『Me and My Girl』 帝国劇場2006.6/2〜6/26
当時のおしゃべりムームの観劇日記から追加します。
6月21日(火)ミー&マイガール
先週、リニューアルオープンしたばかりの帝劇にて、ミュージカル『ミー&マイガール』を一気に3回続けて観劇してきました。
フレッシュコンビ井上芳雄、笹本玲奈さんのパーン!と弾けるような歌と踊りは周囲までも巻き込んで、とても楽しかったです。
久々に見る涼風真世さんや純名りさんのしっかりとした歌も聴け、可笑しくて、笑える個所もいっぱい!!軽快なタップダンスにアンサンブルメンバーの合唱も良く、全出演者達が楽しみ演じていたのが、また、良かったですね。舞台から客席に皆が降りて来て、手拍子、足拍子と楽しさを更に巻き込みます。
あちこちで再演されたミュージカルとは言え、歌唱力抜群な新メンバー揃いですから、それはそれは見応えがあります。このうっとおしい梅雨を吹っ飛ばすには格好な作品かも知れませんね。(笑)今月26日まで、帝劇でやってます。yukoの観劇記も合わせてどうぞ!
『ミー&マイガール』はイギリス生まれのお洒落で楽しいミュージカルコメディ。イギリス初演、その後アメリカブロードウェイで上演され、日本にやって来ました。宝塚で2度上演し、東宝ミュージカルとしても2度目の上演と言う事です。
優れた音楽ナンバーに、躍動するタップダンスの数々で着色され、内容的にはロンドンの上流階級とか、下町ランベス育ちで血筋がどうだとか言うけれど、最後に愛は勝つ!と言ったお伽話です。新主演コンビの2人が新鮮で実に良かったです!井上芳雄君は王子様イメージを一旦脱ぎ捨てるがごとくに、べらんめぇー調の台詞が滑らかに出て来るわ、来るわ〜、下町育ちのビルをそつなく演じています。ちょっとした手品も身に付け、タップダンスも初挑戦でしょうし、汗を飛ばしての熱演ぶりで、盛り沢山の新課題を立派にこなしていました。
相手役サリー、笹本玲奈ちゃんも、決して負けない位に上手に演じており、パーン!と弾けたような歌いっぷりがとても気持ち良く、自然で可愛らしいです。ダンスの勘も良く、器用な人だなと思いました。
ミュージカルナンバーでは「ミー&マイガール〜♪」が主役コンビの代表的な歌で、タップダンス入りでダイナミックに転回します。愉快でお洒落な振り付けが光っていますね。2幕目のサリーの歌「スマイルスマイル〜♪」もなかなか良かったですよ。久々に登場は純名りささん。まぁ〜、財産狙いのちょっとしたお色気ご婦人役(ジャッキー)だけれど、これがなかなか大胆な演技、歌も滑らかで、磨きが掛かっています。
涼風真世さんはへヤーフォード伯爵家の血を絶やさない為にビルを教育する公爵夫人マリア、さりげなく、しかし厳粛に、時には優しくユーモアを持って教育に専念。歌は堂々と歌唱力抜群!そして、自然体でクールな所がとても良いですね。
村井国夫さんは先月のエリザベートお父様に引き続き、今回もジョン卿でご活躍。最後の土壇場で、気の利いた企てを試みて大成功!ハッピーエンドに繋がります…。あと、武岡純一さん扮する弁護士(パーチェスター)の歌、「弁護士にお任せあれ!〜♪」が面白く、楽しかったですね。
執事チャールズ(丸山博一)筆頭にキッチンの合唱「イングリッシュ・ジェントルマン〜♪」も楽しく印象的ですし、
伯爵家先祖の合唱「ヘヤフォードの歴史〜♪」に涼風さんの美声が入り教育効果は抜群!続いてビルやジョン卿、弁護士と先祖代々とのタップ総踊り「愛が世界を回してる〜♪」などは最高に可笑しい!(笑)
ジャッキーの恋人ジェラルド役の本間憲一さん、「キス・ミー・ケイト」以来の帝劇お目見えかしらん?今回は歌も入り、変わらぬ軽快さでリズミカルに踊っていらっしゃいます。
そうそう、果物売りやその他色々登場していた日比野啓一さんもお久しぶりです。「キス・ミー・ケイト」で直ちゃんがお世話になりました。(笑)観る者を大いに楽しませ、技術的にも立派に仕上がってるなと思いました。おわり
2006年6月21日yuko記