和歌と俳句

春の水

一 二 三 四 五

定家
氷さへ もとの心や 通ふらむ 風にまかする 春のやまみづ

立鴈のあしもとよりぞ春の水 蕪村

橋なくて日暮んとする春の水 蕪村

流れ来て清水も春の水に入 蕪村

小舟にて僧都送るや春の水 蕪村

湖や堅田わたりを春の水 蕪村

春の水すみれつばなをぬらし行 蕪村

流れ来て池をもどるや春の水 蕪村

足よはのわたりて濁る春の水 蕪村

里人よ八橋つくれ春の水 蕪村

春の水うたた鵜縄のけいこ哉 蕪村

春水や四条五条の橋の下 蕪村

しづかさや爾の後なる春の水 召波

まな��をほとりの友や春の水 召波

鳥の羽を見れば行なりはるの水 暁台

春の水東寺の西にみる日かな 暁台

春の水藻臥の蜷も得たりけり 白雄

人おとにこけ込亀や春の水 太祇

さす棹の拳にのるや春の水 几董

野も山も冬のまゝじやに春の水 几董

すゞりにも茶にもうれしや春の水 青蘿

芹川のあたりは深し春の水 青蘿

家形につきのさしけり春の水 一茶