| 公開 |
2007年6月23日 |
| 監督 |
中村義洋 |
| 原作 |
伊坂幸太郎 |
| 脚本 |
中村義洋、鈴木謙一 |
| 音楽 |
菊池幸夫 |
出演 |
濱田岳、瑛太、関めぐみ、大塚寧々、松田龍平、田村圭生、関暁夫、キムラ緑子、なぎら健壱、他 |
| 備考 |
MOVIX周南「シネマトリップ」にて鑑賞 |
| 物語 |
大学進学のため、東京から仙台のアパートに引っ越した日、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら段ボールを片付けていた椎名は、隣室103号の住人に声をかけられた。
ボブ・ディランを神様の声だという彼は河崎と名乗り、妙なことを言い出した。
〜隣の隣の住人はブータン人留学生・ドルジで、河崎の元恋人・琴美が恋人だったが、別れてから部屋に引きこもっている、
彼はアヒルと鴨について調べたいので、本屋を襲撃して「広辞苑」を彼に贈ろうと思う。〜
相手にする気のなかった椎名だが、強引に河崎に連れ出された。
河崎の言うまま、モデルガンを手に、時計を忘れてきたので、約3分の「風に吹かれて」を歌い終わるごとに裏口のドアを蹴ることを10回繰り返し、30分後、河崎の車に戻った。
河崎が強奪してきたのは「広辞苑」ではなく「広辞林」だったが、彼は気にすることなく、本屋襲撃は完了した。
椎名は、ペットショップの店長・麗子と知り合った。
河崎は麗子の言うことを信じるなと言っていたが、その麗子は河崎の言うことを信じるなと言う。
命がけで犬を助けたのがきっかけのドルジと琴美の出会い、琴美の部屋にドルジが同居したこと、河崎が琴美の元恋人だったこと、
2年前にあったペット虐殺事件のこと、ドルジと琴美がその事件の犯人を見たこと、等を椎名は、二人の口から異口同音に聞く。
買った筈の教科書がアパートから消えて、椎名は、不安にかられる。
そして、河崎と襲撃した本屋に客として行き、店員から、あの夜の翌朝、店内が荒れていたが、店長の息子のせいだと思う、
彼は薬物中毒かもしれない、と聞いた。
あの夜、自分を裏口の見張りに立たせておいて、河崎は店内で薬物を使っていたのではないかと、疑いを持った椎名。
河崎の尾行をするが、車に乗る彼を追い切れず、麗子の協力を仰いだ。
夜中から明け方まで河崎をつけて、椎名と麗子は、とんでもないものを発見した。
「河崎君はもう存在しない」という麗子の言葉を受けて、椎名はアパートの両隣の部屋を訪ねた。
ブータン人で日本語が分からないと思っていた101号の住人は、きつい山形弁が抜けないので喋りたくないだけだった・・・・。
次に103号を訪ねて、河崎の嘘を見破った椎名に、「河崎」は、本名を明かした。
そして、ドルジと琴美と河崎の物語を、改めて語る。
あの本屋襲撃が、本当は何だったのかも・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
河崎と麗子の言っていることの、嘘と真が分かった時、悲しい物語の実像と、椎名が巻き込まれた事件の真相が明らかになる
・・・・一癖も二癖もある登場人物の間で、椎名が要領悪く右往左往する、どこかのほほんとした話しが、中盤から終盤で、
ちゃぶ台をひっくり返すように急転して、なかなか面白い映画でした。
それにしても、主人公の椎名は、麗子の台詞を借りれば、「物語に飛び入り参加」しただけ!?
機転を利かせて嘘を見破ったのを除けば、ほとんど、河崎と麗子の話の聞き役で、まるで観客と同じ視線にいるのです。
つまり、観客は、椎名の視線で、この映画に「飛び入り参加」するような感じです。
ただ、この映画の物語が、東京に一旦帰らなければならなくなった椎名にとって、どう影響するのか、しないのか。
まさか、仙台の大学に進学したことを「神様が見なかったことにして」、無かったことにするのか??
そしてそれは、あのとんでもないことを「神様が見なかったことにして」、無かったことにするためなのか??
「アヒルと鴨のコインロッカー」とは、不思議な題名ですが、何故この題名なのか最後に分かり、この点ではすっきりしました。
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