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−2003.4〜6−

『療養』
福永泰 2003年4月8日(火) 0:5:7
久しぶりの書き込みのような気がします。。。
練習量が増え、家に帰ってグッタリといった感じでパソコンを開くことも出来ず(といったら大袈裟ですが)。。。家に帰っても足を冷やし、風呂にゆっくり入り、ストレッチをしてはまた冷やしといった感じでやることが沢山あります。
休みになると温泉に行きます。本で調べて、温泉の泉質、効能を踏まえ載っている文章から行く所を決めます。「動かなくなった足が動くようになった。」とか「県外からも多くの人達が訪れる。」など書いてあると興味深くなります。
先週行った所は混浴があって誰も居ないと思い戸を開けたらおばあちゃんが目の前に居てびっくりしてすぐ閉めちゃいました(別に気にはしませんが急だったもので・・)
どこかに前十字に効く温泉はないですかね?今はいろんなところの筋肉が固くなっていて困っています。。。
暖かくなってきてだいぶ楽になってきました。練習にもほぼ合流という形ですが、昨日は良かったけど今日は昨日よりも良くないといった感じの繰り返しで3歩歩いて2歩下がるといった状況ですね。大きな怪我でなければ昨日より今日、今日より明日といった感じで上げていけるのですが難しいですね。。。
ショージが帰って来ました。相変わらずよく喋っていますね、入院生活が長かった為今まで喋れなかった鬱憤が溜まっているのでしょうか。。。でも前とあんまり変わらない気もしますけど・・・。
『困惑』
福永泰 2003年4月14日(月) 23:3:34
あの日から丸1年ですね。。。
 
全体練習に合流し2週間が経ちました。
 
最近はだんだんと暖かくなってきてますね。
 
しかし、一昨日からまたしても別メニューになりました。
 
もう何が何だか・・・
 
長くても1年経てばと思っていたのに、、、
残念です。。。
『不安』
福永泰 2003年5月2日(金) 22:42:45
4月25日、1年前手術をした日に再々合流しました。
今までと比べると状態は格段に良くなっていて、自分の中では今までなかった感覚で、試合に出れるんじゃないかと思えるほどになりました。
 
不安要素がかなり少なくなり、あとは全体的にもう少し上げていけば・・・というイメージを持っていました。
ある1つの不安を除いて。。。
 
27日、その不安が6対6のハーフコートゲーム中に顔を出し、その後左足で強いシュートを打った後「バキッ」って音と共に的中してしまいました。
 
歩行もままならないまま次の日に埼玉へ行き、診察した結果大事には至らずちょっと安心しましたが5日経った今も自然には歩けない状態にいます。
 
中断前にはある程度普通に出来るようになって・・・、という目論見は崩れかけています。が、更に長い目で見ないといけないのでしょうかね、これまで充分時間を掛けてきましたが。
 
救いは合流、離脱を繰り返す中確実に快方に向かっているということでそれを期待してやり直すしかないですね。
 
しかしここまでくると頭でわかってることを実行するのは難しいですね。合流しながら、「また離れることになるんじゃないか・・。」と思いながらやるのは集中力を奪います。
早くサッカーのことを考えられるようになりたいです。
 
・追伸・
沢山の温泉情報ありがとうございます。会社宛に資料を送って頂いた方もいまして、、本当に感謝しています。この場を借りてお礼を伝えたいです。
幾つか行った温泉もありましたが、残念ながら今の状態はお風呂を禁止されてる状態なので温泉には行けませんが解禁になったら是非いろいろと行ってみたいと思ってます。
 
