「時をかける少女」

公開
1983年
監督
大林宣彦
原作
筒井康隆
脚本
剣持亘
音楽
松任谷正隆
出演
原田知世、高柳良一、尾美としのり、岸部一徳、根岸季衣、入江たか子、他
備考
ビデオレンタル中
DVD発売中(税別4800円)
物語
 土曜日の放課後、芳山和子は、朝倉吾朗、深町一夫の2人と一緒に理科室の掃除をしていた。 吾朗と深町がゴミを焼却場に持って行っている間に、奥の実験室で物音がし、和子は鍵を開けて実験室に入る。 そこには誰もいなかったが、誤って触れて落ちた試験管から漂った不思議な香りを嗅いだ和子は、意識を失い倒れた。
 その日から、和子は不思議な体験をする。 昨日と同じ授業、昨日と同じ会話、昨日と同じ火事。 同じ1日を2回体験・・・・和子は、丸1日時間を逆戻りしてしまったのだ。 和子の相談を受けた深町は、それはタイムトラベルとテレポーテーションだと教える。 そして、一時的なことだから気にしない方がよいと諭すのだった。
 深町が学校を休んで植物採集に出かけた日、和子は、深町の手にある筈の、思い出の傷痕が、吾朗の手にあることに気が付いた。 和子はテレポーテーションで深町の元へ行く。 さらに、土曜日の実験室へ。 途中、過去に遡り過ぎてしまい目にしたものが、和子の疑問をふくらませる。
 ようやくたどり着いた土曜日の実験室。そこには・・・・
一言
 大林宣彦監督「尾道三部作」の第二作。 筒井康隆のSF小説が、尾道に舞台を置き(一部は竹原)大林監督の手にかかるとこうなる、という映画。 ストーリーはほぼ原作通りながら、プロローグとエピローグはオリジナル。 吾朗の名字も原作と違います。
 何といっても印象的なのは、原田知世演じる芳山和子の、古典的少女ぶり。 制作された当時でさえ、もはやほとんどいなかったであろうと思われるような、言葉遣いが「美しい日本語」で、礼儀正しく、朗らかな、透き通るような心の持ち主の少女。 見ていて、くすぐったくなるほどです。
 角川映画であるせいか、尾道三部作全てに主役又は準主役で出演している尾美としのり(吾朗役)が、3部作中この作品だけ扱いが小さいような・・・・? しかし、この映画独自の設定を加えられた吾朗は、これはこれで味があります。(本筋に影響はほとんど無いけれど。)
 最後は、映画オリジナルのエピローグがうまくて、余韻深く終わります。 カーテンコールもGOOD。
仕様

特典
 大林監督のインタビュー、他。
 ロケ地マップは、連動して大林監督が、各ロケ地について解説しています。 重要な場所の内に、既に失われた場所もあるのだとか。
 他に、原田知世の映像資料も貴重。



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