| 公開 |
2007年11月10日(山口県先行上映) |
| 監督 |
奥田瑛二 |
| 脚本 |
奥田瑛二 |
| 音楽 |
稲本響/TD>
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| 出演 |
佐々木崇雄、安藤さくら、石田卓也、加納史敏、北村一輝、かたせ梨乃、奥田瑛二、久保京子、島田雅彦、綾戸智恵、大友康平、江原哲之、安藤和津、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
自宅のある門司から下関の名門女子高に通う岩田真理子は、連絡船乗り場でチンピラに絡まれて鞄を海に落としてしまうが、
チンピラの兄貴分の背の高い男が飛び込んで、鞄を拾ってくれた。
制服マニアのストーカーにつけられた真理子は、あの背の高い男をみつけ、ボディーガードを頼む。
それから毎日、真理子が下校する時間に背の高い男は校門の外で待っていて、つかず離れずの距離を保って連絡船乗り場まで送るのだった。
ただ、真理子は自分の名前も、合唱部でソロをやっていることも、オペラのプリマドンナになるのが夢であることも話したが、背の高い男は名前すら教えない。
真理子は勝手に「暮雅人」と名前をつけた。
「雅人」と呼ばれた背の高い男は、ヤクザの田丸の下で、2人の弟分を連れて高利貸しの取り立てをしていたが、
薬物の売りさばきもさせられることになり、夢など持てない暮らしをしていた。
ある日、真理子は、合唱部のソロを下ろされた。
納得出来ずに顧問教師に抗議するも受け入れられず、自暴自棄になり、「雅人」にも当たり散らした真理子。
「雅人」は、翌日から迎えに来なくなった。
名前も知らない「雅人」を、真理子は探した。
ようやく探し当てたねぐらを訪れた真理子を、「雅人」は衝動的に押し倒す。
抵抗する真理子が発した、思いもよらぬ言葉・・・・「雅人」は手を止め、真理子は逃げた。
下校する真理子を連絡船乗り場で待っていた「雅人」が、手を引っ張って走り出した。
着いたのは、貧しい長屋〜彼の実家だった。ようやく名乗った彼の本名は趙聖文(チョ・ソンムン)、在日朝鮮人である。
その晩、聖文と母・スンジャや長屋の人達と賑やかな食卓を囲んで帰った真理子は、自分のアイデンティティを考えるようになる・・・・。
一度退部を決意した合唱部に、真理子は復帰した。
一方、聖文は田丸から、自分の組の邪魔になる人物・実業家の岩田の暗殺を指示されていた。
好機を狙って岩田の動向を監視する聖文は、標的が、真理子の父であることを知る。
ためらう聖文だが、「娘の合唱コンクールを見に行く時に警戒が甘くなる」と教える田丸に、脅迫まがいに催促され、決断しなければならなくなる。
合唱コンクールの日。
合唱部の一員として舞台で歌う真理子の見ている前で、観客席の父が聖文に刺され、聖文は逃走した。
父の収容された病院を出て、真理子は、聖文を探す・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
暴力的取り立て、違法な薬物、暗殺・・・・夢を持たない(持てない)青年・聖文の墜ちていく過程から、殺伐とした感じの残る映画でした。
ラストシーンのずっと先に、彼の救済を予感出来るのですが、見終えて、やはり殺伐感が残りました。
それに、聖文の二人の弟分は、ああいう結末を迎えなければならなかったのか?
この映画はPG12に指定されているのですが、夢を持てずに生きる青年と、夢に向かって生きる少女、二人の交流を通して、
夢を持って生きることを考えさせる映画としては、子供も安心して見られる作品に仕上げて欲しかったところです。
ところで、この映画は、音が印象的でした。
冒頭の、関門海峡に吹く風の音、それに、聖文の実家で大勢が食卓を囲んだシーンの、机を叩いて拍子を取る音が、特に印象に残りました。
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