「銀色のシーズン 」

公開
2008年1月12日
監督
羽住英一郎 
脚本
坂東賢治
音楽
佐藤直紀
出演
瑛太、田中麗奈、玉山鉄二、青木崇高、佐藤江梨子、杉本哲太、国村隼、田中要次、小林勝也、水橋研二、松崎裕、 菅原卓磨、山根和馬、林剛史、三上市朗、清水昭博、牧徹、マイケル富岡、他
備考
  
物語
 桃山町のスキー場で、勝手に「何でも屋」を生業にしている城山銀、小鳩祐治、神沼次郎のバカ3人組は、無茶苦茶な滑り方をして楽しんでいた。
 その桃山町に、綾瀬七海がやって来た。 彼女は、町を挙げての観光客誘致プロジェクト・雪の教会での結婚式の、第一号花嫁である。 スキー好きな婚約者が1年前に予約していた結婚式の3日前に、一足早く到着した七海は、歓待を受ける。
 だが実は、七海は全くのスキー初心者。 雪の教会の前のスロープを、新郎新婦が手を繋いで滑る〜という演出に備えて、真新しいスキーセットで練習を始めるも、ゲレンデの外へ滑り落ちてしまう有様。 そこへ現れた銀が、1日2万円でコーチを申し入れ、七海は銀からスキーを習うことになった。 目標は、3日で滑られるようにすることだが、七海は何度も何度も転ぶばかりで、一向に上達しない・・・・。
 宿泊先の旅館「はなみずき」で、スキー資料館を見ていた七海は、銀が写っている写真をみつけた。 仲居のエリカは、彼女に、銀の過去を話す。 〜若くして日本のモーグル競技のエースだったこと、町民が「桃山町の星」と持ち上げ、過大な期待をかけたこと、5年前に無理なジャンプをして大失敗し、 全治10ヶ月にリハビリ2年の大怪我をして、モーグル競技から引退したこと、負い目を感じている町民は、銀とその仲間の無鉄砲な行動を迷惑がりながら黙認していること。〜
 結婚式の前日の朝、雪の教会が崩壊しているのが発見された、 銀達が、滑りやすくするために斜面に大砲を撃ち込んだせいだ。 関係者は大慌てで出席予定者達に連絡をとるが・・・・思いがけないことが分かる。 〜新郎は、半年前に事故で亡くなっている?〜 その頃七海は、旅館の部屋に書き置きと札束の入った封筒を残して、雪山を歩いていた。
 捜索が行われ、雪庇が崩落して倒れていた七海を、銀が発見した。 天候悪化のためビバークして夜を過ごした2人。 銀は、婚約者の死という事実から逃げていた七海に、七海は、競技の挫折から逃げていた銀に、言いたいことをぶつけ合った。
 翌朝、天候が回復して無事救出された七海は、壊れた雪の教会の前のスロープで、スキーの練習をしていた。 銀が見守る中、遂に七海は、ボーゲンが出来るようになる。
 次の日、駅で帰る列車を待っていた七海は、次郎に引き戻される。 銀が、山向こうのゲレンデで開催されるモーグルの全日本大会に出るのだと。 次郎は、七海を乗せて、スノーモービルを飛ばす。
 銀は、大会のゲレンデに、招待選手として立っていた・・・・・・・・・・・。
一言
 銀、祐治、次郎のバカ3人組は、やることなすこと滅茶苦茶! それを黙認してきた桃山町の人々は、なんて忍耐強いんだと思ってしまいます。 (ゲレンデであんな無茶滑りにバカ騒ぎをしていたら、客足が逃げてしまうとも思われますが・・・・。)
 物語の背骨は、主人公や準主人公が、行き詰まっていた事実を受け入れて、逃げることをやめるに至る、というものですが、 バカ騒ぎが強烈で、繊細な部分が消し飛び気味なのが残念なところ。 ただ、必要以上に遊んでいるところが目立つし、結末は特に練った感じはしないものの、楽しい映画には違いありません。
 見終わった後、ゲレンデに行きたくなりました。



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