| 公開 |
2007年2月10日 |
| 監督 |
馬場康夫 |
| 脚本 |
君塚良一 |
| 音楽 |
本間勇輔 |
出演 |
阿部寛、広末涼子、薬師丸ひろ子、吹石一恵、伊藤裕子、劇団ひとり、小木茂光、森口博子、伊武雅刀、
飯島愛、八木亜希子、飯島直子、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
遺体が無いまま、「投身自殺」した母・真理子の葬儀を終えた、フリーターの田中真弓は、財務省大臣官房経済政策課の下川路の訪問を受ける。
真理子は生きていて、自殺は偽りの通報によるものだと言う下川路の話は、真弓にとって突拍子もないことだった。
〜バブル崩壊後に増えた国の借金は800兆円に達し、毎日金利が900億円ずつふくれ、2年以内に日本経済は破綻する。
大手家電メーカーの研究所で働く真理子は、偶然、タイムマシンを作ってしまった。
下川路の古くからの友人である真理子は、日本経済破綻を回避するためにバブル崩壊を阻止する極秘計画に協力して、
バブル崩壊のきっかけとなった1990年3月30日の「不動産融資の総量規制」通達を止めるべく、
自作のタイムマシンで17年前に旅立った。
真理子のタイムトラベルは成功したが、何故か消息が分からなくなってしまった。〜
そして、タイムトラベルの要件を満たす体格の真弓に、17年前に行って、真理子を捜し出し、バブル崩壊阻止の目的を果たして欲しいと、下川路は要請した。
初めは受け付けなかった真弓は、話が本当であるらしいことを理解すると、元恋人の借金を背負わされて取り立て屋の田島に追われる生活から逃れたい理由もあり、
話に乗ることにした。
ドラム式洗濯機型のタイムマシンに乗り込んで、真弓は過去へ。
無事、1990年3月26日に着いて、真弓は行動を開始した。
まず大蔵省の芹沢金融局長を訪ねて、母が来なかったかと写真を見せたが、追い返される。
省内で、若き下川路に出逢うが、1990年の下川路は真弓を知る筈もなく、17年後とはまるで別人のプレイボーイ。
事情を説明して協力を求めた真弓は、下川路に連れられてバブル全盛期の、夜の六本木、ディスコに行く。
街では、若き田島にも出逢うが、彼はまだ銀行に就職が内定して浮かれる大学生。
田島に誘われて“船上パーティー”に参加した真弓は、ビンゴ大会で“賞金200万円”を獲得した。
大盤振る舞いのタクシーチケット、飛び交う万札、学生が催す豪華なパーティー・・・・浮かれたバブル時代に驚きながらも順応して楽しむ真弓は、そのまま船上で一夜を・・。
3月27日。真弓は、芹沢が何か隠していると確信して再度大蔵省に乗り込んだが、成果は無し。
下川路に再会し、その夜は下心満々の彼の豪勢なマンションに泊まるが、うまくベッドルームは占拠した。
3月28日。下川路が、彼のガールフレンドの一人でもある、テレビ局のリポーター・宮崎薫に真弓を逢わせ、母親探しへの協力を頼んだ。
下川路は、真理子は何か事件に巻き込まれて警察に拘留されているのではないかと推測するが、薫は、「未来人」真弓を題材に特番が作れると目を輝かせる。
その夜、下川路が真弓にティラミスを御馳走していた店に、若き真理子が現れた。
思わず「ママ!」と呼ぶ真弓のことが分からない真理子は、下川路を店の外に連れ出して、最近、身辺に不審な男の姿があるのは彼の差し金だろうと、大変な剣幕。
そのことには心当たりのない下川路だが、「今まで黙っていたけど」と真理子が話したことに、衝撃を受ける。
マンションに帰った下川路は、真弓を早々に寝付かせる。
それから、真弓が潜入した芹沢局長室から持ち帰っていた、真理子が2007年から持って来た週刊誌の特集記事「破滅に向かう日本経済」を真剣に読むのだった。
3月29日。下川路は芹沢に、「不動産融資の総量規制」の影響を過小評価している危険性を直言したが、芹沢は予定通り明日通達を出すと言うだけ。
2007年から来て消息不明になっていた真理子が、総理大臣の車の前に飛び出して逮捕されたことが分かり、下川路と真弓は警察署に急行。
だが、一足違いで真理子は釈放されていた。
芹沢に、真理子から電話が入った。
それを盗み聞きした下川路と真弓は、その夜に、赤坂の料亭に真理子が呼び出されたことを知る。
その日の夜。赤坂の料亭で、座敷に並ぶ客達を前に、真理子は芹沢に勧められるまま、「不動産融資の総量規制」がもたらす経済的混乱について述べる。
しかし一同は、大喜びで拍手・・・・。客は、外国人投資家達。
芹沢と彼らは、通達によってバブル崩壊を引き起こし、日本を買いたたくことを企んでいたのだ。
料亭の庭に潜んで様子を見ていた下川路と真弓は、一派の配下の者にみつかり、座敷に引き出された。
下川路達は大暴れするのだが・・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
とにかく楽しい!
たった17年前と現代の違いが、こんなコメディになるなんて。
荒唐無稽なストーリーに、「偶然出来てしまった」ドラム式洗濯機型のタイムマシンも、家庭電化製品型殺人マシン(?)も、馬鹿馬鹿しいのが愉快!
出演者それぞれの怪演も、御見事。
「2007年現在、洗濯機型のタイムマシンは開発されておらず、洗濯機の中に入るのは危険だから絶対にしないように」という念が入った注意まで、爆笑させてくれる映画でした。
歴史に干渉しまくって、そんなことをしたら「現代」はどうなるんだと思っていたら・・・・やっぱり。
でもそれは、この物語としては「成功」なのでしょうけど。
無責任極まりない(?)結末は、“お馬鹿映画”では許されることでしょう。
バブル崩壊後の不況の時代を「失われた10年」と言いますが、経済的なものよりも大きな損失は「元気」だったんだと思わされました。
経済指標上は好景気である筈の2007年現在、「格差社会」で「実感無き好景気」であるのは、経済成長率がバブル経済時代より低いこと以上に、
世の人々の「元気」が回復していないからなのだと。
あの浮かれた時代、良いことばかりである筈はなくても(やっぱり何か変な時代ではある)、
みんな未来に希望を持って、上を向いて生きていた〜スクリーンからは、そんな空気が漂っていました。
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