「小さき勇者たち ガメラ」

公開
2006年4月29日
監督
田崎竜太
特撮
演出
金子功
脚本
龍居由佳里
音楽
上野洋子
出演
富岡涼、夏帆、津田寛治、寺島進、奥貫薫、石丸謙二郎、田口トモロヲ、小林恵、石川眞吾、成田翔吾、他
備考
  
物語
 1973年、伊勢地方。ギャオスの群れと闘ったガメラは、力尽きようとした時、自爆してギャオスを殲滅。人間は救われた・・・・。
 それから33年の時が流れた伊勢地方。 母を1年前に亡くして、食堂を営む父・孝介と二人暮らしの小学生・相沢透は、赤い石の上に乗った卵をみつけた。 卵からかえったカメを、透はトトと名付けて飼うことにした。 ところがこのトト、宙に浮かぶし、異様に成長が早いし、普通のカメとは違う。 隣の真珠店の娘・西沢麻衣は、33年前に人類を守って消えたガメラと関係あるのではないかと指摘するが、透は認めない。 大きくなり過ぎたトトを、友達の力を借りて、使われていない小屋に隠した透と麻衣だったが、雨の日にトトはいなくなってしまった。
 ある日、町に怪獣・ジーダスが上陸した。人々は逃げ惑う。 父・孝介と逃げる透が絶体絶命のピンチに陥った時、トトが現れた。 前よりも大きくなったトトだが、ジーダスに比べればあまりに小さい。 それでも懸命に立ち向かい、ジーダスを海に追い返すことに成功した。 力尽きたトトは、自衛隊に捕獲され、政府の管理下に置かれた。
 町は破壊され、透達も避難所に身を寄せたが、良い知らせもあった。 事件より先に、名古屋の病院に入院していた麻衣の、持病の手術が成功したというのである。 そして麻衣は、入院前に透にもらった、トトの卵がのっていた赤い石をトトに返したいと言っていると。
 翌日、透は、友達と一緒に、名古屋に向かった。 ジーダスと闘って傷付いた傷付いたトトには、あの赤い石が必要だと直感して。
 その名古屋に、ジーダスが上陸、都市を破壊しながら侵攻した。 雨宮博士の研究を元に、成長を早める液体を注入されるトトがいる施設に、ジーダスが到達。 施設は滅茶苦茶にされた。だが、トトは立ち上がり、ジーダスと闘い始める。
 赤い石は、何かに導かれるように、麻衣から、街の子供達に次々にリレーされ、名古屋に入っていた透の手に渡った。 透を追って来た孝介は、トトはみんなを逃がすために闘っているのだから逃げろと諭す。 しかし透は、トトはまだ子供なのに闘っているんだ、と、聞かなかった。
 成長したとはいえ、なおジーダスより小柄なトトは、ビルに突き刺さって動けなくなっていた。 透は孝介の助けを得て、そのビルに駆け上り、トトの口に赤い石を放り込んだ。 そのトトは、ジーダスに引っ張られて地上に落下。 しかし、回転ジェットで飛翔して再びジーダスと対峙した、その様は、まさしくガメラだった・・・・・・・・・・・。
一言
 「ガメラ3」(1999年3月公開)以来7年ぶりの新作「ガメラ」。 冒頭は、ギャオスの大群との決戦の直前で終わった「ガメラ3」の続き思わせながら、実は全く別の闘い。 その後は、金子修介監督の平成「ガメラ」3部作とは打って変わって、少年とガメラ(トト)の交流を軸にした、かなり子供向けにふった作りでした。 リアル・シミュレーション的でハードな「ガメラ」にはまった向きには物足りなさを感じさせるものながら、 ガメラの誕生から、怪獣と呼ぶにふさわしいところまでの成長を描くというのは、斬新でした。
 子供が多く見るであろうことを意識したと思えるシーンが諸所に見られたこと(例えば、避難所で大声を出す透を、父・孝介が、 寝ている人もいるからとたしなめるシーン)、赤ちゃん時代のトトに起用されたケヅクリガメのかわいさに飼いたくなる人がいるであろうことを 意識した警告(4、5年で体長40cm、その後さらにそれ以上に成長するので、飼育するには相当な覚悟が必要)がエンドロールやパンフレットや 公式WEBサイトに明記されていること等には、好感が持てます。 なかなか良心的な姿勢で作られた映画ではないでしょうか。



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