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ウイルス騒動記

2001年12月2日

 

下記のように11月30日に、私のPCがウイルスに感染しました。ご覧の皆さんのご参考になればと思い、経過とそこからの教訓をまとめてみました。お役に立てば幸いです。

 

1. 経過
 2001年11月30日午前10時30分頃、いつものようにメールをチェックする。幾つかのダイレクトメールに混じって、信頼の置ける知人よりのメールが届いている。件名は "Re." とあるのみで、添付ファイルがついている。 "Re." とだけあるのが気になるが、添付ファイルを開いてみるとそこも空白である。ふと不安が頭を過ぎるが、何かのミスか誤作動の可能性も考えて、差出人に確認の問い合わせのメールを送信。接続を切断した時、いつもなら20秒以内に消える「P-in」の点滅ランプが何時までたっても消えない。ウイルスの不安が大きくなる。とにかく電源を切ることが先決と判断し、その操作を実行する。
 送信者に電話で連絡することを思い立つ。しかし、番号はPCの中にしかない。リスクを覚悟し、PCに電源を再度入れる。その際念の為にP-inは取り外しておく。これで万が一の場合でも、ウイルスをばら撒くことだけは避けられるとの判断からである。PCは何事もないように正常に機能する。先方は12:30より時間が取れそうであることも確認し、40分ほど時間の経過を待つ。連絡がつくと、ウイルスに罹ったことは間違いなさそうだ。インターネットにつなぐことは避けなければならないので、ウイルスの性質の確認や当方から送付される可能性がある知人への連絡ができないもどかしさを感じる。当日は会社の会議があり、13:45には家を出なければならない。そこで、予定より早く、13:00ごろ家を出て、ウイルス対策ソフトの購入を決断する。帰宅はどんなに早くとも22:30前後になってしまうが、とりあえず、打てる手はこれしかない。ノート型のPCだが、そもそも持ち歩くつもりはなかったので専用バッグがない。非常に腹立たしい。仕事の合間に修復並びに連絡することができず、当方から既にウイルスを送信してしまったとしたら、その広がりを押さえられない。
 ソフトを購入する際、店員よりウイルスが広がり、問い合わせが殺到している旨聞く。職場では、関連する人物からのメールに対しての注意を喚起しておく。
 22:20頃帰宅。先ずは電話で可能な範囲に警告をする。購入したソフト(ウイルスバスター2002)をインストール後、直ちに検索を実行する。約20分かかる。ウイルスは発見できずとの結果に驚く。ソフトをアップデートする必要を思い立つが、インターネットに繋がなければならない。リスクは大きいが、この時間なら、ウイルスを発信したとしても警告を出すだけの時間はありそうである。賭けに出て、アップデートをする。2度ほど接続に失敗して、30分くらいでアップデートに成功。 "WORM BADTRANS B" というウイルスが検出され、駆除はできなかったものの隔離されたとの結果が表示される。これで一安心だが、一応念の為もう一度全ファイルを検索してみる。20分ほどで作業が終了し、インターネットに繋いでも危険がないことを確認。アドレス帳に載っている方々へ警告のメールを作成し、発送する。この時点で既に翌日1:08になっていた。ついで英語版の警告メールを作成。発信するとともに、当方の掲示板にも事の次第を書き込む。

 

2. 教訓

そもそも今回の騒動の発端は、ウイルス対策を怠っていたことにある。PC購入時についていた試用版のウイルス対策ソフトをアップデートもせず放置していた。今回の騒動で痛いほど防衛の重要さを思い知らされた。また、最新のウイルス情報に常に気を配っておくことも、一旦罹ったときには非常に有効である。今後は気を抜かず防衛に気をつけてゆきたい。

警報の遅れについては、インターネットに繋げられない環境を如何に克服するかにある。折角ノートパソコンを使いP-inで接続しながら、PCを持ち運ぶことができなかったことがこの遅れを生じさせた。ただ、仕事が入っていたので、持ち運べたとしても連絡のための時間が確保されたかどうかは疑問である。小型のモバイルギアをもう一台準備するのが妥当であろう。アドレス帳を常に同一にしておく手間もあるが、緊急対策には大きな手段となりうる。コストの面から困難を感じているが、真剣に検討を始めたところである。

アドレス帳に載っている方の電話番号をPCのみではなく、手帳などに書き記しておくべきである。そうしていれば、リスクを冒してまでもウイルスに罹ったPCに電源を入れる必要はなかったはずである。

バックアップを執っておくこと。今回はシステム破壊型のウイルスではなかったので被害は免れたが、そのようなウイルスであったと仮定すると準備のなさに呆然とする。

ウイルスに罹ったら、PCの電源を切るとともにAC/DCアダプターを抜きバッテリーもはずしておくべきであった。そうすれば、何があってもウイルスの繁殖は免れられる。

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