降る雪や襖をかたく人の家に
冬薔薇色のあけぼの焼跡に
侘住めば楪��しやや紅し
焼跡の夜火事の雲や押しこぞり
焼跡の大道夜火事押照らす
寒の白き馬居り昨夜の焼跡に
焼跡に仰げば寒の雁か
寒の鵙墓犇きてあるばかり
束の間や寒雲燃えて金焦土
病めば倖手のとどく邊に冬日ざし
冬菊挿す妻の言中の人幾人
障子冷たしひそめひそめし友の聲
妻よわが短日の頬燃ゆるかな
冬鵙の聲を断ちたる脈迅し
霜の菊幸福は誰もねがはぬか
冬日ぬくし焼跡に暫し跼みをり
氷の上蹄鉄あかし突きささり
牛の息ひろがり白し野の音楽
百千の墓冬空の食入れる
病む師走何の曲にかなぐさまむ
敷ける雪金三日月に染まるらむ
糞るや父母遠き年の暮