「ゴジラ×メガギラス」

公開
2000年12月16日
監督
手塚昌明
特殊
技術
鈴木健二
脚本
柏原寛司、三村渉
音楽
大島ミチル
出演
田中美里、谷原章介、伊武雅刀、星由里子、勝村政信、池内万作、山口馬木也、山下徹大、永島敏行、かとうかずこ、中村嘉葎雄
備考
ビデオレンタル中
DVD発売中(税別10000円)
物語
 1954年、ゴジラ、東京襲撃。1966年、ゴジラ、東海村原子力発電所破壊。 政府は、原子力発電を永久放棄した。 首都を大阪に移した日本は、新たに繁栄。 しかし、プラズマエネルギーを利用したクリーンエネルギーの開発が発表された1996年、ゴジラ、大阪上陸。 宮川隊長率いる自衛隊の特殊部隊が迎え撃つも、かなわず、宮川隊長以下大半の隊員が戦死した。
 2001年、特殊部隊の生き残り、辻森桐子は、特別G対策本部の対ゴジラ戦闘部隊・Gグラスパーの隊長に就いていた。 特別G対策本部は、究極の隊G兵器ブラックホール砲を開発中で、それは、マイクロマシンの天才・工藤元の参加で完成した。
 ブラックホール砲の実験の際に生じた時空の歪みから、古代昆虫メガヌロンが現代に出現、東京渋谷を水没させて繁殖する。
 奇岩島に上陸したゴジラを、成体に成長したメガニューラの群れが飛来し、襲うが、群れはゴジラに撃退された。 そのゴジラに、「ディメンション・タイド」と命名されたブラックホール砲が、衛生軌道上から発射された。 しかしわずかに照準がそれ、ゴジラは去って行く。
 渋谷では、古代昆虫の内たった1体が成獣・メガギラスに進化、飛び立った。 一方のゴジラは東京お台場に上陸。飛来したメガギラスと決戦を繰り広げる。
 メガギラスを破ったゴジラは、さらに、何故か国立科学研究所を襲うのだった。 ディメンション・タイドはゴジラを狙うが、トラブルで衛星軌道から落下を始め、照準を固定出来ない。 事態打開のため、桐子は単身、戦闘機グリフォンに乗り込み、ゴジラ上空を目指した。 制御ぎりぎりのところでディメンション・タイド発射!一帯はクレーターと化した。 跡には・・・・。
一言
 20世紀最後に映画館で見た映画で、また、21世紀最初に映画館で見た映画です。(2回見に行ったということ。)
 冒頭、タイトルが出るまでの導入部分は、非常に充実した内容です。 衝撃的なのは、ここで形作られる設定。 まず、最初のゴジラはオキシジェン・デストロイヤーで殺されることなく、繰り返し日本を襲っているということ。 それから、首都が大阪に移転したということ。 何よりも、1966年の時点で、日本国政府が原子力発電を永久に放棄したということ! ・・・・ゴジラ誕生以来の中心的テーマに、いともあっさりと結論を提示しています。 この後の部分は、もう純粋娯楽作品ですね。
 見所は、辻森桐子役を格好良く演じた田中美里の熱演、SF色いっぱいの超科学兵器、白昼堂々の決戦等。
 また、「ゴジラが消える」というキャッチコピーが、本当のものになるのか否か、手に汗を握ったのがクライマックスのディメンション・タイド発射。 ゴジラがあっさり退けることを確信する一方で、桐子と工藤の連携プレーにワクワクしたシーンです。 クレーターを見せられても、「本当に消えたのか?(ドル箱スターを消して)来年から東宝はどうするんだ?がれきの中から出て来るんだろう?」と・・・・。
 加えて、今回は、音楽が特に秀逸です。時に重厚、時に不気味、時に軽快な曲が、映像を引き立てています。 (→音楽については、学芸員室内、音楽掛参照。)
 難点をあげれば、対戦怪獣の三段進化。 「ゴジラvsデストロイア」のデストロイア以来、姿や大きさが変わって行く怪獣が続いて、「またか」と・・・・。 この手の演出には少し飽きてきた感じがします。
 ところで、映画館で鑑賞する時、本編が終わってエンドロールが流れるとすぐに立ち上がって帰る人が少なくないですが、この映画に関してはその人達は損してます。 なぜなら、最後の最後にもう1シーンあるのだから。 本当にゴジラが消えたのかそうではないのか、答えはそこに・・・・。




学芸員室/映画掛TOPへ戻る