宝塚星組編2010年

秋の踊り『花の踊り絵巻』ミュージカル『愛と青春の旅立ち』

2010年12月27日(月)祝・千秋楽

昨日、26日は宝塚星組東京公演『花の踊り絵巻』『愛と青春の旅立ち』が千秋楽を向かえ、無事、幕を下ろしました。

おめでとう御座います!
私も前楽を拝見し、アドリブ入りの楽しい前楽公演となりました。
久々の宝塚日本物を堪能し、洋物芝居も充分楽しみました。中心に立つちえちゃんの立派な事!とても満足のいく演技や歌、所作、舞、ダンス等など、本当に素晴らしかったです。
また、星組生達の群舞も大変良かったですね。相手役のねねちゃんもしっかりと頑張りました!
男役2番手のかなめさんも存在感抜群でした。ちえちゃんとは対照的で線の細い男役の魅力を持った人でしたね。芝居でも大変目立ち役をしました。日本物の舞姿も美しかったです。
男役長身美形が隣り合わせで踊っていると見栄えも更にアップするものです。しかし、かなめさんは来年から宙組に移動となります。

新たなる星組メンバーでまたまた頑張ってもらいましょう。星組の皆さん、お疲れ様でした!

12月4日(土)東京宝塚劇場星組公演『花の踊り絵巻』『愛と青春の旅立ち』

先月の26日から東京宝塚劇場星組公演の初日の幕が開いています。
1週間目の昨日(3日)、『花の踊り絵巻』『愛と青春の旅立ち』を観劇してきました。

様々に織り成す日本絵巻のほんとに美しい事!!大劇場公演を経て、宝塚が誇る和物の美しさが全開しました。
中心に立つちえちゃん(柚希)の存在感と言い、凛とした若衆姿と言い、非の打ち所がない程の所作の美しい舞姿が素晴らしかったです。

中盤、秋の紅葉を背景にした驟雨の場面では、大劇場の時よりもステップアップされ、時間的にも少し長めになり、詳細に演出されていました。1人の訳あり若者と遊女の駆け落ちを描いているのですが、ちえちゃん(若者)は凛々しくも色気が漂い、ネネちゃん(遊女役ー夢咲)は博多人形のように美しく、はんなりとお色気が漂っていました。
儚くも憂いを湛えた2人の落ち延びる場面が廻り舞台を使い舟を出し、それはそれは美しく構成されていました。役者は勿論の事、こうした舞台背景も宝塚ならではの試み、大したものです。

一転して、次の場面はかなめさん(凰稀)を中心にして歌い踊る麦や節です。とても爽やかで男らしくて良いですね!かなめさんの声が良く通り、線の細い長身美形さんですから見栄えがします。

次はおけさ場面です。大波を背景にリズム感溢れます。波の間に間に千鳥が飛ぶように、ちえさんを中心に揃いの着物で、すばやく舞い舞う群舞は圧巻です。とても気持ちが良いです。幾つもの小さなグループが足早にあちらこちらと舞い舞うのですから、これも非の打ち所が無くて凄いなと思います。

秋が終わり、冬、止め処も無く降り積る雪となり、最後は春です。桜満開と季節は移り変わり、春爛漫で終章を迎えます。これぞ宝塚絵巻!で閉じています。これは何回でも観ていたい気がしました。

お芝居の方は洋物です。アメリカを舞台に海軍士官を目指す若者を描いた作品ですね。男役の格好良さと娘役の可愛らしさを楽しみつつ、笑いあり、涙ありの青春映画を基にした作品です。

2010年10月30日(土)宝塚大劇場星組公演観てきました。

秋も秋、私のホームページはいつまで彼岸花が咲いているやら〜〜。大変失礼致しております。
10月に入って、何やかやと外出してるうちに、風邪なども引いたりして治りも遅く、なかなかご報告出来ないうちにとうとう、ちえちゃんの大劇場公演が始まってしまいました。
ご無沙汰方々、まずは、その簡単報告からまいります。

10月21日(木)。体調はいまいちだったのですが、待ちに待った宝塚大劇場行きがやってきました。
いつもより早めに起き、朝のうち少しお腹が痛かったのですが、新幹線に乗った頃は徐々に気分は快適。新横浜から新大阪まで、新大阪から福知山線に乗り換え、午後1時半頃には宝塚駅に着きました。9ヶ月ぶりの宝塚駅は2階からそのまま阪急電車出口に繋がり、少し便利になっていました(宝塚の駅は素朴な方が懐かしさがあって私は好きなのですけどね)。
駅前ホテルにて、早めのチェックインを済ませ、荷物を部屋に置くとすぐに大劇場に向いました。

