「恋に唄えば」

公開
2002年11月16日
監督
金子修介
脚本
中村義洋、鈴木謙一
音楽
朝川朋之
出演
優香、竹中直人、玉山鉄二、篠原ともえ、梅宮万紗子、田口浩正、石田太郎、古田新太、 片桐はいり、石野真子、中山忍、田山涼成、津田寛治、徳井優、他
備考
  
物語
 デートの最中、ユミは、恋人・サトルに「別れて欲しい」と言われた。
 不幸のどん底のユミは、勤め先のデパートで、「ねがいをかなえる壷」を手にする。 ユミが何気なく「願いをかなえてよ」と呟くと、アラビア人のような格好をした中年男が現れた。 魔法使いだという壷男は、願いを一つだけかなえると言う。 信用出来ないユミだが、サトルを取り返したいと言った。
 早速、ユミと壷男はサトルの家に行くが、サトルはオーストラリアに発った後だった。 ユミと壷男も、オーストラリアに飛ぶことに。
 オーストラリアに着く早々、壷男の不注意で、ユミの財布が盗まれ、一文無しに。 途方に暮れるユミ達だが、大道芸(壷男の魔法)で小銭を稼いだり、壷男の魔法(と見せかけて、泥棒の車を泥棒)で車を手に入れたりして、サトルのいる街へたどり着く。
 ついにみつけたサトルは、入院している女性に付き添っていた。 彼女はサトルの幼なじみ・エリコで、親同士が勝手に決めていた許嫁だった。 サトルは、不治の病で倒れたエリコを放っておけずに、ユミをふってオーストラリアに来たのだった。
 エリコの容態が急変した。 ユミは壷男に、願いの変更を頼む。 エリコを助けて欲しい、と。
 そして1年。 ユミはデパートを辞めて、花屋で働いていた。 結婚式の花を配達に行った教会で会った花嫁は、エリコだった。 教会の中のサトルと目が合い、ユミは・・・・・・・
一言
 金子監督、久々のコメディ映画。 一時期コメディ作品を連発していた金子監督ですが、平成「ガメラ」3部作、「クロスファイア」、「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」と、このところ特撮映画が続いていました。 (間で、ラブストーリーも撮っているが。) 性質上、人がたくさん死ぬ(5作累計、数十万人?)一連の特撮映画と違い、誰も死んだりしない、陽気な作品です。
 筋は、至って単純なラブストーリー。 突然不幸のどん底に落ちたヒロインの側に、怪しげな魔法使いが現れて、次から次へと悲劇と喜劇が背中合わせなことが巻き起こる、“ラブ・コメディ” ・・・・ですが、監督自身の(宣伝上、配給会社の意向で封印したという)言葉を借りて、「おバカ映画」と呼ぶのがピッタリ。
 とことん間の悪いユミ、あまりにも怪しい、竹中直人演じる魔法使い(壷男)、漫画チックな描写、いきなり始まる歌と踊り、等々、もう、バカバカしくて笑うしかない状態。 (※誉めています。) 前作「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」のパロディ部分(怪獣が登場し、大暴れ)では、爆笑が止まりませんでした。
 あえて難を言えば、売りでもある竹中直人の強烈すぎる怪演が、好き嫌いの別れそうなところでしょう。



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