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「軍事力行使に反対するホワイトハウスへの署名」から

2001年9月30日

 

当サイトは2001年9月11日に米国で起きた
文明と人倫に対する蛮行を非難します。

 

後述のように、「同時多発テロへの報復としての軍事力行使に反対する署名運動」への参加を、メールや当サイトの掲示板で呼び掛けをしたところ、署名のみではなく多数の見解が寄せられました。そのままにしておくのは惜しいので、各位のご了承を得た上でここに公表させていただくこととなりました。皆様の御厚意に感謝いたします。なおお名前は全て伏せさせていただきました。そのため、要旨を変えない範囲で若干表現などを変えたものもあります。

当掲示板での呼び掛けを再録すると、

この様に政治的なことを、この掲示板に載せるか否か熟慮の末、民間航空にも多大な影響があることなので、あえて掲載することとしました。今回が最初で最後にしたいと思いますので、ご理解の程宜しくお願い致します。

上記署名運動の依頼が、米国の友人より来ました。ご賛同の方は、私までメールをいただければ、当方でお名前を加えてホワイトハウスまたは次の転送先へ送らせていただきます。

その要旨は以下のとおりです。

「正気を失った暴力行為で多くの人命が失われた。しかし、そらなる暴力は正当化できない。それは暴力の応酬を際限なく続けさせるだけである。この犯罪行為を犯した者は捕えて断罪しなければならない。しかし、罪なき者の生命をこれ以上奪うことなくである。ブッシュ大統領、勇気をもって平和的方法でテロリストを断罪するように我々は以下に署名する。」(要旨のみ拾い訳)

ご家族・ご友人でご賛同をされる方がいらっしゃればあわせてお知らせいただければ幸いです。また、その後、お知り合いの方等へ転送をご希望の方はその旨をお伝えください。署名の重複を避けたいので宜しくお願い致します。

当方からは、9月26日から27日へ日付が変わる頃に発信したく思っておりますので、それまでにご解答を頂ければ幸いです。
(誤字等そのまま)

 

私の見解
上記のように、この同時多発テロは許されざる蛮行であり、この犯行に加担した者は全て法によって裁かれなければなりません。しかし、軍事力による報復・制裁はされてはならないと考えます。テロは貧困や抑圧に喘ぐ者が、追い詰められてなされるものです。その原動力は、悲しみから発した怒りです。報道の通り信仰がテロに導いたとすれば、非常に象徴的です。窮状極まり絶望したとき、人は打開策を人智を超えた存在、神に求めるからです。また、強大な軍事力を有し、ことあるごとに報復を行う米国に対し自殺テロを決行することは、如何なる軍事報復を受けても何も変わらないとの状況認識が、彼らの地域にあることの表れです。この視点から見ると、空爆など大規模な軍事報復には次のような問題があります。
  1. 動機と行動そのものが、非難しているテロと同一である。自らを「善」と呼ぶなら「悪」と同一の行動を執ってはならない。
  2. 力で押さえつけたとしてもテロの根は絶てない。貧困と抑圧を緩和し、民衆の悲しみを取り除くことは軍事力行使ではできない。
  3. 新たなテロを誘発する。巻き込まれた関わりのない民衆の間に新たな悲しみと怒りを呼び、テロの火種を大きくする。絶望を拡大してはならない。
  4. テロを生んだ差別を助長する。彼らは貧困と抑圧の下にあっても構わないとする差別がテロの原因である。そこに「善」と「悪」の構図を加え、さらなる絶望をもたらす。

軍事力の行使は、たとえ一時的な効果があったとしても、事態を悪化させるだけです。無実の人々の命をも奪う行為は絶対にとってはなりません。

 

署名された皆さんの御見解
今回の署名の趣旨にいたく賛同いたします。
私は、この数日にアメリカしようとして準備している作戦は、まさに戦争で、報復を軍事力で行っていても終結を見ないような気がします。さらに、今回は、陸軍も投入するということで、アメリカの損害は、さらに拡大し計り知れないもになると思うのです。「目には、目を」これは、イスラムの思想ですが、アメリカの人々が信仰するキリスト教は、そんな教えではないはずです。武力を行使しない、平和的解決こそが、勇気ある行動だと思います。是非私の名前をこの署名に加えてください。
趣旨に賛同いたします。
願わくば、日本政府もブッシュ政権が冷静で理性的な対応を行うよう、勧告を行って欲しいものです。
そして、平和憲法を有する日本こそ、両者の仲立ちを行って平和裏に解決する場の設定を行うべきと考えます。
私は、MD11型機の機長として働いている者です。私も、今回の米国での同時多発テロには大きな衝撃を受けました。我々の職場である航空機が丸ごと、それも善良な乗客・乗員を道連れにして武器として使われたことに、何とも言いようのない憤りを感じております。このような人命を何とも思わない、卑劣なテロは決して許されないものです。今回のテロは人類の歴史上、永遠に残る、21世紀の初頭に生きる我々自身の汚点として考えるべき事件ではないでしょうか。テロを実行した人間をここまで追い込んだのは、一体何なのか。その点の解明・追究なしには、テロの絶滅はあり得ません。そのような視点に立つと、今米国が行おうとしている報復攻撃は、あらたな犠牲者を生むだけの、報復合戦という泥沼に落ち込む危険を持っていると言えます。現在の米国人が、テロへの憎悪で感情的な状態であり、報復という方法を支持する気持ちも理解出来ない訳ではありませんが、ここは理性的に対応すべきだと思います。「目には目を、歯には歯を」では悲惨な結末しか待っていないことを考えるべきです。従って、ブッシュ大統領には、決して感情的な報復と言う手段ではなく、あくまでも話し合いでの解決の道を選んでもらいたいと要望します。
小生、署名の趣旨に賛同する者也。
されば、ここに返信したり。
今回のアメリカの行動にはやはり疑問があります。
軍事力行使してもテロは無くならないでしょう。
今回の署名に快く賛同しますので、よろしくお願いします。
私の名前も入れてください。
暴力による報復は、暴力を生みます。テロには反対ですが、ブッシュの子供っぽいやり方には賛同できません。アメリカがテロの攻撃を受けるのには理由があります。本来、なぜ攻撃されたのかを考えその根本を解決しない限りテロは続くでしょう。今日アメリカから同僚が出張できて様子を知らせてくれましたが、2週間前とは異なり、アメリカでも人々は冷静に何をすべきか考え初めている。軍事行動にもろ手を挙げて賛成する人の数は減ってきている。と言ってました。このまま証拠集めに時間がかかれば、軍事行動に移る可能性は少なくなるので、それを望むのみです。

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