本日観劇を含め行動を共にする友人AさんとCafeにて待ち合わせ。まもなくやってきた友人Aさんと結構見やすい隣席にて観劇致しました。

最初は日本舞踊詩『花の踊り絵巻』秋の踊りです。宝塚歌劇が得意とする日本物で、新作ですが、伝統的な物は崩さず、昔から見ているものにとっては何とも気持ちの良い美しい日本舞踊詩に仕上がっています。
日本物ならではの「チョン、パ!」と華やかに幕が開き、星組全員和装姿の勢ぞろい、見事に花が咲いたようです。中央に立つ
ちえちゃん(柚希さん)の一際美しい事!完璧すぎるくらいの振りと言い、うっとりするような舞い踊り、若衆姿の魅力的な事!!
あれよあれよと洒落た絵巻が繰り広げられます。あっと言う間の45分間でしたが、本当に美しい舞台でした。

30分休憩の後は、ミュージカル『愛と青春の旅立ち』で、アメリカ映画が元になり舞台化されたものです。

幼い頃に母親を亡くし、女癖の悪い父親と孤独な少年時代を過ごした主人公ザック(柚希礼音)は、大学を卒業すると、自らの希望で海軍仕官養成学校に入学し、ジェットパイロットになる夢を持ちます。
6年間を鬼軍曹と呼ばれる教官(
凰稀かなめ)の下、厳しい訓練や様々な出来事がありながらも目出度く卒業するザック。
厳しい訓練のほか、仲間達との友情、女の子との出会いと別れ、脱落して行く仲間もいます。ザックの親友シド(
紅ゆずる)もその1人で女に騙され、卒業を前に全てを失い、死を選んでしまうのです…。笑いあり、涙あり、そうした過程を描いた青春物です。

ちえちゃんの海軍姿の格好良かった事!白の詰襟制服に白い学帽、宝塚の男役の自慢とするところで、結構、皆格好良いですよ(笑)。憧れの海軍士官と言うところですかねぇ〜(笑)。
鬼教官役の凰稀かなめさんが上手く、なかなか面白いです。垣間見る人間味がまた良かったです。皆が卒業する時は見送る教官の目に涙が〜。ここはほろっとさせられます。
学校周辺の女の子達は悪い子もいるけれど、ザックが出会った女の子ポーラ(
夢咲ねね)は幸いにして良い子だった〜って訳。卒業した暁にはハッピーエンドかなぁ??と言う所で終わっています(笑)。

終演後は楽屋出待ちもしました。久々に生のちえちゃんに会えました。

2日目(22日)はゆっくりと起き、楽屋入り待ちをし、大劇場近辺をお散歩。朝ごはんもしっかり食べられて、心配する事無く快調でした。
午後1時再び観劇です。終演後は楽屋待ちをした後、宝塚に来ると必ず会う友人Bさんと会い、夕食とお喋り。イロイロな世間話が弾みました。

3日目(23日)は早起きして楽屋入り待ちです。
そうそう、実は〜、1日目にうっかりとコンタクトレンズの片方をホテルの洗面所に流してしまった私…。2日目からは不自由な(不具合なメガネを掛けて)観劇をしているのですよ……(泣)。
そんな訳で、ど近眼状態で午前11時公演を再び観劇。でも大丈夫、オペラグラスはおりこうさん、肝心の所は良く見せてくれます。

終演後は宝塚を後にして、阪急電車に乗り、西宮北口駅経由、阪急春日ノ道駅下車、タクシーで先祖の墓へ。日頃のご無沙汰をおじじ、おばばに詫びてお線香を上げました。
そこから新神戸まで歩き、新幹線にて夜帰宅しました。

あっと言う間で、何となく慌しい旅行でしたが、公演は大変良かったし、2人の友人とも会えたし、滞在中はパーフェクトに楽屋入り待ち出待ちが出来き、お墓参りもしたので充実した3日間を過ごせました(感謝)。

この公演は12月に東京にやって来ます。その時は、再度また観ることと致しましょう(笑)。千秋楽まで星組の皆さん頑張って下さぁーい。


梅田芸術劇場星組公演★★ミュージカル『ロミオとジュリエット』

2010年7月10日(土)祝・星組公演『ロミオとジュリエット』初日

待ちに待ったミュージカル『ロミオとジュリエット』が梅田芸術劇場にて初日の幕が開きました。

宝塚星組の皆さんおめでとう御座います!

