| 公開 |
2009年8月8日 |
| 監督 |
沖田修一 |
| 原作 |
西村淳 |
| 脚本 |
沖田修一 |
| 音楽 |
阿部義晴 |
出演 |
堺雅人、きたろう、生瀬勝久、高良健吾、豊原功輔、黒田大輔、古舘寛治、小沢正寛、
西田尚美、小野花梨、宇梶剛士、嶋田久作、小出沙織、他 |
| 備考 |
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| 物語 |
南極、昭和基地から内陸へ1000km。南緯77度19分、東経39度42分、標高3,810m、年間平均気温は氷点下54度。
ペンギンやアザラシどころか、ウイルスさえ生存出来ない極寒の地に、ドームふじ基地はある。
1997年、この基地で約1年の越冬生活を送ったのは、気象学者の隊長、雪氷学者の本(もと)さん、雪氷サポートの兄(にい)やん、
大気学者の平さん、通信担当の盆、車両担当の主任、医療担当のドクター、そして、調理担当の西村の8人だった。
ドームふじ基地の生活には、制約が多い。
電話、FAX等の通信手段はあるが、訪ねる先も、訪ねて来る者もない。
毎日、淡々と観測業務をこなし、余暇は日本から持って来たビデオ鑑賞や麻雀等で過ごす。
単調な生活を支えるのが、西村の作る料理だ。
生鮮野菜は凍って駄目になるため、限られた食材を駆使して、毎日三度の食卓を飾る西村の料理は、栄養補給であると同時に、隊員の楽しみでもあった。
海上保安庁の巡視船の厨房で働いていた西村は、越冬隊に参加することが決定していた同僚が事故で行けなくなり、代わりに南極に来るはめになったのだった。
日本には、妻・みゆきと娘・友香を残している。
お守り袋には、友香の抜けた乳歯を大事に入れて持っているが、友香はといえば、FAXで送ってくる近況報告に、西村がいなくなって毎日が楽しくてしょうがないと書いている・・・・。
太陽が沈んだまま暗闇の続く季節が訪れてから、隊員の様子に変調が現れた。
自らの盗み食いが原因でラーメンが無くなって、隊長が意気消沈。
盆はこれまた盗み食いで、バターにかじりつく。
兄やんは、電話(高額の国際電話)で連絡を取っていた日本にいる恋人に、他に好きな人が出来たと告げられて失意の底に。
ずる休みしていた主任は勝手にシャワーを使っているところを平さんにみつかって、基地内はちょっとした騒動に。
その騒動に巻き込まれ、西村は友香の歯を深さ数千メートルの掘削抗に落として、何も出来なくなってしまう・・・・。
西村のいない厨房で、食事を作ろうと悪戦苦闘する隊員達。
ふらりと姿を見せた西村が食べた唐揚げはあまりにも不味く・・・・西村は厨房に復帰した。
日本で開催中の南極展会場の小学生と、電話で会話する越冬隊。
「お父さんが単身赴任して、お母さんの元気がない」という少女・ゆかに、西村はアドバイスをする。
「ゆかちゃんがお母さんに料理を作ってあげるといい。おいしいものを食べると元気が出るだろう?」
本さんが、西村に、元素記号で考えたアイディアを告げた。
それを元に、西村はあり合わせの材料でラーメンを作ることに成功、久々の、熱々のラーメンに、隊長以下隊員達は舌鼓を打つ。
1年が経過し、越冬隊が日本に帰る日がやって来る・・・・・・・・・・。
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| 一言 |
実際のドームふじ基地の調理担当経験者の著書を原作に、1997年の越冬隊員8人の約1年間の生活を、淡々と、ユーモラスに描いた“だけ”の映画。
昭和基地より1000kmも内陸で(極点に近い)、標高は富士山より高く、ウイルスさえ存在出来ない極限環境を舞台にしながら、
特に事件が起きることなく、ただ、料理と食事の風景の合間に調査や娯楽等の基地生活を描くだけで。
けれど、印象に残る映画です。
「おいしいものを食べると、元気が出る」という言葉通り、食が重要な要素のこの作品。
主人公の調理担当が作る、いろんな料理がスクリーンを彩り、それはとてもおいしそうなものでした。
豪華な御馳走から、素朴な食事まで、本当に、食べたくなるものばかりでした。
「遠近感が狂う」、伊勢エビの海老フライは別として・・・・。
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