| 公開 |
2008年11月15日 |
| 監督 |
矢口史靖 |
| 脚本 |
矢口史靖 |
| 音楽 |
ミッキー吉野 |
出演 |
田辺誠二、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、寺島しのぶ、田畑智子、平岩紙、田中哲司、中村靖日、肘井美佳、森脇龍、正名僕蔵、
藤本静、佐藤めぐみ、入山法子、長谷川朝晴、いとうあいこ、江口のりこ、宮田早苗、明星真由美、森下能幸、笹野高史、田山涼成、
菅原大吉、竹中直人、木野花、ベンガル、小日向文世、柄本明、岸辺一徳、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
東京発ホノルル行き1980便、B747−400。
操縦室で、客室で、空港カウンターで、管制塔で、整備場で、多くの人がそれぞれ働いて、離陸した機体は、太平洋上空を東へ飛ぶが、
問題が発生し・・・・・・・。
副操縦士の鈴木和博は、このフライトでOJTが終わり、機長昇格が待っている・・のだが、この日の機長は予定が変わり、恐そうな原田典嘉。
搭乗前に油が目に入りそうになったり、離陸後は雲に突っ込んでしまったりして、原田に怒られながら、飛行を続けるが、機体に異変が生じる。
計器の表示がおかしく、コントロールに苦心する中、離陸時に鳥がピトー管に当たっていたという情報が管制塔からもたらされた。
ピトー管が破損している・・・・1980便は、羽田空港に引き返すことになった。
しかし東京は、台風が直撃中・・・・・・・・・・。
キャビンアテンダントの斉藤悦子は、これが初めての国際線乗務。
厳しいことで有名なチーフパーサーの山崎麗子に叱られながら、田中真理をはじめとする先輩キャビンアテンダント達に見下されながら、あたふたと働く。
コース料理のデザートが駄目になってしまうトラブルには、料理が得意な悦子の機転で、あり合わせの材料と炊飯器でケーキを作り、事なきを得た。
機体に異変が生じ、機内が騒然となるも、麗子の指揮の下、悦子達は乗客の保安に当たる・・・・・・・・・・・。
グランドスタッフの木村菜摘は、テキパキと仕事をこなして上司からも部下からも頼りにされているが、体力的に限界を感じ、
“出会い”も期待出来ないままこの仕事を続けることを迷っている。
乗客の苦情は全てグランドスタッフに来る〜様々なトラブルを処理しながら見送った1980便が、引き返してくることになり、
もうすぐ勤務を上がって、荷物の取り違えを解決したお礼にと食事に誘われた男性の待つレストランに行く筈だった菜摘も、受け入れ準備に駆り出された・・・・・・・・・・。
管制塔で、コンピューターについて行けない上司・高橋は以前はもっとちゃんとしていたのにと思いながら、中島詩織は職務に当たっていた。
機体トラブルの発生した1980便が引き返してくる連絡が入ったが、折しも空港は台風の暴風雨の中。
停電でほとんどのコンピューターがダウンしてしまい、管制業務が麻痺。
この事態に当たって、高橋が俄然張り切り、指揮を執る・・・・・・・・・・。
整備士の中村弘樹は、機体整備の方針をめぐって上司の小泉の指示に反し、怒鳴られながら、同僚が驚く手際で整備を行い、1980便を見送った。
その1980便が、機体トラブルで引き返すという。
中村が慌てて自分の工具箱を開くと、工具が一つ足りない!
機体に工具を残したのかと青ざめながら、整備士全員で工具を探す。
結局、空港見学に来た小学生が勝手に持ち帰っていたことが分かり、一安心。
嵐の空港に帰ってくる1980便を、固唾をのんで待つ・・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
一つの便のフライトをめぐる、コメディ作品。
そのフライト、およそ「ハッピー」と呼べるようなものではないのですが・・・・。
実に変わった作りの映画で、主要キャストがとても多く、しかし群像劇とも違います。
機内では操縦士と客室乗務員、陸上ではグランドスタッフ、管制官、オペレーター、整備士。
それぞれ2人以上なので、名前のある主な登場人物だけで数十人!
その彼ら彼女らは、一同にスクリーンに映ることがないどころか、持ち場の違う人物は、直接にも間接にも、ほとんど関わり合いません。
バラバラの場所でバラバラに動いていて、淡々と飛行機が飛び、乗客が出入りする。
トラブルが発生して、緊急事態になっても、基本的にはこの構図は変わらず、一つの事態に対して、それぞれの場所で為すべきことを為して、
その結果として、“結末”を迎えるのです。そしてその後は、また淡々と・・・・。
どんな大事でも、持ち場を死守していれば乗り切れるもの〜そんな教訓話なのかもしれません。
あまりにも、別々の場所の登場人物が混じり合わないので、やや散漫な印象を受けるのが惜しいところですが、
「航空機を安全に飛ばす」ということについて、関わる人達の仕事ぶりを丹念に描いて、それで娯楽映画として作り上げてしまった、
実験的な作品とも思えました。
シリーズ化も不可能ではないと思うし、2作、3作と続けるのも面白いでしょう。
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