「感動的で素晴らしい作品だったよ!主役のちえちゃんの絶唱からずっと涙が止まらないわぁ〜!」
関西の方から、只今、観終わったばかりのあつあつ湯気が出んばかりのホヤホヤ感想が届いています。
私も早く観たい気分が高鳴ります!まだまだ10日以上も後なんですけどね。我慢、我慢(笑)!

これから猛暑が厳しくなりますが、梅田でほぼ半月、博多で約一ヶ月と、星組出演者の皆さん、公演頑張って下さいね!

7月26日(月)大阪梅田芸術劇場『ロミオとジュリエット』観劇旅行

帰る頃になって、漸く旅行気分が味わえた。そう、気が付けば私の夏休みはもう終わりかぁ〜…。そんな感じがします。

今や大盛況の星組公演は一旦、本日26日で大阪千秋楽を終え、8月は博多座に移動し、1ヶ月弱、その力量を更に発揮し、大暑の夏を観客と共に乗り切る事でしょう。

博多に行く予定も無く千秋楽より1日早く東京に戻って来てしまった私は、一抹の寂しさを感じつつ〜、たった3回の観劇をしっかりと胸に蓄え、現実の雑多の中で、今夏を乗り切ろう!なんて思っているところです。

実は今回、大阪に行く寸前まで風邪が治らず、抗生剤と体温計を持ってのお出掛けとなってしまったから、余計な心配が付きまとったのです。ある程度の自粛を心がけていたので、全て満足したと言うわけでもなかったかも知れない〜。
それは一日目の楽屋出待ちを断念。2日目の楽屋入り待ちを断念、3日目の楽屋入り待ちを断念したから〜。出来たのは、2日目の楽屋出待ちだけ……。
2日目はとても蒸し暑い大阪の夜だったけど頑張って、ちえちゃんを初め出演の方々のお出ましを待つことが出来て、本当に良かった!です。

さてさて、少々長くなりますが、肝心の公演の話をさせて頂きます。
シェイクスピア原作『ロミオとジュリエット』を現代的にミュージカル化した作品です。元々、ヨーロッパ各国で上演されていたものを、今回、日本初、宝塚が誇る小池修一郎先生の手により、宝塚らしく潤色、演出され、上演となりました。
良く知られた物語を現代的かつミュージカル仕立てにすると、リズミカルで楽しく、音楽的素晴らしさが加わる。ちょっとびっくりなビジュアル風な出で立ちの出演者達に少々驚かされたけど、そうは言っても宝塚的だから概観も色彩も美しいから大丈夫。

主役2人(ちえ、ねね→ロミオ、ジュリエット)の役に対する真剣な取り組みはとても素晴らしい。未成年役だからピュアに演技してとても可愛らしいし、ダンスも非常に美しい。出会いの仮面舞踏会はワクワクととても楽しい。
加えて主たる出演者、其々の真剣な取り組みも見逃せない。更にその周囲の群集の迫力ももの凄い。星組選抜メンバーが一丸となってこの作品に体当たりしています。

最近、宝塚で上演されたミュージカルの代表作「エリザベート」「ファントム」「アイーダ」に加えて「ロミオとジュリエット」かも知れない位に面白い。

星組のトップスター柚希(ちえ)さんは、どんな作品も真正面から素直に取り組み、納得の行くまで最大の努力を重ね、私達に見せてくれていると思うし、そうした役者魂があっぱれ!と思います。忍び寄る怖い影を歌う場面では怯えを表した絶唱で、特に感動的です。
相手役の夢咲(ネネ)さんにも文句なし!しっかりとちえちゃんに負けず劣らず付いて行っているのが大変良いですね。もちろん、似合いのカップルで見た目も合格です(笑)。

これは何となく、ウエストサイドストーリーを連想させますね。鳳希かなめ、涼紫央、紅ゆずるさんと目立ち、其々が歌い込んでいます。
それに見逃せないのは組替えで星に来たばかりの
白華れみちゃん。ジュリエットの乳母役をしているのですが、ジュリエットを思う優しさ暖かさが出ていたし、コケティッシュでユーモアもある。恋のキューピット役を楽しんでいる風も良く出ていましたね。
神父役の
英真なおきさんとの2重唱が綺麗にハモっていて、耳に心地良かったです。私は、乳母のお嬢様を思う気持ちの場面になると何故か泣けるのです。小さな乳母が「神様に勇気を頂戴!」と言ってる所なんか泣けます。勇敢で暖かで微笑ましいんです。好感が持てますね。

