| 公開 |
2007年8月25日 |
| 監督 |
長江俊和 |
| 脚本 |
大野敏哉 |
| 音楽 |
海田庄吾 |
出演 |
榮倉奈々、勝地涼、北条隆博、橋本淳、尾上寛之、岡田義徳、星野亜希、高樹沙耶、高橋克実、CO−KEY、
久保晶、笑福亭松之助、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
黒沢茜は、4人組のSO COOLの一員としてヒップホップダンスのコンテストで優勝、ニューヨーク行きを誘われた矢先、環境が激変してしまった。
両親が離婚して母の旧姓「川村」に名前が変わり、肝臓の悪い祖父が骨折までしたため一人娘である母が故郷に帰ることになり、徳島県の鳴門に引っ越したのである。
それまで暮らした東京とはまるで違う田舎での生活が始まり、「人生終わった」と呟く茜・・・・。
茜は、転校した鳴門西高校のダンス部の部室を訪ねた。
だがそこは、「伝説の天水」と呼ばれる父を尊敬し伝統を継承することに情熱を燃やすコージ(多智花孝治)とその親友・ユッキー(富田幸正)、カズ(松浦和史)、ミノル(杉原穣)の4人だけの「阿波踊り部」だった。
当然、茜は部室を後にした。
一緒に踊る仲間もなく、茜は一人で憮然と、自分のダンスを踊る。
ユッキーもカズもミノルも、茜のダンスに魅せられてしまうが、コージが認めてくれる筈がない。
ユッキー達は一芝居打って、コージと茜を巻き込んで阿波踊りとヒップホップダンスの融合=阿波ダンスのチームを作ることに成功した。
阿波踊りの大会に向けて練習を積んだチーム・阿波DANCEは、審査会に臨む。
だが5人の踊りは噛み合わず、茜がソロで暴走し、会長であるコージの父・多智花孝雄に「こんなん踊りやない」と一蹴されてしまった。
あっけなくバラバラになるチーム・阿波DANCE・・・・。
ユッキーは茜を訪ねて、阿波ダンスをもう一度やろうと説得するが、失敗。
次にコージが茜に会うが、過去を引きずっていると言われて反発した茜は、家に帰るや荷物をまとめ、ニューヨークに行くと行って飛び出した。
駅に向かう前に寄ったコージの家で、孝雄に何がいけなかたのか詰め寄った茜だが、「阿呆になれてへん」と突き放される。
駅のホームに立った茜に、コージが追いつく。
結局列車に乗らなかった茜を、コージは町の人が阿波踊りを楽しく練習している場所に連れて行き、もう一度やろうと誘う。
チーム・阿波DANCEは再始動した。踊りも出来上がってきたが、ユッキーが練習に来なくなる。
大会の日と医大の模擬試験の日が重なったのが表向きの理由だが、実は、恋心を持っている茜がコージと接近しているのが面白くないのだった。
コージとユッキーと、通りがかった茜が海辺で衝突したのが大会の2日前。
またしても、チーム・阿波DANCEは空中分解・・・・。
大会当日。たった3人になった鳴西高連は、出番を前にしてカズとミノルまで離脱してしまい、コージは意地になって一人、踊り込む。
その頃、茜は、入院中の祖父・宗助を訪ねていた。
「阿呆になる」とは何かと問う孫に、宗助は、そんなことを真顔で訊く者は地元にはいないと笑いながら、「な〜んも考えんと、周りにあるものを受け入れること」と答えた。
大会の会場では、カズとミノルが影から見守る中、コージは2周目の、鳴西高連たった一人の踊り込みに入っていた・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
コミカルな青春映画としては、それなりのものだと思いますが、物足りなさを感じました。
理由は、題名にもなっている「阿波ダンス」にあります。
阿波踊りとヒップホップダンスという、全く異なる踊り(ダンス)が、瀬戸内海と太平洋の水が混ざり合う鳴門の渦のように混ざり合う、というのは確かに面白い発想です。
しかし、その「誰も見たことない」阿波ダンスをどうやって作り出すのかという部分が、あまりにも描かれていません。
コージ達がヒップホップの動きを学ぶシーンはあっても、茜が阿波踊りを学ぶシーンは無く(「阿呆になる」という精神面を学ぶところはあるものの)、
どうやって“融合”するのかが見えないのです。
しかも、コージ、茜、ユッキーのそれぞれの葛藤とそれを乗り越える様を描写するのはいいとしても、それを大会本番まで引っ張るのはどうか・・・・。
練習不足のチーム・阿波DANCEが、ぶっつけ本番でピタリと決めてしまっては、阿波ダンスを作るのも踊るのも大したものではないかのようです。
“異文化”を融合させる過程に重きを置いても面白い映画になったと思うのですが・・・・。
最初の方で冗長なくらい語られていた伝説の「300年に一度現れる奇跡の渦」が、鳴門海峡の渦ではなく、人の踊りの渦だったというのは、面白いオチでした。
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