雪組『エリザベート』

2007年7月19日(木)、宝塚雪組の『エリザベート』を観ました。ずっと東宝版の『エリザベート』を観ていたので、私が宝塚盤を観るのは本当に10年ぶり位です。
いづれも小池先生演出なので、基本的には外部とほとんど同じようですが、出演者が全員女性なので、アンサンブルなど合唱の部分での力強さや厚みの違い、見た目の違いなどを改めて感じました。

初主演男役、水夏希さんのトート閣下「死」は繊細な演技力と人間ではない冷ややかさに加え、どこまでもエリザベートを追いかける執念など、独自の個性がよく出ています。なるほど、こんなトート閣下もありかも?と思いましたよ。(勿論、良い意味で)
白羽ゆりさんのエリザベートも難なく演じ、歌っています。どちらかと言うと暖かな感じのエリザベートさんですね。私としては、初めのうちは一路真輝さんのシシィ(エリザベート)と重なって、一路さんの歌声が耳元で聞こえるような気がしましたけどね。
その他、ルドルフ(
鳳稀かなめ)やゾフィ(未来優希)役の方も良く頑張っていて、良かったと思います。それに、ルキーニが大変良かったです!小回りの効く芸達者なルキーニ役の音月桂さんです。
宝塚はフィナーレがあるからいいですね。ダンスナンバーの見せ場です。男役さんの総踊りが気持ち良いです。やはりここでも、エリザ初演の、高嶺ふぶきさんのダンス場面を思い出し、懐しかったです。

宝塚観劇記に戻る