他の人も今回は特に身体を弓のように曲げてたりして、怒りや憎しみ、喜び悲しみを身体で歌っているのが感動的です。

出会いの仮面舞踏会。敵陣へ勇気ある乳母さんは恋のキューピット。解ってくれる人だけのささやかな結婚式。2人が死んだ後のフィナーレ。等など、音楽ナンバーで綴る場面がどれも印象的です。

こうした全体に加えて、更に効果的なのは「愛と死」が登場するのです。「愛」役は礼真琴さん、しなやかな無言ダンスで愛を導く表現をしています。
一方「死」は
真風涼帆さん。初めから終わりまでほとんど舞台のどこかに侍っていて、音もなく影のように舞台をのたうち廻るように出ています。それとなく死を導くんですね。誰かが死ぬと、にんまりと笑いを浮かべて音もなく人の傍に寄って来ています。…『こいつが手紙の使者を他方に導かなかったら、ロミオは死ななかったのにぃ〜!』…最後にロミオとジュリエットが死ぬ時なんてヤッター!みたいな笑いを浮かべているんです。憎いやつです(笑)
「死」についてはエリザベート的ですが、これも舞台効果抜群で、真風さんはとても着実に演じています。

宝塚バージョンだけでしょうか??フィナーレは愛と死が額?の中に固定化し、ロミオとジュリエットは天使となって美しく舞います。素敵なディエットダンスです!

隅々まで行き届いた素晴らしい作品が出来上がったと思います。
これを書き終わる頃は
大阪での千秋楽の幕が降りている事でしょう。おめでとうございます!

2010年8月27日(木)祝・博多座千秋楽

8月2日〜8月24日まで北九州福岡博多座にて上演されていた星組『ロミオとジュリエット』が、8月24日、無事千秋楽の幕を降ろしました。連日猛暑の中、素晴らしい舞台を繰り広げ、絶好調のうちに終幕が降りたようです。おめでとう御座います!

今回は博多に行けず、とても残念だった私ですが、スカイステージの宝塚ニュースや千秋楽を観劇した友人からの報告で、演じる人達の素晴らしい熱演の様子や、それらに応える観客の様子がまるでキャッチボールのように伝わってきました。
また1つ、ちえさん主役の秀作品が私達の心や宝塚の歴史に残りました。日本初演のミュージカルでもあるし、本当に良かったなと思います。
星組の皆さんは9月に入るとすぐにまた、次の公演に向けてのお稽古が始まります。そして10月には、兵庫県宝塚大劇場にて、星組公演ミュージカル『愛と青春の旅だち』、ー秋の踊りー『花の踊り絵巻』が上演されます。私達は、またまた楽しみですね!!


ミュージカルプレイ『激情』ーホセとカルメンー・グランファンタジー『BOLERO』ーある愛ー★

2010年4月29日(木)宝塚星組全国ツアー始まる

星組ちえ軍団なる全国ツアー公演第2弾がスタート致しました。
千葉県市川文化会館を皮切りに大宮、静岡と順調に進んでいますよ。

私は千葉県市川文化会館と埼玉県大宮ソニックシティホールに出向きましたが、こういう時に限って、運悪く風邪を引いたりするものですねぇ〜〜。でもまぁ、行けるかどうかの瀬戸際を何とか、無事に観劇して参りました。

演目はミュージカルプレイ『激情』ーホセとカルメンー。グランファンタジー『BOLERO』ーある愛ーの2作品です。

『激情』はお馴染み、カルメン物語でホセを中心に描いたものですが、ホセ役は柚希(ちえ)さん、カルメン役は夢咲(ネネ)さんで、その他星組生33名がショー共に熱演中です。

★☆ホセは真面目で一本気な性格、加えて男気もあります。そんな軍曹ホセが伍長に昇格し、立派に職務を果たそうとしている矢先に、カルメンと出会います。故郷には恋人もいるホセはカルメンに魅せられてしまい、カルメンの誘惑に負けて、地位も名誉も全てを亡くしてしまいます…。
ホセが自分の意のままになったと言うのに気まぐれカルメンはホセの一途な思いに息苦しさを感じて、闘牛士エスカミリオ(夢乃さん)に心を移してしまいます。
嫉妬に狂ったホセは現れる恋敵を次々に殺してしまい、あげくにはカルメンさえも自分の手で殺してしまうのです……
★☆

