t:今までの話とはチョット違って、サイバー三宅島プロジェクトとご存じの方いらっしゃいますか・・
s:絵が噴火してんの・
t:一年前に全島避難になったんですよ。
i:インターネット上で住んでた人が話したりするとですか・・
t:そうなんですよ・・確か通産かな、三宅島の住人にラップトップコンピューターを全員に配ったんですよね・・で、そこでメールの利用方法とかも全員にしっかり教えた。・・たんですよね・・そのプロジェクトに僕は関わっていたんですけども・・。インターネット上にもう一個三宅島を作ってしまえという話だったんですよ。
メーリングリストをたてて、そこでお互いに、最近こうだとか・・最近こんなことやってるという情報交換が出来るような体制というのを、日本国が率先して作ったんですね・・これはまー今までの震災の対応の中では極めて優れていたと思っていて、結局日本のいろんな所に三宅島民が・・バラバラになってしまったんですよ。普通だったらお互いになんにも連絡を取れなくなってしまうモノを、全員にパソコンを配って、メールの使い方まで、週一回ぐらい教えてあげたと。おじいさんとか・・年寄りが多かったンですけど、それでお互いに連絡がとれるように成って。ずーっと三宅島という存在は今でもそのまま生きていると。で、お互いに連絡を取っていると。
もう避難から一年経ったんですけども、ジャいまから三宅島をどうやって復興しようかみたいなことを考えを・・みんな色んな意見をドンドンドンドン連絡を送ってくれていて、これは今までになかったなと思うんですよね。こういうような使い方って・・いいなーと僕は思ってまして。
阪神大震災の時はまだインターネットが普及してなかったので、ここまではやってなかった。こういうことを無償で日本国がやり出してということに感銘を受けましてですね。率先してジャこのプロジェクト参加させてくださいと、いいに行ったんですね。
今日の話のマトメは【コンピューターの空間には2種類の意味がある】と。一個は人間の右脳をコンピューター内にもう一回再構築するための空間で、右脳とはイメージの世界であって、そういうものをコンピューターの中にもう一回作り出すことによって、逆にフィードバックされてた人間の認識をチョトづつでも置き換えていくことができるのではないかと。
もう一個は左脳性と言うことで、これが言いたいがために最後にサイバー三宅島の話を出した。【イメージの世界ではなくて実際に人間同士が付き合って行くような社会性も・・徐々に変わっていると・・その両面なんだ】と今日の僕の話では言いたかったんです。
いずれにしてもインターネットがいいなと思うのは、【そういう風なイメージをみんながそこで表現出来る様になったと】そこでみんなが発信するようになると、今までのように設計者と消費者という対立項はないんじゃないかと・・思うんですよね。利用者側も「俺はこう認識した・・こう認識した・・こう認識した」というのを出してくれれば、それはほとんどもー・・空間を作ってるのと変ん無いんじゃないかと・・言う感じがします。
キーワードとしては【作る建築から使う建築へ】なんてね・・
佐藤笑う 会場笑う
これは今日、日中住宅に招待されて、皆さん10年ぐらいですかーね。家をすごい育てるなーと感じがすごくしました。
育ててることまではすごくよくて、で次のステップというのが存在すると・・するとなんか、【もっと一般にも流通させて欲しい】と思うんですよ。だから一般のユーザーがどう建築を使っているかという情報は、ほとんど専門誌には・・もうなにも流れて来ないですね。そういう情報が流れて来ると建築のおもしろさとかですね・・そいうものが再認識されるだろうし
s:その通り
t:一般の人にたいして建築というのは面白いんだと。いうことが伝わるんだと・・
今日僕はここに来て皆さん建築好きで・・建築のことを分かってんのは佐藤さんの・・あれなんですけど、今まで僕が経験した世界の中では、どうも一般の人とは・・単に住戸としてしか思ってない・・大して建築になんか興味がないぞ、が大部分なんじゃないかと思うんですよね。
でもそうじゃ無いんじゃないですか・・。面白いところ沢山有ってですね。そのおもしろさがまだ、今の時代社会に普及していないのですね。そこを僕は一番どうにかしたいと。それは数年で出来る問題ではないですけど。結構僕の根元的なテーマですね。
空間情報科学とか空間認知科学とか・・
i:佐藤さんの、誰でもいいですけど建築を・・一年一年毎になにか・・変容ぶりをインターネットで流すとおもしろいですね・・。
t:それは是非やって欲しいんですよ・・それも僕のシステムでも・・
s:・いいねー
t:例えば養老もですね・・
s:建物にカメラ何台か付けて・・ 会場笑う
t:で、まー色々建築写真て問題があるんですよ。人間が写ってないとかね・・いろいろあるんですよ。この写真は1997年2月20日の竣工当時なんですよ。竣工当時の写真から、いきなり2001年に吹っ飛ぶと・・。いろんな時間の間を行き来すると。いう様な体験もこのシステムを使って、することが出来ると・・・いうもう一個の体験をする。
s:いいねー
t:ここで僕が言った、この(破次元)葉次元にはいろんな 意味を引っかけていて・・色んな時間、色んな空間、色んな人間と。色んな人間が撮った写真を撮ったものを全部ガーッとくっ付けてると。いろんな意味を込めてこの名前を付けましたと。いうことがありますね。
それで最後だったかな・・ココから先はホントに皆さんに聞きたいですけど・・【一般のユーザーの方々の空間認識っていうものを、モットモット流通させて行くような枠組みを作るためにはどうすればいいかと・・という僕のテーマです】
s:取りあえずおわりましょう。今度は明るくして呑みながら、その辺に付いてお
話しましょう。