物語に沿って 14

※[ ]内の数字は、「クロスファイア」公式BBSの投稿番号
植え込みへのダイブ[2472](一部補筆)

 セントラルアミューズランドのゲート前に展開する機動隊。狙撃隊も車両の屋根に配置し、さらに一隊は、植え込みにもダイブ!
 ・・・・日没後の暗がりで、そこに何があるかも確認せずにいきなり植え込みに腹から飛び込むなんて、随分無謀だと思うのですが・・・・。

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 上記への答は、DVDの音声解説の中にあると見て良いのでしょうね。機動隊が、号令一下、一斉にヘルメットのシールドを下ろしたシーンについて、本当の機動隊はああいうことはしないらしい、という話し。
 「ガメラ」DVD−BOXの音声解説には、渡辺裕之氏のコンバットチーム演じる自衛隊は、本物よりも銃の構え方が格好良いという話があります。
 要は、見た目の格好良さを狙い、ダイブして配置に着くという演技にしたのでしょう・・・・けど、痛そう・・・・。


無茶な命令に([1898]より抜粋、補筆)

 長谷川の狂気じみた命令に、「無理です」と即答した機動隊長、一旦照準を外して顔を見合わせた狙撃隊員達、銃を懐から奪われる間呆然としていた刑事 ・・・・悪い「偉い人」も実在しますが、善良な「その他大勢の人達」もまた実在します。 そうでなければ、この世は絶望的、ということです。


他人の銃[2431]

 セントラルアミューズランドのゲート前に現れた青木淳子を目標に、射撃を命じたものの誰も応じず、「俺が撃つ」と、側にいた刑事の懐から拳銃を奪い取った長谷川。長谷川自身の銃は、この前に狙撃手を射殺した時に使い、偽装工作のため現場の死体に握らせて来たから、この時点では他人の銃を使わざるを得なかったのでしょう。
 ・・・・しかし、そうすると一つの疑問が発生します。狙撃手射殺に、本当に長谷川自身の銃を使ってしまうと、アシがついてしまう、という疑問が。だから、あの銃は長谷川が警察官として使用していた銃ではないと見るべきでしょう。
 ・・・・さらに疑問。狙撃手射殺に使った銃が「長谷川刑事部長」の銃でないなら、ゲート前で警官隊を指揮した時、長谷川は自分の銃を持っていたのではないか、と。自分の銃を持っていたなら、何のために他人の銃を奪い取ったりしたのか?
 それとも、ああいう場合、刑事部長自身は丸腰なのでしょうか?


歯がみする男[2418]

 「青木淳子を逮捕しました」と、手錠でつながった淳子共々手をあげて警官隊の前に進み出た石津刑事。意外な表情の長谷川。その長谷川の後ろで、歯がみする男。
 「手柄をとられた!」という心境だったのでしょうか。


闇で矢を見切る淳子[2456]

 油まみれの多田を人質に、ボウガンを構える小暮昌樹。標的の青木淳子は、石津刑事と手錠でつながったまま、自由に動けない。多田が燃える恐れがあり、パイロキネシスも使えない。そうこうする内に、小暮はボウガンを発射。そして淳子は、石津刑事ごと矢を回避!
 いくらかの照明があるとはいえ、夜の闇で矢を見切った青木淳子。素人とは思えない・・・・?


小暮昌樹は電子レンジの卵?[1610]

 青木淳子に燃やされた面々の中で、唯一、爆発した小暮昌樹。その時、彼が着ていたのは、消防士の耐火服。
 牧原刑事の解説では、パイロキネシスによる発火は、電子レンジの原理のようなものとのこと。
 小暮の爆発を見て、卵を電子レンジで加熱すると破裂することを連想した人、他にもいらっしゃいますよね?


哀しい勘違い[2013]

 小暮昌樹をついに倒し、多田と目があった青木淳子。
〈やった、とうとうやったわよ、多田さん。雪江さんの仇を討ったわ。ああ、多田さんがこっちを見てる。私の方に走って来る、あんなに速く。ああ、嬉しい。さっきは逃げたりしてごめんなさい。あなたのこと、好きなの。私もあなたのところへ走るわ。ああ、多田さん、私を抱きとめてくれ・・・・え?どうして倒れるの?〉
 抱き合って倒れ込んだ二人をかすめた銃弾が、タンクローリーに命中、大爆発!