つまり、こうすればこうなると言うお手本のような物語ですね。何とも情けない男だなぁ〜と思いますね(笑)…。
こう言う内容だからこそ、ミュージカルになり、オペラに映画になるんですね(笑)。
それを宝塚盤として、ちえちゃんが心を込めてホセを丁寧に魅力的に演じました。
カルメン役も重要で、ネネちゃんは小悪魔的な魅力を発しつつも、見事やって退けました。
カルメンって純粋で幼さが残る人なんですね。加えて女特有の身勝手さと我がまま、生きる事に賢い。ジプシーでもあるから更に強調された自由奔放さありますね。物語としてはそれでもホセは幸せだったから良しとする哲学的なマトメになっています。
えっ?それは勿論!見応えがあり、とっても良かった事は言うまでもありません!

ショー『BOLERO』は前回のと同じですが、トップコンビ以外の周りの配役が大分代わっていますので、新鮮です。
トップコンビは慣れたもので、スムーズに美しい舞踊を転回し、役代わりの下級生達も一丸となって、大変良く踊っていた事に感心しました。やれば出来る宝塚下級生と思いましたね。全体的にとても楽しめ、「くるっくるっくるぅ〜♪、さらっさらっさらぁ〜♪」と気持ち良かったです!!
赤装デュエットダンスとフィナーレの白鳩ダンスから黒エンビダンスへと続く辺りは、ちえちゃんを中心に皆格好良く、ピシィッ!と揃っていて何回観ても実に気分が良いものです。人数少なくてもホント大したものです。

地方の文化会館とか市民会館なので、やはり舞台は狭いしセリ上がりも無いし、音楽が生演奏でもないし、銀橋も無いし、階段も5段だけれど、それを感じさせないほど、動きがスムーズで良かったです。さすが星組実力あります!!
この公演はまだ始まったばかり、5月23日まで神奈川、福岡、富山、岐阜、愛知、広島、松山、最後は大阪と廻ります。お近くの方は是非ご覧下さいね。私の場合、次は連休明け、神奈川観劇です。

2010年5月15日(土)星組全国ツァー真っ只中

ちえちゃん率いる星組全国ツアーメンバー公演は早や、後半戦に入り、日本の至る所で日々熱い舞台を観せています。各地のお国言葉をアドリブに乗せて、お客様とのコンタクトも和やかに、楽しい興行の旅が続いているようです。

私の場合、千葉、埼玉の後、ゴールデンウイーク明けに神奈川での公演を2度観ました。
半年振りの神奈川県民ホールは周囲の新緑がとても美しく、装いも新たに海の臭いと5月の心地良い風が、まるで舞台に寄せる前奏曲のようです。1回目は予め手に入れていたチケットで、会館に入り、余裕で館内を散策、窓の外はキラキラとしたみなとみらい横浜港が見渡せ、ますます気分が膨らみました(笑)。

横浜1回目は1階客席上手前方より観劇でしたから、細かな所がよく見え、下級生の動きもよく判りました。
ミュージカル『激情』〜ホセとカルメン〜は再演でもあり本当に秀作物です。
それに応えてちえちゃんのホセは真面目で一本気、筋の通った男らしさや強さもあります。カルメンに出会ってからの喜びや情熱、やがて訪れる嫉妬、そして葛藤、大変な事をしてしまう結末。そうした非常に難しい表現をちえちゃんは忠実に力いっぱい演じています。カルメンを自分の手で殺め、軍隊に捕らえられ射殺の罪を負うホセ。幕が降りる時、カルメンが待つ天国に向うホセの目に(本物の)涙が光っているのが見えて心打たれました…。

カルメン役のネネちゃんは目を引く美しさに加え、身勝手な無邪気さや時には毒々しさも放ち、ムンムンするような香りを感じるほどの大した役作りに頭が下がります。もちろん可愛らしさも充分あります。
マイペースで自信家の闘牛士のエスカミリオ、思ったよりもインパクトがちょっと弱いかな?ですが…、あっけなく死んでしまう所が少々気の毒ですね。

中身の濃い素晴らしい作品なのに2本立ての全国ツアーでは勿体無い。周囲の人間模様を描くには時間と人手不足、舞台装置も簡略化されているのが残念ですね。宝塚を知るお客さんの中には大劇場作品として星組フルメンバー出演で観てみたいとの声が上がっていました。

