プラハの春 LuckyStar

プラハの春&LuckyStar 東京宝塚劇場’02.8月8日 観劇記

(芝居) 原作 春江一也 脚本・演出 谷 正純 ★ (ショー)作・演出 中村一徳

 

星組公演には不思議と縁がなく、いったい何年ぶりの観劇でしょうか…。

ノル(稔幸)さん以来のメンバーの変わりようにも、知ってはいたけれど、実際観ると、不思議な気がしました。えっ、これ、星組?って言うくらい、元雪組や花組の人が目立っていました。

タータン(香寿たつき、今はトップですが、昔は『JFK』のフィーバー長官!懐かしい!)でしょ。あきちゃん(渚あき、元雪組にもいて、花組にもいた人で、直ちゃんともショーで組んで、歌った事もありますし、ゆきちゃんの『牛若丸ー花のもとにて春』の相手役をしたこともありました。あっ、かなり昔ですね…笑)、それに、瞳子ちゃんでしょ(安蘭けい、彼女は高嶺さんの時に結構活躍していましたね。『虹のナターシャ』を思い出します。『グッパイ・メリーゴーランド』の可愛い少年役は良かったですね。結構、一路さんや、高嶺さんの芸の流れを背負ってる感じがします)。
ネッタンもそうです。(夢輝のあは、ゆきちゃんの『晴れた日に永遠が見える』のお茶会で、お客様として見えて、ついでに握手会に参加して、私も握手させて頂きました。人懐っこく、とても気さくな笑顔が印象に残っています)
まり子さんの妹さんの麻園みきさんも星組配属になられたのですね。直ちゃんが花組だった時に、ご一緒でしたね。他に百花沙里ちゃんも花組からで、『あさきゆめみし』の柏木の所で、踊りが印象に残っています。紫蘭ますみさんも花でした。

その合い間に、まり子さん時代から、星組を支えてきた方がたがいらっしゃり、ノルさんの時代からの秋園美緒さん。鳴海じゅんさんや朝済けいさんは最近目立つ中堅所で、私の目には新鮮な感じに映りました。まずは、こんな風に物珍しく拝見しました。

お芝居は立派な原作があり、舞台演出も素晴らしく、それに乗っかって、もともと、オールランドのタータンが主役ですから、安定した演技で言う事はありませんね。あきちゃんは、か弱くて女らしく、お色気もほのかに漂う相手役ですね。信念を持った反体制活動家のリーダー格カテリーナとは思えないほど、なよなよと女っぽい。(笑)その辺のギャップは感じられたけど、亮介に愛されるほどに女らしく美しいのは解かる気がしますね。雄大なチェコの厳しい戦禍が舞台だからこそ、恋愛がクローズアップされるのですね。『風と共に去りぬ』や『レ・ミゼラブル』のように、もっと、大きなミュージカルに創り上げたら、大作になる事でしょう。きっと!
随所に流れる『モルダウ』の音楽が効果的ですね。ステンドグラスの大寺院背景は素晴らしいですね。

おかげでチェコスロバキアの首都、プラハに興味を持った所、今プラハの街は水害で水浸し!!お気の毒ですね。当分ドイツ、チェコ付近の旅行はお預けになりますね。

ショーは星組を象徴するように、そして、タータンのトップ就任を祝っているようなショーでもあります。その主題歌はまさしく星組のイメージソングです。背景も黄色が多かったですし。確かパレードのシャンシャンも星だったような〜?サイちゃん(彩輝直)とネッタン(夢輝のあ)の闇から光へ、地底(闇)をイメージした場面は、張り巡らされたロープが蜘蛛の糸のようで、とても珍しくて良かったです。
そうそう、フィナーレのエトワールが仙堂花歩さんなんですね。彼女も花組出身、直ちゃんのお茶会に必ず来てくれましたね。豊かな歌いっぷりにびっくりしました。頑張って欲しいです。

たった一回しか観ていませんが(それも、2階の天辺でね)、もう一回観るとまた、印象が違ってくるかもしれませんね。

’02.8月15日 yuko記

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