| 公開 |
2008年7月19日 |
| 監督 |
中村義洋 |
| 原作 |
長島有 |
| 脚本 |
中村義洋 |
| 音楽 |
大橋好規 |
出演 |
堺雅人、鮎川誠、水野美紀、田中あさみ、大楠道代、ダンカン、クロード、桑名里瑛、向野澪、松本じゅん、野中隆光、平川大輔、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
失業したばかりの息子(32歳)は、グラビアカメラマンの父(54歳)と一緒に、北軽井沢の別荘にやって来た。
雨が降ればじめじめして、虫は出るし、携帯電話の電波も届かない、山奥の別荘。
しかし、東京とは比べものにならないくらい涼しい・・というよりは肌寒い。
祖母が集めていた古着のジャージを着て、父と息子は、何をするでもない、避暑地の生活を始めた。
時々、近所の遠山さんが、散歩の途中に寄っていくが、勧めても決して家に上がってくることはない。
東京に残した、息子の妻は、他の男と恋愛中で、電話で話しても噛み合わない。
父はファミコンをするばかりで、息子は小説を書くつもりだが、全く筆は進んでいない。
父の友人・岡田さんがやって来て、一晩泊まっていった。
父は、再婚相手とうまくいっていないことを息子に明かす。
岡田さんが帰った後、父子は後片付けをして、お互いの着たジャージを交換して、東京に戻った。
1年後。父子は、今度は息子の妻も一緒に、山荘にやって来た。
息子は前年に父が着たジャージを、父は祖母が集めた古着の中から別の物を。息子の妻は持参したジャージを、着て過ごす。
息子の妻は、あの男とは別れたと言うものの、忘れられないらしい。
2日後に、息子の妻は先に東京に戻ってしまった。
入れ違いで、父の今の妻との娘・花ちゃんが、山荘にやって来た。
花ちゃんは、息子の妻が残していったジャージを着る。
夏休み中にビデオ40本を見るという目標を立てた花ちゃんのために、レンタルビデオ店を探し、遠山さんからビデオデッキを借りて、
花ちゃんは避暑地生活を満喫し始めた・・・・ところへ、ピアノの先生の訃報が届き、花ちゃんは急遽東京に戻ることに。
翌日、父は花ちゃんを連れて、東京に戻った。
しばらくやってなかった、自然写真を撮る仕事をすると言い残して。
山荘に、息子一人が残った。台風の夜、息子の筆が俄然進んだ。
台風一過の翌朝。
携帯電話の電波が届く穴場の、村のレタス畑にて、息子は携帯電話で、妻からの電子メールを受信する・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
全体を“くだらない”雰囲気が貫いていて、ゆったりとした時間の流れと“緩さ”に、「めがね」(2007年)に似たものを感じました。
ただ、それは最初の内で、宣伝コピーが「ワケあり親子の、何もしない夏休み」である割に、終わってみれば親子はいろんなことをしていて、違う印象が残りました。
もっとも、“緩さ”は最後までそのままなのですが。
きちっとした起承転結は無く、何やら問題を抱えていたらしい親子は、父の方は最後に変化の兆しを見せるものの、息子の方はどうしようもないままラストシーンを終えた気がします。
とはいえ、来年も再来年も、避暑地でジャージを着て、何をするでもなく過ごすのも、人間的な生活かもしれません。
冒頭、「無職」だった息子が、ずっと無職のままなのか、というのは気になりますが。
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