さて、グランファンタジー『BOLERO』は小さな舞台なのにスムーズに場面転回し、歌い踊り、綺麗で楽しく文句なし。アドリブも各地の方言を入れ、お客さんに親しんでいます。
ちなみに神奈川ではアフリカ場面に於いて、野獣ハンターの弾をキャッチしたちえちゃん(ロメロ)は「捕ったじゃん、やっと横浜に来たじゃん」一日目昼です。「取ったべぇ〜」「神奈川はべぇ〜って言わなかったっけ?」「ちなみに今日は母の日じゃん!」「母さぁーん有難う〜!」は3日目昼でした(笑)。
アフリカ場面で、若手メンバー3人が「トマケ」「トマケ」「ナニゲ」「ナニゲ」と叫びながら客席を廻るんですがとても頑張ってるので、最近では客席から手拍子も入って来ましたから更に盛り上がってます。
ちえちゃんも客席に降りて来て大サービスを振り撒いてますよ。全ツーならではのお楽しみ場面ですね。

私ももっと遠くまで、全ツーを追い駆けたいくらいですが、まぁ、神奈川止まりで我慢です。後1週間余り、星組の皆さぁーん頑張って下さい!!

2010年5月24日(月)祝・千秋楽

昨日(23日)、宝塚星組全国ツアー公演が大阪梅田芸術劇場にて千秋楽の幕を閉じました。おめでとう御座います。

約1ヶ月間、様々な日本各地を廻ったちえちゃん軍団は、大盛況のうちに無事公演を終えたようです。お疲れ様でした。
少しお休み?して、またまた次の公演に向けてお稽古が始まります。私達がちえちゃんの次の公演を観れるのは星組生が揃う真夏です。今度はミュージカル『ロミオとジュリエット』ですよ。楽しみにしています。


★『ハプスブルグの宝剣』『BOLERO』★

2010年1月29日(金)宝塚大劇場

先週3日間、兵庫県宝塚市、宝塚大劇場に行ってきました。

ここの所、私は腰痛気味だったので、出発時、自宅からいつもよりゆっくり歩いていたら、予定していた横浜線に乗り遅れました。でも何とか、新幹線の発車に間に合いましたけどね。大阪に着き、階段をゆっくり下りていると、またまた予定していた福知山線に乗り遅れ、若干ハラハラしながらも無事、宝塚に到着しました。
いつものホテルでチェックインを済ませて、急いで劇場へ向いましたが、結局友人を10〜15分位待たせてしまいました…。出足、何となくバタバタとしてちょっと負が続くなと思いきや、劇場ロッカーの開き扉で顎をゴツンと打ってしまい、今も触ると痛いし、ちょっとアザになっています(笑)。
いやぁ〜、これで小さな負が3回か〜。まあっ、気を取り直して、いよいよ待ちに待った観劇の始まり始まり!

今回はチエちゃん(星組男役トップ柚希礼音)主演による本公演第2弾『ハプスブルグの宝剣』と『BOLERO』です。
この日のお席は1階の半ば後よりのセンターブロック、チエちゃんの目線がバンバン来る所です〜〜(笑)。

ミュージカル『ハプスブルグの宝剣』は幕開きの舞台印象と言い、内容的には主人公の報われない運命が可愛そうで、暗い印象を受けましたが、終始様々な黒衣装姿のチエちゃんは綺麗で、難しい歌を力強く響かせ、真剣に演ずる姿は立派で輝けるトップさんでした。
続いて、グラン・ファンタジー「『BOLERO』はゴージャスで色とりどりの衣装を次々に着こなし、またしてもまたしても中央でダイナミックに舞うチエちゃんは圧巻!どの場面も見栄えは抜群です。
これは草野先生演出によるのですが、昔、雪組で上演した「『バロック千一夜』を思い出させる雰囲気がここそこにあります。全体的にお洒落で明るく、情熱的な場面もあり、ロマンチックで夢があり、様々に楽しめる構成になっていました。

1日目の終演後は友人と夕食を済ませた後、久々の楽屋出待ちに挑みました。待つこと30分を過ぎるとさすが寒くなってくるものです。でも、元気に出待ちが出来た事が嬉しいし、久々に生のチエちゃんに会えたことが何と言っても良かったです!


