| 2002年1月19日 | |
| 中田秀夫 | |
| 鈴木光司 | |
| 中村義洋、鈴木謙一 | |
| 川井憲次 | 黒木瞳、菅野莉央、小口美澪、水川あさみ、小日向文世、徳井優、谷津勲、小木茂光、他 |
| 松原淑美は、離婚調停中。
もうすぐ6歳になる一人娘・郁子の親権を巡って争っていた。 郁子を手放したくない淑美は、自立した生活をするために、新しい住まいを探し、古いが十分な広さのアパートに入居した。 郁子は新しい幼稚園に入り、淑美は出産以来の再就職。 新しい生活が始まったが、天井のシミからしたたる水と、上の階の部屋で子供が走り回る音に悩まされる日々でもあった。 天井の水漏れはいっこうに収まらず、淑美は管理人や不動産屋に訴えるが、まるで対応してくれない。 又、屋上で郁子が見つけた子供用の赤いバッグは、遺失物として管理人に届けた後、アパートのゴミ捨て場に、あるいは再び屋上に、いつの間にか移動していているのだった。 2年前に郁子の通う幼稚園に通っていた河合美津子が消息不明になったこと、美津子の家は今の淑美親子の部屋の真上の部屋だったこと、その部屋は現在は空き家であることを知り、淑美は言いしれぬ不安に襲われる。 さらにある日幼稚園で、何かを見た郁子が倒れた。 アパートの部屋で郁子の添い寝をしていた淑美がふと気が付くと、郁子は消え、天井からは水が激しく降り注いでいた。 淑美が上の部屋に行くと、鍵は開いており、中は水が溢れていた。 郁子は、そこにいた。 弁護士・岸田のおかけで、天井の水漏れは改善してもらえ、不利になっていた離婚調停も好転。 淑美は落ち着きを取り戻した。 だが、郁子が明日からまた幼稚園に行くという夜、あの赤いバッグがまた目の前に! 淑美は、脳裏に浮かんだ映像に、はじかれるように屋上の貯水槽へ向かう。 残された郁子は、浴室で溢れかえる水に襲われていた。 部屋に戻った淑美は、浴室にびしょ濡れで倒れている郁子を見つけ、抱きかかえて飛び出し、エレベーターに乗る。 だが、部屋のドアが開き、中から“郁子”が現れた。 ・・・・では、今、淑美が抱いているのは・・・・!? エレベーターの扉が閉まり、上昇を始めた。 最上階。扉が開くと、大量の水が溢れ出し・・・・・・。 そして、10年後・・・・・・。 |
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| 鈴木光司の原作を中田秀夫監督が映像化、といえば、「リング」のコンビ。
相当怖い作品と思われましたが、意外とさらっと見ることが出来る映画でした。
もちろん、カメラワークや主演・黒木瞳の演技で“何か”の存在を想像させ、効果音や音楽、さらに怪しげな登場人物で、恐怖心をあおってはいますが、
鮮血が流れる訳でもなければ、死体の山が築かれる訳でもなく、気味は悪くとも気持ちは悪くない、ちょっと不思議な出来事の物語という感じです。 血の代わりに(?)、全編を通じて降ったり噴いたり溢れたりしているのが、水。 何度も出て来る、雨。 天井から漏れ、したたり、さらには降り注ぐ水。 部屋を浸す水。 蛇口から噴き出す水。 襲いかかる(!)水。 クライマックスも、水!! とにかく、水づくし。 非常に湿度の高い映画でした。 物語の鍵になるのは、母の愛情。 幼少期に母にかまってもらえなかった淑美。 両親の離婚に巻き込まれた郁子。 そして、母に取り残された美津子。 郁子と一緒にいたかった、郁子さえいれば良かった淑美が、郁子を守るために選んだ手段・・・・。 クライマックスがどうなったのか曖昧なまま、10年後のエピソードに入り、映画は終わります。 ラストの数分間で、“10年前”淑美と郁子がどうなったのか、さらにその後どうしていたかが分かります。 原作者は「リング」より恐く、切ない、と語っているそうですが、確かに、切ないです。 でも、ラストシーンには、ホラー映画らしからぬ(?)さわやかさを覚えました。 |