機上の空論

何でこうなるの   消滅

 

 1990〜91年はソ連崩壊や湾岸危機/湾岸戦争等国際情勢が激動した時期です。航空業界にもまた大きなうねりが押し寄せていました。この時期多くの航空会社が消え去っています。その中でも私にとって印象深いのは、パンナム、UTAフランス航空、そして旧東ドイツのインターフルーグの消滅です。

 三社それぞれに倒産の理由は異なりますが、共通点があります。上記の期間に、この三社発行の搭乗券を私が手にしたのです。パンナムは90年9月と10月にコペンハーゲンとベルリン・テーゲルを、インターフルーグも91年1月にコペン−ベルリン・シェーネフェルトをそれぞれ往復し、また、UTAについては搭乗こそしなかったものの、90年11月にコペン−パリをタイ国際航空で往復したときにパリで地上ハンドリングをしていたのが同社でした。

 こんな私の関与と消滅の因果関係は何一つあるはずはありませんが、相次いで潰れた時には、流石に多少は滅入りました。以下に三社の搭乗券をご紹介し、追悼に代えさせていただきます(合掌)

 

  コペンハーゲン発
PA4524便

上が90年9月分
下が同10月分

微妙に
デザインが異なる

座席はデータは
シールで記載

同じ座席に
座っていたのが
面白い

     
  こちらはベルリン発
PA4525便

全て
コンピューター記載

     
  IF474便

左上に突起があるが
編集でカットした

     
  UTA発行
TG931便搭乗券

パリ−コペン間のみ
搭乗

パリ滞在中に
ボジョレヌーヴォーの
解禁日があった。

 

機上の空論 目次へ