2日目は朝食を済ませた後、楽屋入り待ちをし、上演までの時間を大劇場ロビーで土産品やグッズ店を念入りに探索(笑)したりして、ゆっくり過ごしました。この日は1回公演でしたが、座席が上手前列で自分としては特等席だったので、とても嬉しかったです。

ミュージカル『ハプスブルグの宝剣』の内容も大分把握出来たので、自分流の解釈感想を簡単明記しますと…。

夢と希望を抱く賢い若者エリアーフーをチエちゃんが(柚希礼音)演じています。
彼はヨーロッパ、フランクフルトのユダヤ居住区でユダヤ人として生まれました。青年になって、ユダヤ人の為に成し遂げたはずの夢は叶わず、恋人との仲も無残に壊され、全てが悪いように動き、瀕死で逃げ延びます。

助けられた行方はオーストリアのハプスブルグ帝国でした。新たな生命を得たエリアーフーはエドゥアルトと名を改め、ハプスブルグ家に仕えんと、豪華な黒衣装に身を包み、心根は深く、きりりと信念を貫く野望の人となります。エドゥアルトはハプスブルグの宝剣として力の限り、誠意を尽くすのですが〜〜、結果的にはユダヤ人であるが故に女帝マリアテレジア様には認められません…。
自らの行くへは空しく…、苦悩の果てに自分の死に場所を見つけるかのよう戦闘に身を投じます。

ところが…、またしても命は救われ、今度の助け人はユダヤ人だった……。時代の流れがそうしたのか〜〜、昔自分が苦労してドイツ語に訳したユダヤ教律法書が認められ、後の人々の間に行き渡っていたのです…。
一筋の光を見出した彼はユダヤ人の住む故郷へ帰り着き、兄弟との再会。そして、かつて引き裂かれた恋人との感動的な再会〜。傷つき、壊れた人の希望の光が灯るのです……そこで終り。

考えさせられる作品ですね。原作は藤本ひとみさんの「ハプスブルクの宝剣」なのですが、膨大な内容故、1時間半の舞台化は難しかったのではないでしょうか。いくつかのこうした難しい作品を脚本・演出なさっている植田景子先生です。さすがに宝塚らしく良く纏めてありますね。1度ならず2度以上観るとより深くこの作品の良さが解ってくるのではないでしょうか〜。

前日の観劇で不十分だった所を2日目は落ち着いて念入りに観る事が出来て、とても満足致しました。
終演後は再び楽屋出待ちをし、その後は宿泊ホテルのロビーにて別の友人と会い、夕食時をたっぷりと積もる話しに花が咲きました。


3日目、早や、東京に帰る日が来てしまいました。早朝なる楽屋入り待ちはパスして、帰り支度を済ませ、観劇最後の11時公演を観にいきました。今度は2階の真ん中辺り、ほぼセンターです。2階からは舞台全体が客観的に見下ろせて、これはこれで落ち着いて観れるから良いです。

グラン・ファンタジー「BOLERO」はショーなのにストーリーがあるんです。
一組の男女がある日出会います。やがて、春の嵐が吹き荒れ、その日のうちに居場所がお互い判らなくなります。探して探して1年間……。様々な世界の大地に赴き、2羽の白鳩が幸せを運んで来るようで来ない〜。日付があるのが風変わりでお洒落です。

ファンタステックな夢のある幕開きはカラフルで可愛らしく素敵な場面です。途中、思わぬ所に迷い込んだり、アフリカーナなんてユニークな場面もあります。ここは色々なお洒落な動物が出て来てとても楽しいですよ。
祈りの場面では音楽「愛のボレロ」に合わせて、チエちゃんを中心に黄金色の観音が見事な連携ダンスを披露します。不思議な場面ですが、強く印象に残ります。私は千手観音を連想しました。
2人が再び会えた時の赤い衣装のデュエットダンスは素晴らしく、情熱的で強烈な印象です。2人は風と花だったのですって〜!なるほど、素敵ですね。

フィナーレ、白鳩イメージの大階段は「G線上のアリア」のメロディが流れ、昔の「バロック千一夜」を思い出させる所です。チエちゃんが中央で素敵に踊ります。
続いて男役黒エンビのダンスになります。羽山紀代美先生の振付けです。宝塚の定番、見事です!
そして、チエちゃんはネネちゃん(娘役トップ夢咲ねねさん)を向かえ、素敵なデュエットダンスに入ります。
宝塚らしいパステルカラーの華やかなパレードとなり終演です。