皆さんの気持ちがとても嬉しいです、ありがとうございました。
『支柱』
福永泰 2003年5月22日(木) 0:32:7
ようやく1週間前からジョギングを始められるようになり痛みは残るものの段々と早く動けるようになってきました。
温泉も許可が出て暇を見つけては入るようにしています。日によって状態に波があり朝起きた時にその日の調子が決まる感じで確認するのに緊張します。
中断前の復帰は残念ながら叶いませんでした。思えば最初は年内復帰を目指し、次は今シーズンのスタート時を目指し、キャンプからを目指し、、、どんなに遅くても中断前にと。長い怪我というのは予想も出来ない事が次々に起こりますね、もうこの先どんな事があっても驚く事はないでしょう。
ここまで時間が掛かっても完治には至ってませんが自分ではサッカーがこのまま出来なくなるんじゃないかと思ったことは一度もないです。いつ出来るようになるのかを早く知りたいと思う毎日です。長い怪我といえばいろいろなことを考えてしまいますね、周りの人が僕に対してどんな気持ちで接してるか、本当に復帰を願っているのかと。月日が経つにつれてそんな気持ちが少しずつ大きくなっているのを感じています。
最近は毎晩寝るまでの間にいつも試合に復帰した日のことを想いながら横になっています。
試合を終えて僕は少し安心はするものの冷静になっています。1番の喜びは怪我してからそれまでの間僕の復帰を信じ一生懸命共にリハビリをしてくれた人達が自分のことのように嬉しく思ってくれる事です。
感謝の気持ちを言葉以上に表す状況を作りたいです。
今の自分を支えてるもの。
いろんな人達の気持ちに応えたい。そして仙台に来た当初の気持ち、自分の居場所を作りたい。プロになってからずっと思ってること、自分の存在価値を感じていたい。
願えば叶うと信じる毎日を過ごしています。
『目標』
福永泰 2003年6月10日(火) 23:16:43
チームは10日間の休みですがリハビリ組(タクミ、西、ショージ)と、もうちょっと組(オムさん、ザイ、私)とのっぽ組(だいじろう)は土日は休みになったもののトレーニングをしています。それぞれの組が基本的にスケジュールが別々なので会ったり会わなかったりという感じです。
 
今までいろいろと聞かれてどのように答えて良いのか困っていた「福田さんの引退試合」の件ですが、正式に辞退となりました。いろんな人が僕の出場を楽しみにしているといったことを聞いたり見たりしてとても嬉しく思っていました。
出場の要請に胸躍らせリハビリにもより一層励んできたわけですが、自分の中であるラインを決めていました。
 
それは最低でも5月中に試合に出場すること。
 
4月25日から練習に合流した時点で試合出場をイメージできるくらいの状態で、むしろ「引退試合」のことは頭になかったですね。それが3日後の出来事でイメージしていたものが吹っ飛んでしまいました。
ジョギングも出来ない2週間で5月中の復帰も「引退試合」も自分の中で消えていきました。
一縷の望みを持ってバイクをこいでいた時に監督に「福田の試合は無理だろう?」って言われた時に何も言えませんでした。
自分は今何の為にトレーニングしてるかと考えたら、、、ベガルタ仙台の一員として試合に出てチームの勝利に貢献すること。それは何を差し置いても1番の事。その為に自分はここに居るのだから。
 
でも、それとは全く違う次元で「引退試合」にはどうしても出たかった。
人それぞれ今まで生きてきた中で思い入れがある事、物、って幾つかあると思います。この「引退試合」には僕にとって思い入れがいっぱい詰まっています。福田さんはもちろんのこと、当時のチーム、そしてメンバー、スタッフ1人1人に思い入れがあります。
昨日福田さんと話をしててその思いは一層強まりました。
例えて「同窓会」なんて言うもんだから。。。
 
結局キャンプで日程的に無理ということになってこの件は終了ということになり、自分の中でも踏ん切りがついたというか諦めがついたというか。。。
自分の中では4月25日にほぼ断念していたわけですが、仮に今普通にやれる状態であって日程的にも問題がないとしても非常に複雑でした、正直なところ。
 
