| 公開 |
2008年7月5日 |
| 監督 |
原田眞人 |
| 原作 |
横山秀夫 |
| 脚本 |
原田眞人、加藤正人、成島出 |
| 音楽 |
村松崇継 |
出演 |
堤真一、堺雅人、高嶋政宏、尾野真千子、山崎努、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、マギー、滝藤賢一、皆川猿時、
でんでん、中村育二、蛍雪次朗、野波麻帆、西田尚美、小沢征悦、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
悠木和雄は、かつての親友・安西耿一郎の息子・燐太郎と、谷川岳衝立岩へと登っていた。
彼の脳裏に去来するのは、1985年の夏のこと・・・・・・。
1985年8月12日、群馬県の地方紙・北関東新聞の記者だった悠木はその日、販売局の安西に誘われて、谷川岳に向けて出発する筈だった。
だが、社を出ようとした時、ジャンボ機が消息を絶ったという情報が入る。
524人乗り日航機が、長野・群馬県境に墜落・・・・!?編集局は、にわかに興奮に包まれた。
ワンマン社長・白河の一声で、この事故の全権デスクに、悠木が命じられた。
未曾有の大事故をめぐる、非常事態の数日の始まりだ。
最初に現場に登った県警キャップ・佐山と神沢の、汗と泥にまみれた苦闘、見るに堪えない凄惨な現場、印刷に間に合わなかった佐山の第一報、
紙面のスペースをめぐる、編集局各部のせめぎ合い、局長・粕谷、次長・追村、社会部長・等々力らと悠木の間の軋み、
編集局と販売局の軋轢、装備と人数に勝る大手紙と地方紙・北関の記者達の現場での駆け引き・・・・。
悠木を置いて谷川岳に登っていると思われた安西は、駅でくも膜下出血に倒れ、意識不明で入院していた。
ジェット機も人間もバラバラに砕け散った現場を見て精神を病んだ神沢は、道路に飛び出して事故死した。
現場で、社内で、社外で、人間と人間のギリギリのぶつかり合いが続く。
工学部卒の玉木千鶴子が、その人脈から、事故原因は「圧力隔壁の破壊」だという情報をつかんだ。
悠木は、佐山に裏付けを取らせた。
事故調査委員会委員長への接触に成功した佐山の報告は、県警なら間違いない感触、だが何か出来過ぎている気がする、というもの。
紙面に載せればスクープだが、佐山の懸念が当たれば大誤報。
載せなければ、他紙に先を越されるかもしれない。
締め切り直前の編集局で、悠木は、極限状態の判断を迫られる・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
1985年の日航機墜落事故をめぐる、架空の北関東新聞社を舞台にした、硬派の物語。
登場人物のほとんどが男性という、実に男臭い映画で、未曾有の大惨事に当たった地方新聞社の熱い数日間がよく描かれています。
たくさんの登場人物が、それぞれ重要な役割を持っていて、役者達の演技も見応え十分なのですが、惜しいのは、
約2時間の上映時間では、群像劇がはみ出し気味になったこと。
少し、人物と要素を整理した方が、まとまりが良かったかもしれません。
一番印象が強かったのは、最初に現場に登った佐山と神沢、2人の記者です。
携帯電話どころか、無線機も無かった地方紙記者が、口述で記事を社に送るために、深夜の山里で電話を探して走り回る姿が。
又、死にものぐるいで佐山が送った記事が間に合わなかったことを知った後、精神が破壊されて行った神沢の悲劇は、
あえて生々しく描写されていない事故現場が、どんなに凄惨だったかを、如実に物語っています。
本筋とは関係ないことですが、会社も社員も私物としか考えていない白河社長は、どうにも引っかかってなりません。
あんな社長では、北関東新聞社は潰れない方が不思議だ、と。
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