終演後は真っ直ぐ駅に向い、今度は帰宅まで時間的にも余裕で、観劇後の至福の時を過ごせました。

2010年2月13日(土)祝・東京星組公演初日

宝塚星組東京公演『ハプスブルグの宝剣』『BOLERO』が開幕しました!おめでとうございます。

昨日、初日観劇して参りました。
本公演初日観劇はちょっと良いものですよ。舞台と客席の緊迫感があり、見守るファン達と舞台で演じる者との一体感が伝わってきます。
終演後のご挨拶も大変儲けもので、得した気分になります。一度下りかけた幕が再び上がって、組長さんのご挨拶とトップさんのご挨拶があります。ご挨拶の後も一旦下がった幕がもう一回上がるんです。こうした久々の初日気分を味わえて良かったです。

大劇場で1ヶ月間上演した後、東京公演に向け改めて作品を掘り下げ、より深く忠実に取り組んでいる星組生全員の姿勢が感じられますね。観客の1人である私も大劇場で予習観劇をしたせいもあって、余裕で隅々まで丁寧に観てその楽しさを味わう事が出来ました。

主役のチエちゃんは、エドァルト役の内面をより丁寧に演じ切り、歌いっぷりも立派なものです。
ショーの方では其々の場面毎に見所があり、アート的にも綺麗な舞台を作っていますね。
チエちゃんはどの場面に於いても舞台が狭く感じられる位、ダイナミックに完璧に舞い、観ていて本当に気持ちが良いです。
やはり、ネネさんとの赤のデュエットダンスはとても素晴らしいし、チエちゃんを中心に星組が一体となって踊る『ボレロー祈りー』の場面は凄い緊迫感があり、とても見応えがあります。無駄のないショーで魅了された1時間があっと言う間に過ぎました。

この公演は3月21日まで続きます。千秋楽まで、私も進化する舞台を楽しみつつ、夢を貰いに時々劇場に足を運ぶつもりでいます(笑)。

2010年3月21日(日)祝・千秋楽

宝塚星組東京公演『ハプスブルグの宝剣』『BOLERO』千秋楽の幕が無事下りました。おめでとう御座います!

私は千秋楽観劇を希望していたのですが、残念ながら満席の為、チケットが確保出来ず、少々がっかりしていた所、急遽、当日の11時公演(前楽)を観劇する事が出来ました。思いの他、良席だったので、しっかりと見納めをしてきました(笑)。

楽の雰囲気は充分に感じられ、座長のちえちゃんは決して手を抜く事無く、しっかりとその役目を果たしてくれ、芝居のエリヤーフーとエドァルト役には深く成りきり、要所要所ではしっかりと涙を流していました。
また、「ボレロ」のアフリカーナでの銀橋場面では、ハンター達の銃撃に応えてキャッチしたのが
赤い薔薇一輪!えっ?「前楽ゲット!」なんて言いながら、正面を向いて「次回は『激情』!劇場でお待ちしていますとギャグを飛ばしていました(爆笑)。この時間しか観れない人の為に精一杯の笑顔を客席に隈なく振り撒くちえちゃん。

我らがトップの偉大さを充分噛み締めながら、これっきりの私はとても満足して、皆さんより一足先に帰宅しました。もちろん、発売になったボレロの実況CDを買ってね(笑)。

いやぁー、1ヶ月間、とても楽しませて頂いたチエちゃんワールド『ハプスブルグの宝剣』『BOLERO』でした。
私の場合、初日から始まって、締めくくりは前楽と計5回の観劇を楽しみました。1階から、2階からと様々な方角から観ました。原作読みが相変わらず追い着かなくて、下巻の後少しの所で止まっています。ピッチを上げて読まねばと思ってますが〜〜。しかし、読めば読むほど内容がより深く解ってなかなか面白いですよ。
マリア・テレジア時代のハプスブルグ、オーストリアの周辺と戦争、宗教、ユダヤ人のあり方、複雑な人間関係、様々な事が私にとって新たな収穫となりました。

そして、星組の柚希礼音さんはトップ就任2作目も更に充実した素晴らしい舞台を余す事無く魅せてくれました。2番手の凰稀かなめさんも小悪魔的な面と爽やかな風がサラサラと吹き、存在感ありで良かったですよ。涼紫央さんの東京バージョン、メスライオンの短髪がとっても可愛かった!ちえちゃん率いる星組に乾杯!!おわり

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