TRAD JAZZ NEWS from KOBE
神戸の慈泰雄さんが発行している「TRAD JAZZ NEWS from KOBE」(94号)に
Chokot Concert 2005が取り上げられました。
東京で活躍しているピアニストの深澤芳美を中心としたトラッドのプロのジャズ仲間の最新の演奏集。
メンバーは、深澤p/中嶋由造d/菊池一成b&su/小林真人b/下間哲co/後藤雅広cl/
白石幸司cl&ss/今野菊治as/高橋康廣ts&oca/内田光昭tb/佐久間和g。録音05年。
メンバー中、東京や神戸のライブで私も聴いて知っているのは、深澤、中嶋、小林、下間、後藤、佐久間。
チョコットとは中嶋の口癖(「ちょこっと飲もうかな」と使われる)からきており、
肩肘張らないコンサートの意味合いだろう。
事実気心が知れたジャズ仲間によるリラックスした演奏で、
トラッド(ここではデキシーからモダンスウィングまでバラエティに富む)ならではの
スインギーで暖かみのあるプレーに満ちている。
以前神戸の"バーヘンリー"で飛び入りでプレーした佐久間の生ギターの
リズムとソロが心地よいスイング感を醸している。
下間はSkylark他、後藤はRoseroom他で本領を発揮。
中嶋のオーソドックスなドラミングが演奏の下支えをし、
小林の年代物のベースによる豊潤なサウンドのバッキングも万全だ。
御大の深澤の歌心溢れた幅と味のあるプレーが奥行のあるトラッドのコンサートを可能にしたと言える。
ニックネームの「おキャロ」とは自らのバンド名の'キャロライナ・シャウト'からきているのかな。
私の知らぬベテラン達のプレーも申し分なし。
私事だが、Sweet Substitute/Wolverine Blues/Rose Room/Skylark/Indiana他全11曲中半数の曲に
リズムギターで参加して彼らとのジャムセッションを自宅で楽しんでおり、これはギターだけが享受できる特権。