| 2001年7月27日 | |
| 五十嵐匠 | |
| 荻田芳久 | |
| 寺島民哉 | 田中美里、中村嘉葎雄、永島暎子、寺島進、加瀬亮、増沢望、小嶺麗奈、イッセー尾形、他 |
| 仙崎の金子文栄堂で、下関の上山文栄堂の主人・上山松蔵の妻である、金子テルの叔母が、亡くなった。
テルの母・ミチは、上山松蔵の後妻として下関に嫁いで行く。
金子文栄堂には、テルと、兄、祖母の3人が残った。 高等女学校を卒業した後、20歳になったテルは、下関に移り、上山文栄堂の支店の店番をして過ごすようになる。 この頃、テルは、自らの詩作を「金子みすゞ」のペンネームで雑誌に投稿し始めていた。 その作品は、詩人・西条八十の絶賛するところとなる。 上山家には、従兄弟の正佑がいた。正佑は、従姉妹・テルにほのかに恋情を抱く。 だが、正佑は上山家の養子で、実母はミチ、つまりテルとは実の姉弟だった。 2人の先行きを危ぶんだ松蔵は、テルを店の従業員の一人と結婚させる。 やがて、娘も生まれた。 しかし夫婦仲はうまく行かなかった。 夫は、みすゞに、何も書くなとさえ命令する。 やがて、離婚に至った。 上山家の団らん。ある夜、テルは・・・・。 |
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| 難しい映画、というのが第一印象。
普通の娯楽映画だと思って見たら、面食らいます。
伝記映画とも違いそうです。
ストーリーは、あるのかないのかはっきりしないし、登場人物(と関係)の説明もほとんど無いし。
金子みすゞの生涯について、ある程度予備知識を持っていないと、全然分からないと断言してもいいくらいです。 では、この映画は何なのか?感覚的で、観念的で、叙情的な映像作品、とでも表現したら良いのでしょう。 映像は、ややもすると断片的に、みすゞの半生の出来事を見せます。 劇中のみすゞ自身が寡黙であるため、彼女の胸中は推して図るしかないのですが、しかし、そこにはみすゞの心情が描かれています。 その映像の中で、あるいは映像をバックに、みすゞにより、あるいは他の登場人物により、みすゞの詩が読まれるのです。 素朴にして、さびしくもやさしさに満ちた、金子みすゞの世界。 映画「みすゞ」は、映画として鑑賞する作品というよりは、映像を背景にしてみすゞの童謡詩を鑑賞する作品というべきかもしれません。 |