「ゴジラ×メカゴジラ」

公開
2002年12月14日
監督
手塚昌明
特殊
技術
菊地雄一
脚本
三村渉
音楽
大島ミチル
出演
釈由美子、宅間伸、高杉亘、友井雄亮、水野久美、中尾彬、他
備考
同時上映「劇場版とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ! 幻のプリンセス
物語
 1999年、千葉県にゴジラが上陸。 対特殊生物専門の特生自衛隊が出動し、家城茜も主力兵器メーサー殺獣光線車のオペレーターとして迎撃に参加した。 しかし、それまでに何度も日本を襲った巨大生物を撃退してきた特生自衛隊の兵器も、ゴジラには全く歯が立たなかった。
 政府は、1954年に出現し、芹沢博士が開発したオキシジェン・デストロイヤーで葬られた最初のゴジラの骨を秘かに海底から回収していた。 人工生物学の湯原博士ら各分野の権威をスカウト、科学力の粋を結集して、ゴジラの骨を基に、対ゴジラ兵器を開発する。
 2003年、完成した対ゴジラ兵器は「3式機龍」と命名された。 特生自衛隊の中に機龍隊が設置され、家城茜が正オペレーターに選ばれる。
 3式機龍完成式典の最中、ゴジラが横浜・八景島に上陸した。 機龍隊は、3機の専用輸送機しらさぎで直ちに出動、現場で機龍を下ろす。 しらさぎから茜が遠隔操作し、攻撃する機龍に、ゴジラは反撃もせず、吼えた。 その途端、機龍は機能停止。 ゴジラは海へ帰ったが、機龍が、まるでゴジラのように暴れ始めた。 燃料切れで機龍が停止した時、街は破壊し尽くされていた。
 機龍暴走の原因は、ゴジラの骨格から採取したDNAを成体コンピュータにそのまま使用していたために、ゴジラの咆哮に共鳴したものと推測された。 湯原博士によって、早速改良が施されるが、機龍隊自体、存続が危ういのだった。
 東京・品川に、またゴジラが上陸した。 暴走した機龍は危険視されたが、五十嵐首相の決断で、機龍隊は出動する。 機龍の猛攻撃に、ゴジラは追い詰められる。 だが、機龍の最終兵器「アブソリュート・ゼロ(絶対零度砲)」が正に発射されんとした時、ゴジラの放射能熱線が機龍を直撃。 倒れた機龍は、遠隔操作不能に陥った。
 茜がしらさぎを降りて、機龍のメンテナンス用ブースに潜り込み、直接操作を試みる。 尽きていたエネルギーも、関東一帯の電力供給を停止してマイクロウェーブ転送し復活、機龍は立ち上がる。
 機龍を援護しようと、ゴジラに攻撃を仕掛けた、葉山の操縦するしらさぎが、ゴジラにくわえられてしまった。 だが、放射能熱線を吐く口がふさがった今がチャンス。 茜は、アブソリュート・ゼロの発射用意をして、機龍を突進させた・・・・・・
一言
 シリーズ26作目。 メカゴジラが9年ぶり、通算4回目の登場となる本作。 (本作の中での名称は「機龍」。) ここしばらく100分超の作品が続いた「ゴジラ」シリーズで、わずか88分という寂しい上映時間ですが、中身はなかなか濃い映画。
 大きな見所は2つ。 1つは、ゴジラの骨を基に造られた機龍。 メカゴジラ(機龍)がゴジラを模した形態をしている理由が明らかに。 又、人間が搭乗するのは負荷が大きくて危険という理由での遠隔操作、2時間が限界の駆動時間、輸送機に吊り下げられる移動方法、一部ケーブル類が露出していること等に、 現代科学の延長線上で本当に実現しそうな気さえします。
 そしてもう一つは、家城茜役・釈由美子の好演。 昨年公開された主演作「修羅雪姫」を見て手塚監督が起用を決めたという彼女の演じる自衛官は、やはりキレのある動きを見せています。
 他に、永島敏行演じる自衛官「宮川」(「ゴジラ×メガギラス」と同じ役名)始め、過去作の出演者が顔を見せ、シリーズを見続けている人向けのお楽しみも随所にちりばめられていて、楽しい趣向になっています。
 上映時間短縮の影響が出てしまったのは、人物描写。 茜と、茜を巡る人間関係がやや浅い感じがしました。
 上映時間90分以内という制約の中では、よく出来ている映画でしょう。
 今回の「機龍」の設定で続編、あるいは外伝的作品が作られても面白いと思います。 続編としての、ゴジラと機龍の再戦。 あるいは、外伝としての、ゴジラ以外の巨大生物を迎え撃つ機龍の物語、等。




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