 小暮が爆死した後、長谷川が淳子に銃口を向けたのに気付いた多田が、淳子に向かって走り、抱きついて転がったシーンの、淳子の心の中の、想像です。
 淳子自身は、自分が撃たれることに、全く気が付いていなかったから、多田が走って来るのが銃弾から救うためとは、思ってもみないことだった筈。そして、淳子が駆けだしたのは、多田の胸に飛び込むつもりだったからでしょう。哀しい勘違い。
 この続き?・・・・・つらくて、つらくて、妄想でも耐えられません。


多田、下になる[2172]

 長谷川の銃弾から守るため、青木淳子に飛びついた多田一樹。しかも、淳子を突き飛ばすのではなく、抱きついて、多田が下になって転がるように。絶体絶命の危機の中で、多田の細やかな配慮?
 しかし、流れ弾が誘った爆炎を食い止めるため、淳子はすぐに立ち上がって炎の前に仁王立ち。背中がお留守になって・・・・。
 もし、転がった後も、多田が淳子をきつく抱いていたら、どうなっていたか・・・・?


多田は何故叫ばなかったのか[2262]

 後ろから長谷川に銃で狙われていることに気付いていない青木淳子に向かって駈けだした多田一樹。しかし淳子はそれを、自らに差し迫った危機から救おうとしてのこととは、思ってもみず、勘違いしたまま多田めがけて走り出したのでした。
 多田は、何故叫ばなかったのでしょうか?淳子自身が危機に気付けば、自らの身を守ることは容易だったのに。

 考えられるのは、多田は、もう、淳子にパイロキネシスを使って欲しくなかったのではないか、使わせまいとしたのではないか、ということです。
 目の前で淳子の力を見た多田は、彼女なら、自力であの危機をくぐり抜けることも可能だと分かっていたでしょう。しかし、そのためには、淳子は「力」を使うし、相手を殺してしまうだろうことも察しはつきます。銃を構える男=長谷川を、多田があの時どう認識していたかは分かりませんが、彼としては、もうこれ以上、淳子に人殺しをさせたくない、という思いで行動したのではないでしょうか。
 結果的に、淳子を救うことに失敗したわけですが。

〈追記〉([2271]より抜粋、補筆)
 あの状況の淳子の場合は、熱の膜を張るだけで、銃弾くらいはとりあえず防げた訳ですが・・・・生きるか死ぬかという普通の人が体験することはそうそう無い緊迫した場面で、戦士でもなんでもない多田のとった判断は、どこか、最も合理的なところから少し外れたものであったのかもしれませN。


「世紀末の女神」[2535]

 長谷川の撃った銃弾がタンクローリーに当たって、大爆発。炎が迫るのに気付いた青木淳子は、すぐに立ち上がって、数歩進み、炎を食い止めました。この時、淳子が守ろうとしたものは何だったのか。
 多田一人を守るには、その場で熱の幕を張れば十分。しかし淳子は多田から離れ、爆炎の進行を止めました。それで助かるのは、多田だけではなく、石津刑事や(どこかに置き去りの?)かおりは分かるとして、淳子に発砲した警官隊も含め、現場に居合わせたすべての人達。
 それまで、パイロキネシスを、自分の身の安全を守るためか、大義名分はともかく人殺しに使って来た淳子が、初めて、誰をも死なせないために使ったのです。長谷川まで守ってしまったため、あらためて背中から撃たれることになってしまいましたが・・・・。
 銃弾が体を貫き、持ちこたえられなくなった後は、最後の力を振り絞って、火炎をエネルギーに転換し、自らの命を残留思念に昇華したものと解釈します。
 このシーンの曲には、「世紀末の女神」という題名がつけられています。自称「ただの人殺し」・淳子は、この時、確かに女神でした。


後ろ姿([2185]より抜粋、補筆)

 両手を広げて炎をせき止める青木淳子の後ろ姿を、最初に映画館で見た時、どことなくガメラに重なって見えて、少しおかしかったのですが、直後に銃弾が貫通! 目をむく淳子の顔! こっちまで一瞬、息が止まりました。


赤いセーター[1853]

 青木淳子の最後の衣装、黒い革ジャン、黒いスカート、黒いブーツ、それに赤いセーター。
 もし、セーターが白だったら、長谷川に撃ち抜かれた傷の出血で、無惨にも紅に染まっていたことでしょう。又、生きていて欲しいと願う人の望みを、無情に砕いていたことでしょう。しかし、赤いセーターだから、血の色が分かりません。血の色が分からないから、淳子の死が生々しくないし、生存を願う人達の希望も・・・・・・。
 赤いセーター、うまい選択です。




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