線が際立ちます。また、支柱が細く見えるので、エンジンが側面で取り付けられていることがよく分かります。
脚はもっと短く見えました。前脚と主脚に1つずつ車輪があり、計3輪で機体を支えます直径なのかな?もっと注意して見ておけば良かったと、反省しています。

機首の少し垂れ下がった感じも特徴的です。
後ろから見ると、意外と主翼が長く見えました。

エンジンの逆噴射やスポイラーといった制動装置はなく、胴体尾部が左右に開くエアブレーキが装備されています。これは会場にいたスタッフに訊きました。

また、最新の旅客機のような飛行制御コンピューターは装備しておらず、フライ・バイ・ワイヤーではなく「ケーブル」で駆動させるとのことです。
上の写真で分かるように昇降舵は若干下げ舵になっていますが、全体を撮る分り難いですね。

エンジン支柱フェアリングの形状も興味深く感じます。噴気孔下面を囲うように後方に突き出しています。ジェット噴射の下方を制御して、何らかの効果を狙っているのでしょうか。

 

機体展示 ・・・ 主翼
低翼の小型機だからこそのできる、前方からの主翼の覗込みです。B737やA320でもできません。(笑)

弦長は非常に短く感じました。また、主翼上面は、後方に向けて、結構急な角度で下がっています。エンジンの吸気による影響を避けるためでしょうか。下面がどうなっているか覗込んでおけば良かったと、後悔しています。
後縁の翼端から2/5程が補助翼で、残りのほとんどがフラップです。補助翼の胴体側1/4程に亘ってタブが付いています。

ウィングレット後方が、優美なふ曲線を描いて主翼方向に曲がっているのも興味深く感じました。

客室最前方窓に人の顔の様なものが写っていますが(笑)、多分シートでしょう。
フラップはエンジン支柱のフェアリングの下を通って、エンジンと胴体の間の部分にまで亘っています。

主脚カバーも曲線で造形されているようです。(現地でしっかり見なかったことが惜しまれます)また、下ろした脚に対して45度程で固定されているのも興味深く思えます。

 

機体展示 ・・・ 機首
やはり、出入り口より前方が膨らんでいるようです。光線の具合で、下部が直線的に見えるのが残念です。(笑)

曲線が溢れる中、各翼とウィングレットの前縁と後縁等が直線なのが印象的です。
操縦室の窓も比較的大きく見えます。機内は非公開でしたが、操縦室の居住性は良さそうですね。

 

機体展示 ・・・ 尾翼
垂直尾翼は意外と高く見えます。T字というよりは、t字尾翼です。

水平尾翼より下の後縁のほぼ船体に亘って、方向舵が設置されています。そして方向舵の2/5程のタブがついています。
水平尾翼下面、昇降舵直前に小さな突起が並んでいます。整流板でしょうか。上面にもあるのかな?位置から考えると、舵の効きを上げる効果があるのかも知れません。

垂直尾翼前方に(レジの上)ある、やや大きめの板も同様でしょうか。タブのほぼ中心にあるのも興味深く感じます。
昇降舵のタブ直近、翼端側にも、小さな矩形の板が垂直についています。これもタブの効きを高める効果があるのかな?

それとも機首に何らかの力が働き、それを相殺する役割があるのかな?(そんな無駄な設計はしないか・・・)

 

以上、好き勝手にごちゃごちゃと書きましたが、最新鋭機を間近に見た興奮は未だ冷めやらずです。ですから、乱筆・乱文をお許し下さい。(笑) PC上なので乱筆はないだろうと、自分でツッコミを入れています。ハイ。(笑)

さて、間近で見たホンダジェットは、小さいながら優美な機体でした。「創意工夫」や「技術の粋を集めた」との言葉が、掛け値なしで当てはまります。実際に乗ってみたいと思わせるのですが、先立つものがありません。(笑)

撮った写真を見ていたら現地では気付かなかったことが多く、このページ編集中に様々な疑問が生じてきました。現地で気づいていれば、スタッフに尋ねられたのにと、残念で仕方がありません。そのせいで、編集にかなり時間がかかりました。

最後に、この貴重な機会を提供して頂いたホンダに謝意表するとともに、このイベントを受容れた成田空港当局に敬意を表します。

  

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