これまでノーブランドの SIMM を何の問題もなく利用してきましたが、 よくよく考えてみたら現在バルク品で出回っている SIMM のメモリモジュールの多くは 32Mbit チップが採用されていると思います。 つまり、基盤上のムカデ(^^;が少ない、と。 当時のチップセットは 32Mbit メモリに対応できていないと思います。 パリティの分だけムカデが多いですから、バルク SIMM を買う人はムカデの数が多いのを買いましょう。
参考までに私が買った 32MB SIMM は全部で 18個 のムカデがあります。 つまり 16Mbit(2MByte) チップが 16個 で 2 * 16 = 32MBで、1Byte ごとに 1bit のパリティが付加されますので、 16Mbit チップが 2個 付いています。
チップの個数 = { ( RAM 容量(Byte) * 8) + パリティ容量(Byte) / チップ容量(bit) }
手元にある SIMM を調べてみました。
パリティ付き 32MB SIMM には 18個 あるので、16Mbit * 16 + 16Mbit * 2 = 18
パリティ付き 16MB SIMM には 12個 あるので、16Mbit * 8 + 8Mbit * 4 = 12
パリティ付き 4MB SIMM には 12個 あるので、4Mbit * 8 + 1Mbit * 4 = 12 となっていると思われます。
このようにパリティ分には一世代前の DRAM が利用されている場合があるようです。
RAM 容量 | 4MB | 8MB | 16MB | 32MB | 64MB | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
チップ容量 | M | P | M | P | M | P | M | P | M | P |
64Mbit | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | 8 | 1 |
2個 | 2個 | 3個 | 5個 | 9個 | ||||||
32Mbit | 1 | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | 8 | 1 | 16 | 2 |
2個 | 3個 | 5個 | 9個 | 18個 | ||||||
16Mbit | 2 | 1 | 4 | 1 | 8 | 1 | 16 | 2 | 32 | 4 |
3個 | 5個 | 9個 | 18個 | 36個 | ||||||
8Mbit | 4 | 1 | 8 | 1 | 16 | 2 | 32 | 4 | 64 | 8 |
5個 | 9個 | 18個 | 36個 | 72個 | ||||||
4Mbit | 8 | 1 | 16 | 2 | 32 | 4 | 64 | 8 | 128 | 16 |
9個 | 18個 | 36個 | 72個 | 144個 | ||||||
2Mbit | 16 | 2 | 32 | 4 | 64 | 8 | 128 | 16 | 256 | 32 |
18個 | 36個 | 72個 | 144個 | 288個 | ||||||
1Mbit | 32 | 4 | 64 | 8 | 128 | 16 | 256 | 32 | 512 | 64 |
36個 | 72個 | 144個 | 288個 | 576個 |
数字を羅列しただけなので下の方は全然参考になりませんね。(^^;
パリ付き、無しを見分けるには上記の通り、チップの個数を見れば大体分かりますね。 2 の累乗、2、4、8、16、18、32 個だった場合はまずパリティはありません。 しかし 18 個の時は 16Mbit チップを使用した 32MB パリティ付きの場合がありますから要注意!