とにかく今は頭を切り替えて7月の公式戦を目標にやれる事をしっかりやる!それだけだっちゃ(^^)
『入部』
福永泰 2003年6月24日(火) 2:51:51
チームのオフ中のリハビリの甲斐あって15日からの蔵王キャンプは初日から合流出来ました。
フィジカルキャンプでしたが今まで散々走る事はしてきたので特に問題なく出来ましたが、飛んだり跳ねたりということはフルにというわけにはいきませんでした。しかしそれでも日に日に足の状態が良くなっていくのを感じていました。
今回のホテルは温泉があって午前練前後、午後練前後、寝る前ととても助かりましたね、普段の練習でも練習前には必ず風呂には足だけ浸かりますが温泉の効果というのはやはり違う気がします、、
そして夜の筋トレ、治療をしっかりやれたことによって筋力も良いハリも出て、4日間でしたが非常に充実したものになりました。
最終日には練習試合に60分、手術後最長の時間出場し特別悪化することなく何とか乗り切りました。
 
1日オフを治療に充て、次の日に成田へ出発。
 
これが自分にとって難関になるだろうと予想していました。というのも3日間で3試合、、90分を3日連続ではないにしても健常者でも驚くようなスケジュールをこの状態で乗り越えられるのか・・・。
 
僕は初日の試合を回避しました。
 
2日前のゲームのダメージが残っていた事、そして「無理をすれば」出れる状態ではあったが、この「無理」というのが長期的に考えた場合得策ではないということを理由に堪えました。僕にとってこの3日間が7月からの公式戦出場を考えた場合非常に大事な期間ですが、その前にこの3日間でまた離脱ということになれば、、それだけは絶対に避けたいという想いが冷静な判断に繋がりました。
この1年2ヶ月で2月に40分、4月に40分、2日前に60分。それしかやってきてないのに3日間で3試合は過密すぎるということ。そして次の日はおそらく90分やるであろうと予想できた事もあって、、、
練習を落としたこともあって次の日はより良い状態になりました。
 
さあ、いよいよ未知の世界に飛び込むことに。。。
60分も未知といえば未知ではあったが今回はまたそれ以上に未知、しかも交代選手が1人しかいないし。。
始まって20分くらいでその1人を使ってしまい絶対90分やらないといけない状況が出来上がってしまった。まあその前にというか前の日から90分やる!と心に決めていた為そんなことはあまり気にはならなかったが。
終わってしまえば・・・、なんてことはよく言うが本当に終わってみないと何とも言えない、しかも終わった直後以上に夜、そして次の日の朝が気になる。
次の日起きてみると思いの外具合が良い!僕は心の中で「勝ったな。」と思った。そして今日もゲームに出れると思うとそれだけで嬉しくなった。
午後3時45分、前半だけの出場だった為、僕のキャンプは終わった。
いつも終わった瞬間から始まる、腫れないかな!?痛みがひどくならないかな!?
毎日これの繰り返し。
表情が硬いのも記者へのコメントがトーンダウンするのもこれが一因でもある。もちろん内容について満足できないのは多くを占めるがこればっかりは今はしょうがないと諦めるしかない、なんせ1年以上リハビリに費やしてきたのだから。でも、こういう気持ちに自分ではなれないのも事実。だって試合をやっているわけだからその中で自分の良い所をすべて出したいと考えるのは当然のこと。終わった後いつもコーチやトレーナーになだめられる。そして、「そう思おう、自分でこれ以上追い込む事はない。」って考え直す。でもそれでいいのかって思い出すと止まらなくなる。。。自分でどう解決していくべきなのかと、、、
 
とにかく大事な1週間は終わった、良いものとして。
絶対的に良かったと思えるところは、ほぼフルに参加出来た事。そして状態がまた少し良くなったと思えるところ。
更に言えばサッカーについてみんなと話せるようになったこと。
 
陸上部からサッカー部に入ったみたいな気持ち。
 
関東遠征を終え、その足で埼玉に診察をしてもらいに行きました。特別悪くなっているということでなくチェックということで。。
 
術後から今まで手術した箇所には全く問題はない。痛みは依然として内側、外側とあるものの和らいでいる方向にある。これはトレーニングと時間が解決してくれるしかない。なにより自信になったのは測定で患側が健側に対し90%程に回復してる事。これだけハードにやってきた中でこの数値(今までの最高値)を出せた事は何よりの自信になる。
 
早く期待に応えたい、見返してやりたい。
 
もうすぐ、もうすぐ、、きっともうすぐ。
 
そう信じてます。 


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